DirectSound の新しい機能
DirectSound アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) は、DirectX 9.0 からそれほど大きくは変更されていません。ただし、Summer 2004 のアップデート (DirectX 9.0c) では多数のパフォーマンス強化機能が導入されています。
さらに次の変更が加えられています。
- サウンド バッファーの最大周波数が 100 kHz から 200 kHz に変更され、オペレーティング システムがサポートしている場合には使用できます(これらの高周波数は DirectShow ではサポートされません)。
- 周波数およびエフェクト コントロール (DSBCAPS_CTRLFREQUENCY および DSBCAPS_CRTLFX) をバッファー上で結合可能になりました。これらのフラグを組み合わせることにより、エフェクトを使ってバッファーをドップラー偏移させることが可能です。
- WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体で記述されたオーディオ フォーマットは、DirectSound 全体で完全にサポートされます。
- 標準エフェクトではパラメーター カーブがサポートされ (DirectSound 外でホストされている場合)、IMediaObjectInPlace::Process を繰り返し呼び出して少しずつ増加させる必要がありません。
StreamData サンプルは、DirectX SDK December 2004 リリースで削除されました。非推奨の DirectX オーディオ テクノロジの詳細については、「非推奨となったオーディオ テクノロジ」の概要情報を参照してください。
Windows XP SP 2
Windows XP SP 2、Windows Server 2003 SP1、および Windows XP Pro x64 Edition のスピーカーの設定が拡張されました。DSSPEAKER_7POINT1 は DSSPEAKER_7POINT1_WIDE となり、新しい設定 DSSPEAKER_7POINT1_SURROUND が追加されました。
Windows?Vista
新しいオーディオ ドライバー スタックの機能に合わせて、DirectSound API の Windows Vista バージョンに以下の変更が加えられました。
- ソフトウェア (DSBCAPS_LOCSOFTWARE) バッファーは Windows Vista におけるマルチチャンネル オーディをサポートします。
- ハードウェア (DSBCAPS_LOCHARDWARE) バッファーは Windows Vista において常に作成に失敗します。
- DSSPEAKER_5POINT1 は DSSPEAKER_5POINT1_BACK となり、新しい設定 DSSPEAKER_5POINT1_SURROUND が追加されました。一覧については、「IDirectSound8::SetSpeakerConfig」のスピーカー設定を参照してください。