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マルチチャンネルと高解像度 WAV フォーマット

WDM ドライバーでは、DirectSound バッファーは 3 つ以上の出力チャンネルを持つ WAV フォーマットをサポートします。5.1 などのスピーカー構成については、左フロント、フロント センター、右フロント、リア左、リア右スピーカーに加えて、低周波エンハンサーを持ちます。また、16 ビットよりも大きなサンプル解像度のフォーマットもサポートします。

そのようなフォーマットは、WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体によって記述できます。この構造体は、WAVEFORMATEX.cbSize によって指定された余分なバイトを構成する WAVEFORMATEX のエクステンションです。DSBUFFERDESC 構造体の例と同様に、WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体は、WAVEFORMATEX が予測される場合は常に WAVEFORMATEX としてキャストできます。DirectSound は、WAVEFORMATEX.wFormatTag の WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE タグによってマルチチャンネル フォーマットと高解像度フォーマットを認識します。

マルチチャンネル ファイルまたは高解像度ファイルを再生するために、アプリケーションで WAVEFORMATEXTENSIBLE 型定義を使用する必要はありません。cbSize によって指定される余分なバイトを含む WAVEFORMATEX 構造体でファイル ヘッダーを正確に解析するだけですみます。.

マルチチャンネル WAV ファイルに指定されているチャンネル数よりも少ない物理スピーカーに対してシステムが設定されている場合、オーディオ データは適切にミキシングされ、既存のスピーカーに出力されます。

DirectSound は、マルチチャンネル フォーマットでのバッファーのエフェクトまたは 3D 処理をサポートしていません。DSBCAPS_CTRL3D または DSBCAPS_CTRLFX フラグが設定されたマルチチャンネル WAV フォーマットのバッファーを作成しようとしても失敗します。

マルチチャンネル WAV フォーマットの詳細については、www.microsoft.com で入手できる「複数チャンネルのオーディオ データと WAVE ファイル」を参照してください。