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動的ビュー

この機能は、.NET Framework Version 4 を使用するプロジェクトにのみ適用されます。

[ウォッチ] ウィンドウで IDynamicMetaObjectProvider インターフェイスを実装するオブジェクトを表示すると、デバッガーによって [ウォッチ] ウィンドウに特殊な [動的ビュー] ノードが追加されます。 [動的ビュー] ノードには動的オブジェクトのメンバーが表示されますが、そのメンバーの値を編集することはできません。

[動的ビュー] の任意の子を右クリックして [ウォッチ式の追加] を選択すると、デバッガーはオブジェクトを動的オブジェクトにキャストする新しいウォッチ変数を挿入します。 つまり、object Name は次のようになります。

((dynamic)object.Name

動的ビューのメンバーに副作用があるかどうかを評価します。 C# の場合、コード行の新しいステップに移行したときに、動的ビューに表示される値をデバッガーが自動的に再評価することはありません。 Visual Basic の場合、動的ビューを通じて追加された式は自動的に最新の情報に更新されます。

動的ビューの値を最新の情報に更新する方法については、「方法 : ウォッチ値を再表示する」を参照してください。 副作用の詳細については、「副作用と式」を参照してください。 Visual Basic の場合、動的ビューに表示される値は自動的に再評価されます。

あるオブジェクトに対してのみ動的ビューを表示する場合、dynamic 書式指定子を使用できます。次に、C# の場合の例を示します。

ObjectName, dynamic

Visual Basic では、次の構文を使用できます。

$dynamic, ObjectName

COM オブジェクト

動的ビューは、COM オブジェクトのデバッグ機能を強化します。 デバッガーがジェネリック RCM にラップされた COM オブジェクトである System.__ComObject を検出した場合は、オブジェクトに対する [動的ビュー] ノードを追加します。

参照

処理手順

方法 : デバッガー内で式をウォッチする