ヒント : Windows 7 用の新しいユーザー状態移行ツールキット (USMT) の機能
オフライン Windows イメージに対する ScanState の実行: Microsoft Windows PE で ScanState コマンドを実行できます。さらに、USMT では、Windows.old ディレクトリに格納されている以前の Windows のインストールからの移行をサポートするようになりました。オフライン ディレクトリには、Windows PE で ScanState コマンドを実行するときには Windows ディレクトリを、Windows でScanState コマンドを実行するときには Windows.old ディレクトリを指定できます。 ボリューム シャドウ コピーのサポート: /vsc コマンド ライン オプションを使用することで、ScanState コマンドでボリューム シャドウ コピー サービスを使用して、他のアプリケーションで編集中のためロックされているファイルをキャプチャできるようになりました。 新しい AES 暗号化オプション: USMT では、移行元となるコンピューターのオペレーティング システムでのサポートに基づいて、複数のキー サイズのオプションによる、より強力な暗号化アルゴリズムをサポートするようになりました。 構成可能なファイル エラー: Config.xml の新しい <ErrorControl> セクションを使用すると、どのファイルやレジストリの読み取り/書き込みエラーを /c コマンド ライン オプションを使用して安全に無視できるか、およびどのエラーが移行の失敗の原因となる可能性があるかを構成できます。さらに、/genconfig オプションによって、Config.xml ファイルでエラー コードと適切な動作を指定することによって有効になる、サンプルの <ErrorControl> セクションが生成されるようになりました。 新しいヘルパー関数: ScanState コマンドには、新しい移行シナリオを実現する新しい 2 つのヘルパー関数が追加されています。
領域の予測精度の向上: ScanState コマンドでは、移行ストアのサイズと共に、移行ストアの作成に必要な追加の一時ディスク領域をより正確に予測できるようになりました。これにより、ディスク領域の不足による移行の失敗が減少します。また、ScanState コマンドで、圧縮された移行ストアのサイズも予測されるようになっています。 移行中のファイルの一覧: ScanState コマンドの /listfiles コマンド ライン オプションを使用して、移行に含まれるすべてのファイルを一覧したテキスト ファイルを生成できます。 Usmtutils.exe: これは、Scanstate.exe と Loadstate.exe によって提供される機能を補完する新しいツールです。 ローカル グループの移行: Config.xml ファイルの新しい <ProfileControl> セクションを使用して、移行中のユーザーのローカル グループ メンバーシップを構成できます。たとえば、この機能を使用して、移行中にユーザーをローカルの Administrators グループのメンバーから、ローカルの Users グループのメンバーに変更できます。
このヒントは、TechNet スプリングボード シリーズ のシニア コミュニティ マネージャーである Stephen Rose によるものです。Stephen は、世界中の Windows クライアント (Windows Vista および Windows 7) を担当する IT プロフェッショナルをサポートしています。Stephen は MCSE および MCT であり、セットアップと展開の分野で MVP を 2 回獲得しています。
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