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IDirect3DDevice9::Clear メソッド

IDirect3DDevice9::Clear メソッド

ビューポートまたはビューポート内の矩形セットを指定した RGBA 色にクリアし、深度バッファをクリアし、ステンシル バッファを削除する。

構文

HRESULT Clear(      
    DWORD Count,
    const D3DRECT *pRects,
    DWORD Flags,
    D3DCOLOR Color,
    float Z,
    DWORD Stencil
);

パラメータ

  • Count
    [in] pRects の配列にある矩形の数。pRects を NULL に設定する場合は、このパラメータを 0 に設定する。
  • pRects
    [in] D3DRECT 構造体の配列へのポインタ。クリアする矩形を記述する。矩形をレンダリング ターゲットのディメンジョンに設定すると、サーフェイス全体がクリアされる。各矩形は、レンダリング ターゲット サーフェイス上の点に対応するスクリーン座標を使う。座標はビューポートの矩形の境界でクリップされる。このパラメータを NULL に設定すると、ビューポート矩形全体をクリアすることになる。
  • Flags
    [in] クリアするサーフェイスを示すフラグ。このパラメータでは、次のフラグの任意の組み合わせを指定できるが、少なくとも 1 つのフラグを使わなければならない。
    • D3DCLEAR_STENCIL
      ステンシル バッファをクリアして、Stencil パラメータの値にする。
    • D3DCLEAR_TARGET
      レンダリング ターゲットをクリアして、Color パラメータの色にする。
    • D3DCLEAR_ZBUFFER
      深度バッファをクリアして、Z パラメータの値にする。
  • Color
    [in] レンダリング ターゲット サーフェイスをクリアする 32 ビット ARGB 色値。
  • Z
    [in] このメソッドが深度バッファに保存する新しい z 値。このパラメータには 0.0 から 1.0 までの値を使用できる (Z ベースまたは W ベースの深度バッファの場合)。0.0 はビューアに最も近い距離、1.0 は最も遠い距離を表す。
  • Stencil
    [in] 各ステンシル バッファのエントリに保存する整数値。このパラメータには 0 から 2n–1 までの値を使用できる。n はステンシル バッファのビット深度。

戻り値

成功した場合は、D3D_OK を返す。

失敗した場合の戻り値は次のとおり。

D3DERR_INVALIDCALL メソッドの呼び出しが無効である。たとえば、メソッドのパラメータに無効な値が設定されている場合などである。

注意

レンダリング ターゲットに深度バッファがアタッチされていないときに D3DCLEAR_ZBUFFER フラグまたは D3DCLEAR_STENCIL フラグを指定すると、このメソッドは失敗する。同様に、深度バッファ フォーマットにステンシル バッファ情報が含まれていない場合に D3DCLEAR_STENCIL フラグを指定すると、このメソッドは失敗する。