Dinstall サンプル
Dinstall サンプル
説明
Dinstall は、MicrosoftDirectSetup 関数を使って Microsoft® DirectX® サブシステムをインストールするサンプルである。ここでは、コールバック関数を使って、カスタム インターフェイス (この場合はシンプルなモードレス ダイアログ ボックス) 経由でメッセージの表示とユーザー入力の取得を行う例を示している。
パス
ソース ファイル :(SDK ルート)\Samples\C++\Misc\DXInstall
ユーザーズ ガイド
- DirectX ソフトウェア開発キット (SDK) CD の \Redist\DirectX9 フォルダの内容をすべて Dinstall.exe と同じフォルダにコピーする。
- 開発環境の作業ディレクトリもこのフォルダに設定する。Microsoft Visual C++® では、[Project Settings] ダイアログ ボックスの [Debug] ページにこの設定がある。
- プログラムを実行し、[File] メニューの [Start Install] をクリックする。DirectSetup は、DirectX の模擬インストールを実行し (「プログラミング上の注意」を参照)、モードレス ダイアログ ボックスに進捗状況を表示する。[Options] メニューでは、表示するメッセージ レベルを変更できる。ただし、模擬インストールのみを行う場合は、問題発生メッセージやアップデート メッセージは表示されない。
- [File] メニューの [Get Version] をクリックする。システムに現在インストールされている DirectX のバージョン番号およびリビジョン番号が表示される。
プログラミング上の注意
デフォルトでは、プログラムは DirectXSetup 関数に DSETUP_TESTINSTALL を渡す。これは、実際にファイルはコピーされず、レジストリの変更も行われないことを示す。実際にインストールを行うには、このフラグを関数呼び出しから削除する。
Dinstall では、インストール進捗状況の監視やメッセージの切片にコールバック関数を使っている。ユーザーが指定した警告レベル (g_fStatus で追跡) に応じて、メッセージを無視したり、モードレス ダイアログ ボックスにメッセージを表示したりできる。ユーザー入力が必要な場合は適切なボタンが表示され、いずれかのボタンが押されるまで GetReply 関数がメッセージ キューを監視する。
DirectX サンプルには Visual C++ のプロジェクト ワークスペース ファイルが含まれているが、各自の開発環境で正しくコンパイルできるように、他の設定の確認が必要なこともある。詳細については、「DirectX のサンプルおよびその他の DirectX アプリケーションのコンパイル」を参照すること。