DIOBJECTDATAFORMAT 構造体

[アーティクル]
04/22/2010

DIOBJECTDATAFORMAT 構造体

IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで使うためのデバイスオブジェクトのデータ形式を表す。

構文

typedef struct DIOBJECTDATAFORMAT {
    const GUID * pguid; 
    DWORD        dwOfs; 
    DWORD        dwType; 
    DWORD        dwFlags; 
} DIOBJECTDATAFORMAT, *LPDIOBJECTDATAFORMAT; 
 
typedef const DIOBJECTDATAFORMAT *LPCDIOBJECTDATAFORMAT;

メンバ

pguid
軸、ボタン、またはその他の入力ソースに対する一意の識別子。データ形式の要求時にこのメンバを NULL にすると、任意のタイプのオブジェクトを許可することを示す。
dwOfs
入力ソースのデータを格納するデータパケット内のオフセット。この値は、軸など、DWORD サイズのデータに合うように、4 の倍数でなければならない。ボタンの場合は、バイト整列でもよい。
dwType
オブジェクトを記述するデバイスタイプ。オブジェクトの種類 (軸、ボタンなど) を表す以下のフラグの組み合わせであり、中央の 16 ビットは、オブジェクトインスタンス番号を格納する。データ形式の要求時に、インスタンス部分に DIDFT_ANYINSTANCE を設定すると、任意のインスタンスを許可できる。また、DIDFT_MAKEINSTANCE(n) に設定すると、要求をインスタンス n に限定できる。「注意」の例を参照すること。
- DIDFT_ABSAXIS
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、絶対軸でなければならない。
- DIDFT_AXIS
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、絶対軸または相対軸でなければならない。
- DIDFT_BUTTON
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、プッシュボタンまたはトグルボタンでなければならない。
- DIDFT_FFACTUATOR
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、フォースフィードバックアクチュエータを含まなければならない。つまり、フォースをこのオブジェクトに適用できる必要がある。
- DIDFT_FFEFFECTTRIGGER
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、有効なフォースフィードバックエフェクトトリガでなければならない。
- DIDFT_POV
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、視点コントローラでなければならない。
- DIDFT_PSHBUTTON
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat メソッドで選択したオブジェクトは、プッシュボタンでなければならない。
- DIDFT_RELAXIS
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat によって選択されたオブジェクトは、相対軸でなければならない。
- DIDFT_TGLBUTTON
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat によって選択されたオブジェクトは、トグルボタンでなければならない。
- DIDFT_VENDORDEFINED
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat によって選択されたオブジェクトは、メーカー定義のタイプでなければならない。
dwFlags
ゼロまたは次のいずれかの値を指定する。
- DIDOI_ASPECTACCEL
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat で選択したオブジェクトは、加速度情報を報告しなければならない。
- DIDOI_ASPECTFORCE
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat で選択したオブジェクトは、フォース情報を報告しなければならない。
- DIDOI_ASPECTPOSITION
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat で選択したオブジェクトは、位置情報を報告しなければならない。
- DIDOI_ASPECTVELOCITY
  IDirectInputDevice8::SetDataFormat で選択したオブジェクトは、速度情報を報告しなければならない。

注意

データ形式は、各オブジェクト (軸、ボタンなど) が 1 つずつ保有する複数の DIOBJECTDATAFORMAT 構造体から成る。これらの構造体の配列は、IDirectInputDevice8::SetDataFormat に渡される DIDATAFORMAT 構造体に格納される。アプリケーションは、通常、DIOBJECTDATAFORMAT 構造体から成る配列を作成する必要はなく、DIOBJECTDATAFORMAT に事前定義されている設定値である c_dfDIMouse、c_dfDIMouse2、c_dfDIKeyboard、c_dfDIJoystick、c_dfDIJoystick2 などのデータ形式データのいずれかを使える。

次のオブジェクトデータ形式は、Microsoft® DirectInput® が最初の使用可能な軸を選択し、そのデバイスデータのオフセット 4 の位置にある値を DWORD で報告しなければならないことを指定している。

DIOBJECTDATAFORMAT dfAnyAxis = { 
    0,                              // Wildcard 
    4,                              // Offset
    DIDFT_AXIS | DIDFT_ANYINSTANCE, // Any axis is okay. 
    0,                              // Ignore aspect 
};

次のオブジェクトデータ形式は、デバイスの x 軸をデバイスデータのオフセット 12 の位置に DWORD で格納するように指定している。デバイスが複数の x 軸を持っている場合は、最初に使用可能な軸が選択される。

DIOBJECTDATAFORMAT dfAnyXAxis = { 
    &GUID_XAxis,                    // Must be an X axis 
    12,                             // Offset
    DIDFT_AXIS | DIDFT_ANYINSTANCE, // Any X axis is okay. 
    0,                              // Ignore aspect 
};

次のオブジェクトデータ形式は、DirectInput が最初に使用可能なボタンを選択して、デバイスデータのオフセット 16 の位置にあるバイトの上位ビットの値を報告するように指定している。

DIOBJECTDATAFORMAT dfAnyButton = { 
    0,                                // Wildcard 
    16,                               // Offset
    DIDFT_BUTTON | DIDFT_ANYINSTANCE, // Any button is okay. 
    0,                                // Ignore aspect 
};

次のオブジェクトデータ形式は、デバイスのボタン 0 をデバイスデータのオフセット 18 の位置に格納されているバイトの上位ビットとして報告するように指定している。

デバイスにボタン 0 がない場合、このデータ形式の設定は失敗する。

DIOBJECTDATAFORMAT dfButton0 = { 
    0,                                    // Wildcard 
    18,                                   // Offset
    DIDFT_BUTTON | DIDFT_MAKEINSTANCE(0), // Button zero 
    0,                                    // Ignore aspect 
};

構造体の情報

ヘッダー	dinput.h
最低限のオペレーティングシステム	Windows 98

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