April 2007 DirectX SDK の新しい機能
このバージョンの DirectX SDK には、次の新しい機能、ツール、およびドキュメントが含まれています。
XACT ユーザー インターフェースの改良
このリリースには、新しい機能 (新しいプロパティ ページ、プログラマ レポート(Programmer's Report)、改良された試聴の監視など) がいくつか含まれています。- プロパティ ページは、メイン XACT ウィンドウからドッキング解除できるようになりました。最も頻繁に編集されるプロパティは、マウスのシングル クリックで調整できるようになりました。さらに、プロパティ コントロールでは外観が更新され、ビジュアル的にさらに直感的なインターフェースになりました。
- ビルド プロセスの一部として、XACT はプログラマ レポート (Programmer's Report) を生成します。このレポートには、XACT コンテンツを再生する場合にプログラマが活用できるキュー、サウンド バンク、変数などの情報に関する詳細が含まれています。レポートは、プレーン テキスト形式またはタブ区切り形式のいずれでも生成できます。
- サウンド デザイナーは、リソース利用状況、オーディオ出力レベル、XACT エンジンのアクティビティをオーサリング ツールが独自に追跡できるようになりました。
- ランタイム パラメーター コントロール (RPC) を使用するプロジェクトを結合できるようになりました。
PIX の機能向上
このリリースには、診断ログおよびカスタマイズ可能なペイン レイアウトが追加されています。- PIX がプログラムのキャプチャーを実行中に予期せずプログラムが終了した場合、PIX にこの問題が報告され、診断ログ モードで実験としてプログラムの実行が再開されます。このモードでは、PIX はすべての関数呼び出しのログ、Direct3D およびターゲット プログラムによって作成されたすべてのデバッグ出力を作成します。このログ ファイルを使用すると、クラッシュ発生時にターゲット プログラムが何をしていたのかを特定することができます。また、ターゲット プログラムが開始するとすぐに実行を一時停止する新しいオプションも追加されており、それをデバッガーと一緒に使用することで問題をより簡単に分析できるようになりました。
- PIX では、実行ファイルを表示している時の、3 つのユーザー定義カスタム ペイン レイアウトをサポートしています。これによってユーザーは、実行ファイルを 3 つの異なる表示を定義し、すばやく切り替えることができます。
更新されたシェーダー コンパイラ
このリリースには、HLSL およびエフェクト コンパイルに関する多くの最適化とバグ修正を加えた、新しいシェーダー コンパイラが含まれています。この更新されたバージョンは、FXC.exe または D3DX9_33.dll のいずれかを使用するシェーダー モデル 2.x および 3.x で使用できます。シェーダー モデル 4.0 の場合、開発者は FXC.exe または D3DX10CompileShaderFromFile、D3DX10CompileShaderFromResource、および D3DX10CompileShaderFromMemory (D3DX10_33.dll に含まれる) の新機能のいずれかを使用できます。エフェクト プールのサンプル
単一アプリケーションで複数のエフェクトを使用することの欠点は、各エフェクトに多数のエフェクト変数を設定する必要があるという点です。これらの変数の多くは、エフェクト間で共通です。エフェクト間で変数またはシェーダーを共有する方法がない場合は、冗長なステート設定の呼び出しを各エフェクトで何度も作成しなければなりません。エフェクト プールは、この問題を解決するための手段です。このサンプルでは、Direct3D 9 および Direct3D 10 におけるエフェクト プールの使用方法を示します。
以前のリリース
以前のリリースに追加されている機能の詳細については、「以前のリリースに追加されている機能」を参照してください。