テクスチャー コンバーター (Windows エクスプローラー拡張)
テクスチャー ファイル コンバーターは、1 つまたは複数のテクスチャー ファイルを、新しいファイル フォーマットで保存します。利用可能な入力形式および出力形式は、以下のとおりです。BMP、DDS、DIB、HDR、JPEG、PFM、PNG、および TGA。
これらのテクスチャー ファイル フォーマットの詳細については、「D3DXIMAGE_FILEFORMAT」を参照してください。
互換性チャート
Direct3D 9 | Direct3D 10 | 64 ビット ネイティブ モード | Windows?XP | Windows?Vista |
---|---|---|---|---|
あり |
不要 |
あり |
あり |
あり |
要件
テクスチャー コンバーターには、Windows 2000、Windows XP、または Windows Vista が必要です。
インストール
テクスチャー ファイル コンバーターは、DirectX SDK のインストール時に Txview.dll から自動的にインストールされます。
ユーザー ガイド
テクスチャー ファイル コンバーターは、1 つまたは複数の選択したファイル名またはフォルダー名を右クリックし、コンテキスト メニューの [Convert to file format] をクリックすると、アクティブになります。
次の変換用ダイアログ ボックスが表示され、出力サイズ、フォーマット、フィルタリング、およびファイルの場所のオプションが表示されます。
図形 1. テクスチャー変換用のダイアログ ボックス
[Image Options] に既定値が設定されている場合は、元のイメージ サイズまたはミップマップ レベル (あるいはその両方) が維持されます。[Depth] の設定は、ボリューム テクスチャーにのみ適用されます。
変換用ダイアログ ボックスで利用可能なその他の設定を、次の表に示します。
オプションとフィルター | 説明 |
---|---|
[Miplevels] | ミップマップのサンプリング レベル。詳細については、「ミップマップによるテクスチャー フィルタリング (Direct3D 9)」を参照してください。 |
[Pixel Format] | D3DFORMAT で規定されている利用可能なフォーマット (符号なし、符号付き、ミックス)。 |
[Image Filter] | D3DX_FILTER で規定されている D3DX_FILTER_NONE、_POINT、_LINEAR、および _TRIANGLE テクスチャー チャネル フラグ。 |
Mirror | D3DX_FILTER で規定されている D3DX_FILTER_MIRROR_U、_V、および _W テクスチャー チャネル フラグ。 |
[sRGB] | [In] は、入力データが sRGB (ガンマ 2.2) 色空間にあることを示します。[Out] は、出力データが sRGB (ガンマ 2.2) 色空間にあることを示します。 |
[Mip Filter] | D3DX_FILTER で規定されている D3DX_FILTER_BOX、_POINT、および _TRIANGLE テクスチャー チャネル フラグ。 |
[Dither] | [Ordered] (標準 4×4) または [Error Propagation] (統計ベース) のディザー アルゴリズムを、[Image Filter] および [Mip Filter] からの出力に適用できます。また、ディザリングを適用しないこともできます。 |
注 [Miplevels] および [Mip Filter] の選択肢は、DDS 出力フォーマットと [Enable extended .DDS file options] の両方が選択されていない限り、無効です。
コンバーターの動作は、以下のセクションで説明するように、単一ファイル、複数ファイル、またはフォルダーのどれが選択されているかに応じて異なります。
単一ファイルの変換
単一ファイルを単一のフォーマットに変換するには、以下の手順に従います。
単一ファイルを単一フォーマットに変換するには
- 変換対象のテクスチャー ファイルを右クリックし、コンテキスト メニューの [Convert to file format] をクリックします。図 1 のような変換用ダイアログ ボックスが表示されます。
- 変換後のファイルのパス、ファイル名、および拡張子を入力します。または、参照ボタン (...) をクリックして [Save As] ダイアログ ボックスを開き、変換後のファイルの名前、フォーマット、および格納先フォルダーを選択することもできます。
複数ファイルの変換
複数のファイルを変換する手順は、すべてのファイルを同一のフォーマットに変換する (指定は一度だけ) のか、複数のフォーマットに変換する (ファイルごとに指定) のかによって若干異なります。
複数のファイルを単一のフォーマットに変換するには
- 複数のテクスチャー ファイルを選択した後、選択を右クリックし、コンテキスト メニューの [Convert to file format] をクリックします。
- [Bulk File Conversion] ダイアログ ボックスの [Convert all files at once] をクリックして、すべてのファイルを同じ出力フォーマットに変換します。
- [Bulk texture file conversion] ダイアログ ボックスで、選択したすべてのファイルに適用される出力サイズ、フォーマット、およびフィルターリングを指定します。
- ファイルの出力フォーマットを選択します。
- 変換後のファイルの格納先フォルダーのパスを指定するか、参照ボタン (...) をクリックして [Save As] ダイアログ ボックスを開き、変換後のファイルの名前、フォーマット、および格納先フォルダーを選択します。
複数のファイルを複数のフォーマットに変換するには
複数のテクスチャー ファイルを選択した後、選択を右クリックし、コンテキスト メニューの [Convert to file format] をクリックします。
[Bulk File Conversion] ダイアログ ボックスの [Convert each file] をクリックして、各ファイルの出力フォーマットを指定します。
選択されたファイルごとに、図 1 のような変換用ダイアログ ボックスが連続して表示されます。[Cancel] をクリックすると、タイトル バーに名前が表示されたファイルがスキップされ、選択範囲内の次のファイルの設定を実行するよう指示されます。
ファイルの出力フォーマットを選択します。
変換後のファイルの格納先フォルダーのパスを指定するか、参照ボタン (...) をクリックして [Save As] ダイアログ ボックスを開き、変換後のファイルの名前、フォーマット、および格納先フォルダーを選択します。
[OK](OK) をクリックします。
選択したファイルごとに、前述の手順を繰り返して実行します。
フォルダー内のファイルの変換
1 つのフォルダー内の全ファイルを一括して変換できます。コンバーターでは、名前が同じファイルが複数作成されるような場合 (変換対象の 2 つのファイルが、名前が同じで拡張子が異なるような場合) のためのオプションも用意されています。
また、指定した格納先フォルダーが、ソース フォルダーと同じ場合や、ソース フォルダー内にある場合は、該当するファイルが変換されないことを示すメッセージ ボックスが表示されます。ただし、格納先フォルダーに存在していないその他の選択ソース ファイルは、変換されます。
単一のフォルダー内にある一連のテクスチャー ファイルを変換するには
- テクスチャー ファイルが含まれる 1 つのフォルダー (または一連のファイルと 1 つのフォルダー) を右クリックした後、コンテキスト メニューの [Convert to file format] をクリックします。前述の変換用ダイアログ ボックスのような [Bulk texture file conversion] ダイアログ ボックスが表示されます。
- フォルダー内の全ファイルおよび選択したその他の全ファイルに適用する出力サイズ、フォーマット、およびフィルターリングを指定します。
- 変換後のファイルの格納先フォルダーのパスを指定するか、参照ボタン (...) をクリックして格納先フォルダーを選択します。