IDirectInputDevice8 インターフェイス

IDirectInputDevice8 インターフェイス

アプリケーションは、IDirectInputDevice8 インターフェイスのメソッドを使って、Microsoft® DirectInput® デバイスのアクセス権の取得と解放、デバイス プロパティと情報の管理、動作の設定、初期化の実行、フォース フィードバック エフェクトの生成と再生、およびデバイスのコントロール パネルの起動を行う。

IDirectInputDevice8 メンバ

Acquire	入力デバイスへのアクセス権を取得する。
BuildActionMap	デバイスのアクション マップを作成し、それに関する情報を取得する。
CreateEffect	エフェクトのグローバル一意識別子 (GUID) によって識別されるエフェクトのインスタンスを作成および初期化する。
EnumCreatedEffectObjects	このデバイスに現在作成されているすべてのエフェクトを列挙する。IDirectInputDevice8::CreateEffect によって作成されたエフェクトが列挙される。
EnumEffects	デバイス上のフォース フィードバック システムがサポートするエフェクトをすべて列挙する。列挙される GUID は、デバイス メーカー独自のエフェクトに加えて、事前定義されたエフェクトも表すことができる。
EnumEffectsInFile	Force Editor ユーティリティや、同じファイル形式を使う別のアプリケーションで作成されたファイルに含まれる、すべてのエフェクトを列挙する。
EnumObjects	デバイス上で使用可能な入出力オブジェクトを列挙する。
Escape	ハードウェア固有のコマンドをフォース フィードバック ドライバに送信する。
GetCapabilities	DirectInputDevice オブジェクトの能力を取得する。
GetDeviceData	デバイスからバッファリング データを取得する。
GetDeviceInfo	デバイスの識別情報を取得する。
GetDeviceState	デバイスから直接データを取得する。
GetEffectInfo	エフェクトに関する情報を取得する。
GetForceFeedbackState	デバイスのフォース フィードバック システムの状態を取得する。
GetImageInfo	構成プロパティ シートで使うデバイス イメージに関する情報を取得する。
GetObjectInfo	ボタンや軸などのデバイス オブジェクトの情報を取得する。
GetProperty	入力デバイスについての情報を取得する。
Initialize	DirectInputDevice オブジェクトを初期化する。IDirectInput8::CreateDevice メソッドは、デバイスの作成後、自動的にデバイスを初期化するので、アプリケーションは通常、このメソッドを呼び出す必要はない。
Poll	DirectInput デバイス上のポーリング対象オブジェクトからデータを取得する。デバイスにポーリングが必要ないときにこのメソッドを呼び出しても効果はない。ポーリングする必要があるデバイスが定期的にポーリングされない場合、このデバイスから新しいデータは取得されない。このメソッドを呼び出すと、DirectInput はデバイス状態を更新し、バッファリング データが使用可能であれば入力イベントを生成し、通知が有効であれば通知イベントを設定する。
RunControlPanel	このデバイスに関連付けられた DirectInput コントロール パネルを実行する。デバイスにコントロール パネルが関連付けられていない場合は、デフォルトのコントロール パネルが起動する。
SendDeviceData	出力を受け付けるデバイスにデータを送信する。 注   IDirectInputDevice8::SendDeviceData からの出力を受け付けるデバイスはない。「注意」を参照すること。
SendForceFeedbackCommand	デバイスのフォース フィードバック システムにコマンドを送信する。
SetActionMap	デバイスのデータ形式を設定し、アプリケーション定義のアクションをデバイス オブジェクトにマップする。バッファリング データのバッファ サイズも設定する。
SetCooperativeLevel	デバイスのインスタンスに対する協調レベルを確立する。協調レベルは、このインスタンスが、同じデバイスの他のインスタンス、およびシステムのこれ以外の部分との間で、どのようにやり取りするかを決定する。
SetDataFormat	DirectInput デバイスのデータ形式を設定する。
SetEventNotification	デバイス状態が変化したときに設定されるイベントを指定する。イベント通知をオフにするためにも使う。
SetProperty	デバイスの動作を定義するプロパティを設定する。これらのプロパティには、入力バッファ サイズや軸モードなどがある。
Unacquire	デバイスへのアクセス権を解放する。
WriteEffectToFile	1 つ以上のフォース フィードバック エフェクトについての情報をファイルに保存する。このファイルは、IDirectInputDevice8::EnumEffectsInFile を使って読み取ることができる。これは主に、独自のフォースを生成するアプリケーションを作成したい開発者向けのメソッドである。

注意

IDirectInputDevice8 インターフェイスは IDirectInput8::CreateDevice メソッドを使って取得する。例については、「DirectInput デバイスの作成」を参照すること。

IDirectInputDevice8 は、これまでのバージョンの Microsoft DirectX® で使われていた IDirectInputDevice、IDirectInputDevice2、および IDirectInputDevice7 に取って代わるインターフェイスであるが、それらを継承するものではない。以前のインターフェイスのメソッドと同名のメソッドは同様のサービスを実行するが、機能や動作がまったく同じであるとは限らない。QueryInterface を使って以前のインターフェイスを取得することはできない。

次に示すように、LPDIRECTINPUTDEVICE8 型は IDirectInputDevice8 インターフェイスへのポインタとして定義される。

typedef struct IDirectInputDevice8    *LPDIRECTINPUTDEVICE8;

インターフェイスの情報

継承元	IUnknown
ヘッダー	dinput.h
最低限のオペレーティング システム	Windows 98

参照

IDirectInput8