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Games for Windows テスト要件

Microsoft Corporation

Version 1.3.0008

2008 年 3 月

このガイドラインに記載されている情報は、このドキュメントの発行時点におけるマイクロソフトの見解を反映したものです。変化する市場状況に対応する必要があるため、これらの見解は変更される場合があります。マイクロソフトは、このドキュメントの内容に関して、明示的か暗黙的かを問わず、一切保証致しません。法律によって許可される場合を除き、マイクロソフトの書面による許可なくこのドキュメントを複製することを禁じます。

このドキュメントの使用方法

このドキュメントは次の 3 つの主要セクションで構成されています。

  • テスト要件
  • テスト手順の例
  • テスト ツールの説明

テスト要件

このドキュメントの各テスト要件は、4 つの主要セクション (タイトルと、表の左端の列、右上のボックス、右下のボックスの 3 つの重要セクション) で構成されています。

  • タイトル
    テスト ケースの名前
  • 表の左端の列
    テスト ケースが適用されるオペレーティング システムの名前
  • 表の右上のボックス
    テスト ケースの概要
  • 表の右下のボックス
    実際のテスト ケースの詳細

テスト手順の例

このセクションでは、テスト要件を参考として、標準的なテスト パスの例を示します。

テスト ツールの説明

このセクションでは、テスト要件の条件の合否判定に使用する各テスト ツールについて詳しく説明します。

テスト要件

  • 1. ゲームの要件
  • 2. セキュリティおよび互換性
  • 3. インストール
  • 4. 信頼性

1. ゲームの要件

  • 1.1 Windows Vista のゲーム エクスプローラー
  • 1.2 Windows Vista の保護者による制限
  • 1.3 Windows Vista のリッチ セーブ データ
  • 1.4 Xbox 360 Controller for Windows
  • 1.5 マルチアスペクトおよびマルチ解像度のサポート
  • 1.6 Windows Media Center
  • 1.7 Direct 3D

1.1 Windows Vista のゲーム エクスプローラー

Windows Vista

ゲームは、Windows Vista のゲーム エクスプローラー内に表示される必要があります。また、ゲームを選択すると、正しいメタデータが表示されなければなりません。インストール時に、ゲームを起動するショートカットをデスクトップ、スタート メニュー、およびその他の場所に作成してはいけません。削除のためのタスクおよびショートカットを作成してはいけません。

  1. ゲームをインストールした後、ゲーム エクスプローラーを開きます。
  2. ゲーム エクスプローラーにゲームのアイコンが表示されていることを確認します。
  3. アイコンを右クリックし、アプリケーションで定義されているプレイおよびサポート タスクをそれぞれテストします。
  4. アイコンをクリックし、メタデータ (パブリッシャー、開発会社、ジャンル、リリース日、バージョン) が下部に表示されることと、それらのデータが正しいことを確認します。
  5. ゲーム アイコンによってゲーム エクスプローラーに Windows エクスペリエンス インデックス (WEI) 情報が表示されることを確認します。
  6. メタデータとして表示されるゲームのハイパーリンクがゲーム エクスプローラーで適切に動作することを確認します(ハイパーリンクが表示されない場合は、exe が署名されていない可能性があります。セクション 2.3 を参照してください)。
  7. ゲーム エクスプローラーで、ゲームに対して保護者による制限の正確なレーティングが表示されることを確認します("規制なし" と表示された場合は、規制されていないゲームであることを確認します。それ以外の場合は、exe が署名されていません。セクション 2.3 を参照してください)。
  8. ゲームを起動するショートカットがユーザーのデスクトップに作成されていないことを確認します。
  9. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。
  10. ゲームを起動するショートカットが [スタート] メニューに作成されていないことを確認します。
  11. ゲームをアンインストールするためのショートカットが、コントロール パネルを除いて、[スタート] メニューに作成されていないことを確認します。

1.2 Windows Vista の保護者による制限

Windows Vista

ゲームは "標準ユーザー" のコンテキスト内で動作する必要があります。保護者による制限でゲームがプレイできることを禁止する必要があります。GDF に EXE 名が含まれていることを確認します。

  1. Windows Vista で、Toby という標準ユーザー アカウントを作成します。[スタート]、[コントロール パネル]、[ユーザー アカウントの追加または削除]、[新しいアカウントの作成] の順にクリックします。
  2. 管理者アカウントの Jane で、保護者による制限機能を使用してゲームの制限を設定します。[スタート]、[コントロール パネル]、[任意のユーザーへの保護者による制限のセットアップ]、[Toby] の順にクリックします。

    1. ゲーム エクスプローラー アイコンからゲームを起動できることを確認します。
    2. コントロール パネルの [保護者による制限] で、ゲーム タイトルの下に保護者による制限の正確なレーティングが表示されることを確認します。
    3. 保護者による制限を適用する前に、ゲームの起動時に管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されないことを確認します。
    4. [保護者による制限] を [有効] に設定します。
    5. [Windows の設定] セクションで、[ゲーム] をクリックします。
    6. [OK] をクリックします (設定が [AO/すべてのゲーム](AO / all games) になっているはずです)。
    7. ユーザー Jane として、上記の設定でゲームが動作することを確認します。
    8. Jane をログオフし、Toby としてログオンします。
    9. ユーザー Toby として、上記の設定でゲームが動作することを確認します。
    10. Toby をログオフし、Jane としてログオンします。
    11. 前の画面に戻り、[ゲーム レーティングを設定] をクリックします。
    12. ゲームの ESRB レーティングよりも低いレーティングを選択します。

          ゲームが規制されていない場合は、この手順をスキップして、このテストの次のパートに進んでください。

    13. Jane をログオフし、Toby としてログオンします。
    14. ユーザー Jane によって ESRB がブロックされている場合に、ユーザー Toby に対してゲームが起動しないことを確認します。
    15. Toby をログオフし、Jane としてログオンします。
    16. 前の手順でレーティングを変更した場合は、元の ESRB 設定に戻します。
    17. ESRB 設定がない場合は、[特定のゲームを禁止または許可] をクリックし、ゲームの名前を選択します。
    18. Jane をログオフし、Toby としてログオンします。
    19. ユーザー Jane によって EXE 名がブロックされている場合に、ユーザー Toby に対してゲームが起動しないことを確認します。
    20. Toby をログオフし、再び Jane としてログオンします。
    21. Jane として、[ユーザーの制御] の [アプリケーションの制限] を開きます。
    22. [Toby は許可されたプログラムのみ使用してもよい] をクリックし、そのまま [OK] をクリックします (つまり、どの EXE も許可しません)。
    23. [ユーザーの制御] の [ゲームの制御] を開き、ESRB レーティングを使用して特定のゲームを許可します。
    24. Jane をログオフして Toby としてログオンし、ゲームをプレイしてみます。
    25. "どの EXE も許可しない" 設定のときに、ゲームがブロックされず、Toby がプレイできることを確認します。

1.3 Windows Vista のリッチ セーブ データ

この要件は廃止されました。

1.4 Xbox 360 Controller for Windows

Windows Vista

Windows XP

ゲームパッド コントローラーをサポートするゲームでは、XInput API を使用して Xbox 360 Controller for Windows をサポートする必要があります。共通コントローラーのトリガーおよびボタンを参照する場合はすべて、Xbox 360 の名前を使用する必要があります。

  1. ゲームを起動します。
  2. コントローラー オプションに移動します。 **
  3. ゲームが入力デバイスとして Xbox 360 Controller for Windows を認識することを確認します。
  4. ゲームをプレイし、Xbox 360 Controller for Windows でゲームとメニュー システムを操作できることを確認します。
  5. Xbox 360 Controller for Windows が一般に認められた標準に従って動作することを確認します("戻る" が B、"決定" が A、"ゲーム内メニュー/ポーズまたは決定" が Start など)。
  6. ゲームでコントローラーのボタンおよびトリガーを参照する場合、Xbox 360 の名前を使用していることを確認します。

    ゲームでゲーム コントローラーをサポートしていない場合や、キーボード/マウスのみをサポートしている場合は、このテスト ケースをスキップしてください。

** コントローラーの設定はゲームの外部にある場合があります。

1.5 マルチアスペクトおよびマルチ解像度のサポート

Windows Vista

Windows XP

ゲームでは、最低限、次に示す縦横比および関連する画面解像度をサポートする必要があります。

  • 4:3 "標準" (800×600 または 1024×768)
  • 16:9 "ワイドスクリーン" (1280×720)
  • 16:10 "ワイドスクリーン" (1152×720、1680×1050、または 800×480)
  • ゲームのビデオ オプションの場所を探します (これはゲームの外部にある場合があります)。

        ワイドスクリーン モニターに対して、次のテストを実行する必要があります。

    1. ビデオ解像度のセクションで、800×600 または 1024×768 を選択します。
    2. アスペクト比 4:3 の解像度でゲームが動作することを確認します。
    3. ビデオ解像度のセクションで、1280×720 を選択します。
    4. アスペクト比 16:9 の解像度でゲームが動作することを確認します。
    5. ビデオ解像度のセクションで、1680×1050、800×480、または 1152×720 を選択します。
    6. アスペクト比 16:10 の解像度でゲームが動作することを確認します。
    7. ゲームの画像が引き伸ばされ、表示領域が拡大されないことを確認します。
    8. ゲームの解像度が変更された場合、ユーザーに確認のダイアログが表示されることを確認します。
    9. ユーザーが 15 秒以内に承認しない場合は、表示が前の設定に戻ることを確認します。
    10. ゲーム プレイ エリアの左右に黒いエリアが表示されないことを確認します(この場合、画面中央にアスペクト比 4:3 でゲーム エリアが表示されます)。

1.6 Windows Media Center

この要件は廃止されました。

1.7 Direct 3D

Windows Vista

Windows XP

ゲームで Direct3D を使用する場合は、Direct3D 9 以上のバージョンをサポートする必要があり、どの表示構成オプションに対しても Direct3D を既定の設定とする必要があります。

手動

  • ゲームを起動します。ビデオ オプションで、D3D または OpenGL のレンダリング オプションがあるかどうかをチェックします。レンダリング オプションがある場合は、既定の設定が Direct3D になっていることを確認します。使用されている DirectX のバージョンが D3D9 であるかどうかを確認できない場合は、自動テストに進みます。

自動テスト

  • 使用するツール : Depends.exe

2. セキュリティおよび互換性

  • 2.1 ユーザー アカウント制御のガイドラインの遵守
  • 2.2 x64 バージョンの Windows Vista のサポート
  • 2.3 ファイルの署名
  • 2.4 ドライバーの署名
  • 2.5 適切なバージョン チェックの実行
  • 2.6 同時ユーザー セッションのサポート
  • 2.7 長い名前のサポート

2.1 ユーザー アカウント制御のガイドラインの遵守

Windows Vista

アプリケーションに含まれているすべての実行可能ファイル (拡張子 .EXE) に、その実行レベルを定義する次のマニフェストが埋め込まれていなければなりません。

<requestedExecutionLevel level="asInvoker|highestAvailable|requireAdministrator" 
              uiAccess="true|false"/>
  1. ゲームの実行可能ファイルにマニフェストが含まれていることを確認します。
  2. ゲームの実行可能ファイルのマニフェストの requestedExecutionLevel が "AsInvoker" であることを確認します。

使用するツール : Mt.exe

2.2 x64 バージョンの Windows Vista のサポート

Windows Vista

x64 バージョンの Windows との互換性を維持するために、次の要件に従う必要があります。

  • タイトルおよびタイトルのインストーラーには 16 ビット コードを含めず、また、それらが 16 ビット コンポーネントに依存しないようにする必要があります。
  • ゲームの動作がカーネルモード ドライバーに依存する場合は、これらのドライバーの x64 バージョンを用意する必要があります。ゲームのセットアップで、64 ビット バージョンの Windows の適切なドライバーおよびコンポーネントを検出してインストールする必要があります。

手動テスト

  1. 64 ビット Windows でゲームを実行します。Windows Vista x64 でゲームのインストール プロセスが正常に動作することを確認します。
  2. Windows Vista x64 で、16 ビットの実行可能ファイルが原因でゲームにエラーが発生しないことを確認します。エラーが発生した場合、エラー ウィンドウに16 ビット アプリケーションが表示されます。
  3. ゲームにネイティブの 64 ビット exe が含まれている場合は、その exe も使用します。

2.3 ファイルの署名

Windows Vista

Windows XP

すべての実行可能コード ファイル (拡張子.exe や .dll など) は、Authenticode 証明書によって署名されていなければなりません。

Windows インストーラーを使用する場合は、インストーラーのパッケージ ファイル (.msi ファイル) が署名されていなければなりません。

手動テスト

  1. ゲーム ディレクトリに移動します。
  2. すべての .exe ファイルと .dll ファイルを探します。
  3. 各ファイルを右クリックして [プロパティ] を選択します。
  4. ゲームの実行可能ファイルにデジタル署名が含まれていることを確認します。

2.4 ドライバーの署名

Windows Vista

Windows XP

ゲームによってインストールされるカーネルモード ドライバーは、いずれも公的に有効な Authenticode 証明書によって署名されている必要があります。

ゲームによってインストールされるすべてのカーネルモード ハードウェア デバイス ドライバーには、Windows Hardware Quality Labs (WHQL) または Driver Reliability Signature (DRS) プログラムから取得した Microsoft 署名が必要です。

手動テスト

  1. ゲームをインストールします。
  2. ゲームのインストール プロセスによって、署名されていないドライバーのダイアログが表示されないことを確認します。

2.5 適切なバージョン チェックの実行

Windows Vista

Windows XP

使用許諾契約書で将来のオペレーティング システムでの使用を禁止している場合を除き、Windows のバージョン番号の変更によって示される将来のオペレーティング システムでもゲームが引き続き動作する必要があります。新しいバージョンで動作しない場合は、ユーザーにメッセージを表示して、正常に終了する必要があります。

手動テスト

  1. Windows XP、Windows Vista x32、および Windows Vista x64 にゲームをインストールします。
  2. ゲームのインストール プロセスで OS のバージョンに関連するエラーが発生しないことを確認します。

自動テスト

  • 使用するツール : AppVerifier

    1. AppVerifier を起動します。
    2. Version-Lie を有効にします。
    3. ゲームをインストールします。
    4. ゲームを実行します。
    5. ログ ファイルを表示します ([View] メニューの [Logs] を選択し、.exe を選択して [View] をクリックします)。
    6. エラーがないことを確認します。

2.6 同時ユーザー セッションのサポート

Windows Vista

Windows XP

ゲームでは、Windows の標準的なマルチタスク シナリオをサポートする必要があります。

Windows Vista で、Toby という標準ユーザー アカウントを作成します。[スタート]、[コントロール パネル]、[ユーザー アカウントの追加または削除]、[新しいアカウントの作成] の順にクリックします。

  1. ユーザー Jane としてゲームを起動します。
  2. Alt + Tab キーを使用してデスクトップに戻ります。
  3. Alt + Tab キーでゲームから Windows のデスクトップに正常に戻ることを確認します。
  4. [スタート] ボタンをクリックし、ロックの右の矢印から [ユーザーの切り替え] をクリックします。
  5. ユーザー Toby としてログオンします。
  6. ユーザー Jane として引き続きゲームを実行しながら、ユーザー Toby としてゲームを起動できることを確認します。
  7. ユーザーの切り替え処理中に、ユーザー Toby とユーザー Jane のどちらで実行しているゲームにもエラーが発生しないことを確認します。
  8. 別のゲーム セッションを起動できる場合は、元のゲーム セッションのオーディオが聞こえないことを確認します。
  9. ゲームを終了して、元のユーザーとゲームに戻ります。

2.7 長い名前のサポート

Windows Vista

Windows XP

ゲームでファイルの保存をサポートしている場合は、長い名前およびパスを使用するファイルを保存できるようにする必要があります。ファイル名またはパスの作成に使用されるユーザー入力フィールドに入力された特殊なファイル システム文字 (\、/、:、*、?、"、<、> など) がゲームで適切に処理されなければなりません。

  1. ゲームを起動します。
  2. 新しいゲームを開始します。
  3. ゲームを保存します。保存処理中に、My First Save Game という名前でセーブ データが保存されることを確認します。
  4. 終了してメイン メニューに戻ります。
  5. 新しく保存されたセーブ データをロードします。
  6. セーブ データに名前を付けることができる場合、\、/、:、*、?、?、<、> など、サポートされていないファイル システム文字の処理中にゲームでエラーが発生しないことを確認します。
  7. プロフィールやキャラクター、またはセーブ データに名前を付けることができる場合、上記と同様に長いファイル名を使用してもゲームでエラーが発生しないことを確認します。

3. インストール

  • 3.1 簡易インストールのサポート
  • 3.2 インストール時のユーザー アカウント制御のサポート
  • 3.3 正しいフォルダーへのインストール
  • 3.4 Windows リソースの適切なインストール
  • 3.5 インストール中の再起動の回避
  • 3.6 正しいファイル バージョン管理の使用
  • 3.7 自動実行のサポート

3.1 簡易インストールのサポート

Windows Vista

Windows XP

従来型のインストールを行うゲームでは、セットアップ ユーザー インターフェイスに単純な手順を用意する必要があります。

  1. ゲーム ディスクを挿入します。
  2. 使用許諾契約書 (EULA) が 1 回より多く表示されないことを確認します。
  3. 既定の簡易インストール オプションとカスタムの高度なインストール オプションが表示されることを確認します。
  4. 既定の簡易インストール オプションを選択した場合、インストール プロセスでユーザーが入力するすべての選択 (インストール フォルダーやコンポーネントの選択など) が省略されることを確認します。
  5. ゲームのインストール プロセスによって、OS コンポーネントのセットアップ (DirectX のセットアップや Visual C ランタイムなど) のダイアログが表示されないことを確認します。
  6. ゲームのインストール プロセスによって、ファイアウォール インタラクションのダイアログが表示されないことを確認します。
  7. インストール プロセスの終わりに、ゲームが自動的に実行されるか、または起動メニューが表示されることを確認します。
  8. ゲームのアンインストール プロセスによって、インストールされている、再配布以外の OS コンポーネント ファイルがすべて削除され、すべての設定 (セーブ データなど) がクリアされることを確認します。

3.2 インストール時のユーザー アカウント制御のサポート

Windows Vista

ゲームのインストーラーがユーザーと同じコンテキストで動作しているとは仮定しないでください。したがって、ゲームではインストールとは別に、最初の実行でユーザーごとのタスクを実行する必要があります。

  1. ユーザー Jane としてゲームをインストールできることを確認します(この場合、セットアップ/インストール プロセスで上位の権限が必要になります)。
  2. ゲームのインストール プロセスによって、ユーザー Jane に対して管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されることを確認します(管理者の資格情報を要求するダイアログは、ユーザーがインストールを試みたときに表示されます)。
  3. インストールの最後にゲームを自動実行するオプションを選択するか (ゲームがまだ自動実行されていない場合)、または表示されるメニューからゲームを起動します。
  4. ゲーム内で新しいプロフィールを作成してゲームをプレイし、ゲームを保存します。
  5. ゲームを終了します。
  6. ゲームを再起動して、ユーザー Jane のアカウントでユーザー プロフィールとセーブ データにアクセスできることを確認します。

3.3 正しいフォルダーへのインストール

Windows Vista

Windows XP

ゲームは、標準で Program Files フォルダーにインストールされるようにする必要があります。ユーザー データは、インストール時ではなく、最初の実行時に書き込まれるようにする必要があります。

  1. [標準] インストール タイプを使用してゲームをインストールします。
  2. ゲームが Program Files にインストールされていることを確認します。

    この場所にインストールされていない場合は、すべてのユーザー向けにゲームをインストールしているかどうか確認します。その場合は、テスト結果は失敗となります。

3.4 Windows リソースの適切なインストール

Windows Vista

アプリケーションは、Windows リソース保護 (WRP) によって保護されたファイルまたはレジストリ キーをインストールすることはできません。

  • インストール プロセス中に Windows リソース保護 (WRP) ダイアログ ボックスが表示されないことを確認します。

3.5 インストール中の再起動の回避

Windows Vista

Windows XP

ゲーム インストーラーでは、戻り結果またはマイクロソフトのドキュメントによって再起動が指示されている場合を除き、再配布パッケージ内の Windows コンポーネントのインストール時に再起動が必要であることを前提としてはいけません。

  1. ゲームをインストールします。
  2. ゲームをインストールした後にシステムの再起動が必要でないことを確認します。

3.6 正しいファイル バージョン管理の使用

Windows Vista

ゲームのインストール プログラムでは、最新バージョンのファイルがインストールされることを適切に確認する必要があります。このゲームで生成する以外のファイル、およびこのゲームで生成される以外のアプリケーションで共有されるファイルが、ゲームのインストールによって古いバージョンに戻ることのないようにする必要があります。

  1. ゲームをインストールする前に、System32 のインストール前スナップショットを作成します。

    1. G4Wtest というディレクトリを作成します。
    2. コマンド ウィンドウを開きます ([スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックして「cmd」と入力します)。
    3. c:\windows\system32 に移動します。
    4. 「dir /o:-g /o:-d >> c:\G4Wtest\pregame.txt」と入力します。
  2. System32 のインストール後スナップショットを作成します。

    1. コマンド ウィンドウを開きます ([スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックして「cmd」と入力します)。
    2. c:\windows\system32 に移動します。
    3. 「dir /o:-g /o:-d >> c:\G4Wtest\postgame.txt」と入力します。
    4. pregame.txt と postgame.txt を比較して、2 つのファイルにリストされているファイルのうち、ゲームによって生成されたファイル以外のファイルが古いバージョンに戻っていないことを確認します。

3.7 自動実行のサポート

Windows Vista

Windows XP

CD、DVD、またはその他の自動実行をサポートするリムーバブル メディアで配布されるゲームでは、ディスクが初めて挿入されたときに、アプリケーションが自動的に実行されるようにするか、またはゲームのインストールを促すダイアログがユーザーに表示されるようにする必要があります。

  1. ゲーム ディスクまたはメディアを挿入します。
  2. インストール/実行のダイアログ ボックスが自動的に表示されることを確認します。
  3. Windows Vista :ゲームの自動実行プログラム自体によって、ユーザー Jane に管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されないことを確認します。
  4. 複数のディスクを使用するゲームでは、追加 CD または DVD の挿入時にユーザーに追加入力を求めるダイアログが表示されないことを確認します。
  5. インストール後にドライブにディスクを再挿入しても、インストールが自動的に再開されないことを確認します。

4. 信頼性

  • 4.1 不要な再起動の回避
  • 4.2 Application Verifier のエラーの回避
  • 4.3 Windows エラー報告のサポート

4.1 不要な再起動の回避

Windows Vista

アプリケーションのインストーラーはすべて、再起動マネージャー API を利用して、システムの再起動を回避する必要があります (要件 3.5 を参照)。

4.2 Application Verifier のエラーの回避

Windows Vista

Microsoft Application Verifier (AppVerifier) バージョン 3.3 以降での実行時に、次のテストでエラーが生成されないようにする必要があります。

  • 基本 : ハンドル、ヒープ、ロック、メモリー、TLS
  • その他 : DangerousAPIs、DirtyStacks

使用するツール : AppVerifier 3.3 以降

  1. AppVerifier をインストールします。
  2. AppVerifier を起動し、[File] メニューの [Add Application] を選択します。
  3. ゲームの実行可能ファイルを探して選択し、[開く] ボタンをクリックします。
  4. [Application] セクションで、ゲームの実行可能ファイルを選択します。
  5. [Test] セクションで、カテゴリ [Basics] および [Miscellaneous] の下にある上記のテストを選択します (ThreadPool と TimeRollOver はオフに設定)。 他のテストはいずれも選択しません。
  6. ゲームを起動します。
  7. Application Verifier でのゲームの実行時にエラーが生成されないことを確認します。

    一部のテストでは、デバッガーを完全実行する必要があります。その場合、不正行為/海賊版対策テクノロジと AppVerifer が衝突する可能性があるため、ゲームの実行可能ファイルの非保護リリース バージョンが必要になることがあります。

4.3 Windows エラー報告のサポート

Windows Vista / Windows XP

ゲームでは既知の例外または予期される例外のみを処理する必要があり、Windows エラー報告を無効にしてはなりません。ゲームでエラー (アクセス違反など) を表示する場合は、Windows エラー報告でクラッシュ時のレポートができるようにする必要があります。

使用するツール : Thread Hijacker

  • テスト中にアプリケーションがクラッシュしたときに、ゲームで Windows エラー報告が適切に表示され、クラッシュ データが収集されることを確認します。
Windows Vista / Windows XP

すべての実行可能 (.exe、.dll など) ファイルに、正確な製品名、会社名、およびファイル バージョンが含まれていなければなりません。

  1. ゲームの実行可能ファイル (インストール メディア上のものと、コンピューターのハード ドライブにインストールされたものの両方) を右クリックします。
  2. [プロパティ] を選択します。
  3. Windows XP : [バージョン情報] タブをクリックします。[製品名]、[会社名]、[ファイル バージョン] の各フィールドに正しい情報が入力されていることを確認します。
  4. Windows Vista :[詳細] タブをクリックします。[製品名] と [ファイル バージョン] の各フィールドに正しい情報が入力されていることを確認します。Windows Vista のプロパティ ページでは、会社名は表示されません。
Windows Vista / Windows XP

ゲームが正常に終了したときに不明な例外が発生しないようにする必要があります。

  • 通常のゲーム セッションでゲームをプレイした後、ゲーム終了時にゲームがエラーを生成しないことを確認します。

5. テスト手順の例

ここでは、上記のテスト要件を参考として、標準的なテスト パスの例を示します。

  • 5.1 ツール
  • 5.2 インストール前
  • 5.3 インストール
  • 5.4 インストール後
  • 5.5 ゲームの実行
  • 5.6 ゲームの実行後
  • 5.7 保護者による制限
  • 5.8 自動テスト
  • 5.9 その他のテスト
  • 5.10 アンインストール

5.1 ツール

  • x86 バージョンの Windows Vista SP1、AMD CPU
  • x86 バージョンの Windows Vista SP1、Intel CPU
  • x64 バージョンの Windows Vista SP1、AMD CPU
  • x64 バージョンの Windows Vista SP1、Intel CPU
  • x86 バージョンの Windows XP SP2、AMD CPU
  • x86 バージョンの Windows XP SP2、Intel CPU
  • 1680×1050 をサポートするワイドスクリーン モニター
  • Xbox 360 Controller for Windows

5.2 インストール前

  1. Windows Vista :Jane と Toby の 2 つの標準ユーザーを作成します。

  2. Windows Vista :ユーザー アカウント制御が有効になっているのを確認します。

  3. System32 のインストール前スナップショットを作成します。

    1. G4Wtest というディレクトリを作成します。
    2. コマンド ウィンドウを開きます ([スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックして「cmd」と入力します)。
    3. c:\windows\system32 に移動します。
    4. 「dir /o:-g /o:-d >> c:\G4Wtest\pregame.txt」と入力します。
  4. 「インストール」に進みます。

5.3 インストール

  1. ユーザー Jane としてログオンします。
  2. CD/DVD ドライブにゲーム ディスクを挿入し、インストール/実行のダイアログ ボックスが自動的に表示されることを確認します [3.7]。
  3. ゲームのインストール プロセスによって、ユーザー Jane に対して管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されることを確認します [3.2]。
  4. ゲームの自動実行プログラム自体によって、ユーザー Jane に管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されないことを確認します [3.7]。
  5. 使用許諾契約書 (EULA) が 1 回だけ表示される (何度も表示されない) ことを確認します [3.1]。
  6. 既定の簡易インストール オプションとカスタムの高度なインストール オプションが表示されることを確認します [3.1]。
  7. 既定の簡易インストール オプションを選択した場合、インストール プロセスでユーザーが入力するすべての選択 (インストール フォルダーやコンポーネントの選択など) が省略されることを確認します [3.1]。
  8. ゲームのインストール プロセスによって、OS コンポーネントのセットアップ (DirectX のセットアップや Visual C ランタイムなど) のダイアログが表示されないことを確認します [3.1]。
  9. ゲームのインストール プロセスによって、ファイアウォール インタラクションのダイアログが表示されないことを確認します [3.1]。
  10. ゲームのインストール プロセスで OS のバージョンに関連するエラーが発生しないことを確認します [2.5] [4.2]。
  11. ゲームのインストール プロセスによって、署名されていないドライバーのダイアログが表示されないことを確認します [2.4]。
  12. インストール プロセス中に Windows リソース保護 (WRP) ダイアログが表示されないことを確認します [3.4]。
  13. インストール後、ドライブにディスクを再挿入しても、インストールが自動的に再開されないことを確認します。
  14. ゲームをインストールした後にシステムの再起動が必要でないことを確認します [3.5]。
  15. ユーザー Jane としてゲームをインストールできることを確認します [3.2]。
  16. インストール プロセスの終わりに、ゲームが自動的に実行されるか、またはラウンチャー メニューが表示されることを確認します [3.1]。
  17. インストール後にゲームが自動的に起動する場合は、「ゲームの実行」に進んでください。
  18. 「インストール後」に進みます。

5.4 インストール後

  1. ユーザーのデスクトップに、ゲームを起動するショートカットが作成されていないことを確認します [1.1]。

  2. [スタート] メニューに、ゲームを起動するショートカットが作成されていないことを確認します [1.1]。

  3. Windows ゲーム エクスプローラーにゲームのアイコンが表示されていることを確認します [1.1]。

  4. メタデータ (パブリッシャー、開発者、ジャンル、リリース日、バージョン) が下部に表示されることと、それらのデータが正しいことを確認します [1.1]。

  5. ゲーム アイコンによって Windows ゲーム エクスプローラーに Windows エクスペリエンス インデックス (WEI) 情報が表示されることを確認します [1.1]。

  6. メタデータとして表示されるゲームのハイパーリンクが Windows ゲーム エクスプローラーで適切に動作することを確認します [1.1]。

  7. Windows ゲーム エクスプローラーで、ゲームに対して保護者による制限の正確なレーティングが表示されることを確認します [1.1]。

  8. System32 のインストール後スナップショットを作成します。

    1. コマンド ウィンドウを開きます ([スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックして「cmd」と入力します)。
    2. c:\windows\system32 に移動します。
    3. 「dir /o:-g /o:-d >> c:\G4Wtest\postgame.txt」と入力します。
    4. pregame.txt と postgame.txt を比較して、2 つのファイルにリストされているファイルが古いバージョンに戻っていないことを確認します [3.6]。
  9. 「ゲームの実行」に進みます。

5.5 ゲームの実行

  1. ゲームの実行 1 :ラウンチャー メニューがある場合は、メニューからゲームを起動します。インストール後にゲームが自動実行されたか、またはラウンチャー メニューからゲームが起動された場合は、次の手順に従います。それ以外の場合は、「ゲームの実行 2」に進みます。

    1. プロフィールを作成します (ゲームでプロフィールの作成が可能な場合)。
    2. 新しいゲームを開始します。
    3. ゲームを保存します。
    4. ゲームを終了します。
    5. ゲーム エクスプローラーからゲームを起動します。
    6. ゲーム エクスプローラー アイコンからゲームを起動できることを確認します [1.2]。
    7. ゲームの起動時に管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されないことを確認します [1.2]。
    8. ユーザー Jane のアカウントでユーザー プロフィールとセーブ データにアクセスできることを確認します [3.2]。
    9. 「ゲームの実行 3」に進みます。
  2. ゲームの実行 2 :ゲームが自動実行されず、またゲームのラウンチャー メニューも表示されない場合は、[3.1] のテストに失敗しています。その場合も、通常どおりテストを継続して実行できます。

    1. ゲーム エクスプローラーからゲームを起動します。
    2. ゲーム エクスプローラー アイコンからゲームを起動できることを確認します [1.2]。
    3. ゲームの起動時に管理者の資格情報を要求するダイアログが表示されないことを確認します [1.2]。
    4. 「ゲームの実行 3」に進みます。
  3. ゲームの実行 3 :ゲームがゲーム パッドをサポートしている場合は、入力デバイスとして Xbox 360 Controller for Windows が認識されることを確認します [1.4]。

    1. 必要に応じて、オプション メニューからコントローラーを有効にします。
    2. コントローラーのボタンおよびトリガーを参照する場合、Xbox 360 の名前を使用していることを確認します。
    3. Xbox 360 Controller for Windows でゲームとメニュー システムを操作できることを確認します。
    4. Xbox 360 Controller for Windows が一般に認められた標準に従って動作することを確認します。
  4. ビデオを次の解像度に設定できることを確認します [1.5]。

    1. アスペクト比 4:3 の解像度 (800×600 または 1024×768) でゲームが動作することを確認します。
    2. アスペクト比 16:9 の解像度 (1280×720) でゲームが動作することを確認します。
    3. アスペクト比 16:10 の解像度 (1680×1050、800×480、または 1152×720) でゲームが動作することを確認します。
    4. ゲームの解像度が変更された場合、ユーザーに確認のダイアログが表示されることを確認します。
    5. ユーザーが 15 秒以内に承認しない場合は、表示が前の設定に戻ることを確認します。
    6. ゲームの画像が引き伸ばされ、表示領域が拡大されないことを確認します。
    7. ゲーム プレイ エリアの左右に黒いエリアが表示されないことを確認します。
  5. ビデオ設定にレンダリング オプションがある場合は、既定の設定が Direct3D になっていることを確認します [1.7]。それ以外の場合は、「自動テスト」に進みます。

  6. ダイアログが表示された場合、またはオプションがある場合は、ユーザー プロフィールを作成します。長いファイル名の使用時にゲームでエラーが発生しないことを確認します [2.7]。

  7. 新しいゲームを開始してセーブ データを作成し、サポートされていないファイル システム文字の処理時にゲームでエラーが発生しないことを確認します [2.7]。

  8. Alt + Tab キーの操作でゲームから Windows のデスクトップに正常に戻ることを確認します [2.6]。

    1. [スタート] メニューの [ユーザーの切り替え] をクリックして、ゲームを実行したままユーザーを切り替えます。
    2. ユーザー Toby としてログオンします。
    3. ユーザー Jane として引き続きゲームを実行しながら、ユーザー Toby としてゲームを起動できることを確認します [2.6]。
    4. ユーザーの切り替え処理中に、ユーザー Toby とユーザー Jane のどちらで実行しているゲームにもエラーが発生しないことを確認します [2.6]。
    5. 元のゲーム セッションのオーディオが聞こえないことを確認します [2.6]。
    6. ゲームを終了します。
    7. Toby をログオフします。
    8. ゲームを実行している元のユーザーに再び切り替えます。
    9. Alt + Tab キーを押してゲームに戻ります。
  9. ゲームを終了します。

  10. 「ゲームの実行後」に進みます。

5.6 ゲームの実行後

  • ゲームの終了時にエラーが発生しないことを確認します [4.3]。
  • ゲームが Program Files にインストールされていることを確認します [3.3]。
  • 「保護者による制限」に進みます。

5.7 保護者による制限

  • コントロール パネルの [保護者による制限] を開きます。

  • コントロール パネルの [保護者による制限] で、ゲーム タイトルの下に保護者による制限の正確なレーティングが表示されることを確認します [1.2]。

  • テスト ケース [1.2] を参照して、次のテストを実行します。

    1. [保護者による制限] を [有効] に設定した後、ユーザー Jane として、この設定でゲームが動作することを確認します [1.2]。

    2. ログオフし、Toby としてログオンします。

    3. ユーザー Toby として、この設定でゲームが動作することを確認します [1.2]。

    4. ログオフし、Jane としてログオンします。

    5. [保護者による制限] セクションで、ユーザー Toby ?u201 E‘\u206 I?u181 μ?u196 A、先ほどインストールしたゲームよりも ESRB レベルが 1 レベル以上高いゲームが表示されないようにします。

      例 :ゲームのレーティングが E の場合、Toby はレーティング C のゲームのみを表示できるように設定します。

    6. ユーザー Jane として、この設定でゲームが動作することを確認します [1.2]。

    7. ログオフし、ユーザー Toby としてログオンします。

    8. ユーザー Jane によって ESRB がブロックされている場合に、ユーザー Toby に対してゲームが起動しないことを確認します [1.2]。

    9. ユーザー Toby をログオフし、再びユーザー Jane としてログオンします。

    10. 前の手順でレーティングを変更した場合は、元の ESRB 設定に戻します。

    11. ESRB 設定がない場合は、[特定のゲームを禁止または許可] をクリックし、ゲームの名前を選択します。

    12. Jane をログオフし、再び Toby としてログオンします。

    13. ユーザー Jane によって EXE 名がブロックされている場合に、ユーザー Toby に対してゲームが起動しないことを確認します [1.2]。

    14. Toby をログオフし、再び Jane としてログオンします。

    15. Jane として、[ユーザーの制御] の [アプリケーションの制限] を開きます。

    16. [Toby は許可されたプログラムのみ使用してもよい] をクリックし、そのまま [OK] をクリックします (つまり、どの EXE も許可しません)。

    17. [すべて選択解除] ボックスをクリックして [OK] をクリックします。

    18. [ユーザーの制御] の [ゲームの制御] を開き、ESRB レーティングを使用して特定のゲームを許可します。

    19. Jane をログオフして Toby としてログオンし、ゲームをプレイしてみます。

    20. "どの EXE も許可しない" 設定のときに、ゲームがブロックされず、Toby がプレイできることを確認します [1.2]。

    21. ユーザー Toby をログオフし、再びユーザー Jane としてログオンします。

    22. コントロール パネルの [保護者による制限] を開き、制限を解除します。

    23. どちらのユーザーもゲームをプレイできることを確認します。

  • 「自動テスト」に進みます。

5.8 自動テスト

  1. Application Verifier でのゲームの実行時にエラーが生成されないことを確認します。ブランド テスト ツールのドキュメントを参照してください [4.2]。
  2. ゲームの実行可能ファイルにマニフェストが含まれていることを確認します。ブランド テスト ツールのドキュメントを参照してください [2.1]。
  3. ゲームの実行可能ファイルのマニフェストの requestedExecutionLevel が "AsInvoker" になっていることを確認します。ブランド テスト ツールのドキュメントを参照してください [2.1]。
  4. 「その他のテスト」に進みます。

5.9 その他のテスト

  1. ゲームの実行可能ファイルにデジタル署名が含まれていることを確認します [2.3]。

  2. Windows Vista x64 でゲームのインストール プロセスが正常に動作することを確認します [2.3]。

  3. Windows Vista x64 で、16 ビットの実行可能ファイルが原因でゲームにエラーが発生しないことを確認します [2.3]。

  4. テスト中にアプリケーションをクラッシュさせ、ゲームによって Windows エラー報告が適切に表示され、クラッシュ データが収集されることを確認します [4.3]。

  5. ファイルの概要が正しいことを確認します [4.3]。

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[コンピューター] をクリックします。

    2. ゲーム ディレクトリに移動します。

    3. 検索ウィンドウに「*.dll」と入力します。

    4. 見つかったファイルごとに、ファイルを右クリックして [プロパティ] を選択します。

      • Windows XP : [バージョン情報] タブをクリックします。[製品名]、[会社名]、[ファイル バージョン] の各フィールドに正しい情報が入力されていることを確認します。 [4.3]
      • Windows Vista : [詳細] タブをクリックします。[製品名] と [ファイル バージョン] の各フィールドに正しい情報が入力されていることを確認します。Windows Vista のプロパティ ページでは、会社名は表示されません [4.3]。
    5. .exe ファイルについても同じチェックを繰り返します。

  6. ゲームを起動します。

    1. Ctrl + Alt + Del キーを押します。
    2. "シャットダウン オプション" の矢印をクリックします。
    3. [再起動] をクリックします。
    4. ゲームによってシャットダウンがブロックされないことを確認します [3.1]。
  7. 「アンインストール」に進みます。

5.10 アンインストール

  • ゲームのアンインストール プロセスによって、インストールされている、再配布以外のオペレーティング システム コンポーネント ファイルがすべて削除され、すべての設定がクリアされることを確認します [3.1]。

    • Windows Vista で、コントロール パネルを使用した削除がプログラムを削除する唯一の方法であることを確認します [1.1]。

6. テスト ツールの説明

ここでは、上記のテスト要件に登場した各テスト ツールについて説明します。

  • 6.1 Appverifier 3.3 (以降)
  • 6.2 マニフェスト テスト - mt.exe
  • 6.3 Thread Hijacker - threadhijacker.exe

6.1 Appverifier 3.3 (以降)

テスト ケース :2.5、4.2

    一部のアプリケーションは、コピー防止機能の作用で AppVerifier の実行中には実行できません。これを解決するには、ゲーム実行可能ファイルの非保護のリリース バージョンを実行します。

  1. AppVerifier 3.2 以降を Windows XP コンピューターにインストールします。

  2. AppVerifier を起動し、[File] メニューの [Add Application] をクリックします。

  3. ゲームの実行可能ファイルを探して選択し、[開く] をクリックします。

  4. [Application] セクションで、ゲームの実行可能ファイルを選択します。

  5. [Basics] セクションで、以下のテストを選択します。

    • Handles
    • Heaps
    • Locks
    • Memory
    • TLS
  6. [Miscellaneous] セクションで、以下のテストを選択します。

    • DangerousAPIs
    • DirtyStacks
  7. 他のテストはいずれも選択しません。

  8. ゲームを起動します。

  9. ゲームをプレイします。

  10. ゲームを終了します。

  11. AppVerifier で、[View] メニューの [Logs] を選択します。

  12. [Application] セクションで、アプリケーションの .exe ファイルを選択します。

  13. [Logs] セクションでログ ファイルを選択し、エラーの数を確認します。エラーがない場合は AppVerifier テストを終了します。エラーがある場合は、[View] ボタンをクリックします。

  14. Severity="Error を指定してドキュメントを検索します (Ctrl + F キー)。

  15. エラーの LayerName= 部分に基づいてバグを作成します。

6.2 マニフェスト テスト - mt.exe

テスト ケース : 2.1

このツールは、MT.exe が存在するディレクトリからコマンド プロンプトで実行します。

例 :

mt.exe -inputresource:"c:\yourdir\YourGame.exe";#1 -out:yourgame.manifest
  1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックして「cmd」と入力し、[OK] ボタンをクリックします。

  2. mt.exe ツールを実行し、ゲームと共にインストールされる各 .exe ファイルの .manifest ファイルを生成します。

  3. 生成された .manifest ファイルを開きます。

  4. 各 .exe ファイルに以下の情報が含まれていることを確認します。

    <description>Example Game Name</description>
    <trustInfo xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v2">
      <security>
        <requestedPrivileges>
          <requestedExecutionLevel level="asInvoker"></requestedExecutionLevel>
        </requestedPrivileges>
      </security>
    </trustInfo>
    

6.3 Thread Hijacker - threadhijacker.exe

このツールは、threadhijacker.exe が存在するディレクトリからコマンド プロンプトで実行します。

例 :

threadhijacker.exe /process:str

str には、<プログラム名>.exe を指定します。

  1. タスク マネージャーを起動して [プロセス] タブをクリックし、ゲームの実行可能ファイルの名前を探します。
  2. 管理者モードでコマンド プロンプトを開きます。
  3. threadhijacker.exe があるディレクトリに移動します。
  4. 「threadhijacker.exe /process:str」と入力します。str には、対象の実行可能ファイル名を指定します。

リソース