ステップ 1 :DirectInput オブジェクトの作成

ステップ 1 :DirectInput オブジェクトの作成

Microsoft® DirectInput® システムのセットアップでの最初の手順は、全体のマネージャとなる単一の DirectInput オブジェクトを作成することである。このためには、DirectInput8Create 関数を呼び出す。

// HINSTANCE  g_hinst; // initialized earlier
HRESULT         hr; 
LPDIRECTINPUT8  g_lpDI; 

hr = DirectInput8Create(g_hinst, DIRECTINPUT_VERSION, 
        IID_IDirectInput8, (void**)&g_lpDI, NULL); 
if FAILED(hr) 
{ 
    // DirectInput not available; take appropriate action 
} 

DirectInput8Create の最初の引数は、オブジェクトを作成するアプリケーションまたはダイナミックリンク ライブラリ (DLL) のインスタンス ハンドルである。

第 2 引数は、どのバージョンの DirectInput システムを DirectInput オブジェクトに使うかを指定する。以前のバージョンの DirectInput と互換性のあるアプリケーションを設計することもできる。詳細については、「前バージョンの DirectInput 用の設計」を参照すること。

第 3 引数は、返るインターフェイスを指定する。ほとんどのアプリケーションは、IID_IDirectInput8 を渡すことによって最新のバージョンを取得する。

第 4 引数は、この呼び出しが成功した場合に、有効なインターフェイス ポインタで初期化される変数のアドレスである。

最後の引数は、コンポーネント オブジェクト モデル (COM) 集成で使う制御オブジェクトの IUnknown インターフェイスのアドレスを指定する。大部分のアプリケーションでは集成は使わないため、通常、この引数の値には NULL を設定する。

全体のマネージャとなる単一の DirectInput オブジェクトを作成したら、「ステップ 2 :DirectInput キーボード デバイスの作成」に進むこと。