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CBaseControlWindow クラス

CBaseControlWindow クラスの階層

CBaseControlWindow クラスは IVideoWindow インターフェイスを実装し、これに関連付けられたフィルタへの外部のアクセスを制御する。クリティカル セクション同期オブジェクトへのポインタを渡すことによって、CBaseControlWindow オブジェクトをフィルタと同期しなければならない。クリティカル セクション同期オブジェクトの詳細については、Platform SDK を参照すること。CBaseControlWindow クラスは、このクリティカル セクションを処理せずにプロパティの設定を返す数多くのメソッドを提供する。たとえば、CBaseControlWindow::get_AutoShow を呼び出して m_bAutoShow データ メンバの値を取得すると、クリティカル セクションはロックされる。ただし、フィルタが既に内部クリティカル セクションをロックしている場合があり、この場合はフィルタのロック階層に違反する。この代わりに、CBaseControlWindow::IsAutoShowEnabled メンバ関数を呼び出すと、クリティカル セクションに影響を及ぼさずに必要な値が返される。

CBaseControlWindow が実装するすべての IVideoWindow メソッドでは、フィルタがアップストリーム フィルタに正しく接続されている必要がある。このため、クラス オブジェクトは同期ピンを必要とする。同期ピンは、CBaseControlWindow::SetControlWindowPin メソッドを呼び出すことによって設定される。IVideoWindow メソッドを呼び出すと、CBaseControlWindow オブジェクトはこのピンが接続されていることをチェックする。

プロテクト データ メンバ

m_bAutoShow 状態が変化したときの結果。
m_bCursorHidden カーソルが表示または非表示のいずれであるかを調べる。
m_BorderColour 現在のウィンドウの境界の色。
m_hwndDrain 受信したメッセージの送信先のウィンドウ ハンドル。
m_hwndOwner 所有するウィンドウ。
m_pFilter 所有するメディア フィルタへのポインタ。
m_pInterfaceLock 外部的に定義されるクリティカル セクション。
m_pPin 接続のメディア タイプの制御。

メンバ関数

CBaseControlWindow CBaseControlWindow オブジェクトを作成する。
DoGetWindowStyle 標準ウィンドウ スタイルまたは拡張ウィンドウ スタイルのいずれかを取得する。
DoSetWindowStyle 標準ウィンドウ スタイルまたは拡張ウィンドウ スタイルを設定する。
GetBorderColour 現在の境界の色を取得する。これはヘルパー メンバ関数である。
GetOwnerWindow 所有するウィンドウを取得する。これはヘルパー メンバ関数である。
IsAutoShowEnabled レンダリング フィルタがポーズまたは実行されたときに、ビデオ ウィンドウが自動的に表示されるかどうかについての情報を取得する。
IsCursorHidden クリティカル セクションをロックせずに、m_bCursorHidden データ メンバの現在の状態を取得する。これはヘルパー メンバ関数である。
PossiblyEatMessage 親ウィンドウにメッセージを配信する。
SetControlWindowPin オブジェクトが適用されるピンをオブジェクトに通知する。

実装される IVideoWindow メソッド

get_AutoShow 現在の AutoShow フラグの設定を取得する。
get_BackgroundPalette バックグラウンド フラグで実現されたパレットを取得する。
get_BorderColor 現在の境界の色を取得する。
get_Caption 現在のウィンドウ キャプションを取得する。
get_FullScreenMode 現在のフルスクリーン モードを取得する。
get_Height 現在のウィンドウの高さを取得する。
get_Left 現在の左のウィンドウ座標を取得する。
GetMaxIdealImageSize 理想的なイメージの最大サイズを取得する。
get_MessageDrain 現在のメッセージ ドレーンを取得する。
GetMinIdealImageSize 理想的なイメージの最小サイズを取得する。
get_Owner Microsoft® Win32® 親ウィンドウ ハンドルを取得する。
GetRestorePosition 最大化または最小化したときに、ウィンドウが復元される位置を取得する。
get_Top ウィンドウ上部の y 座標を取得する。
get_Visible ウィンドウの現在の表示の設定を取得する。
get_Width ウィンドウの幅を取得する。
GetWindowPosition 現在のウィンドウの座標を取得する。
get_WindowState 現在のウィンドウの状態を取得する。
get_WindowStyle 標準ウィンドウ スタイルを取得する。
get_WindowStyleEx 拡張ウィンドウ スタイルを取得する。
HideCursor カーソルの表示/非表示を切り替える。
IsCursorHidden m_bCursorHidden データ メンバの現在の状態を取得する。
NotifyOwnerMessage 所有するウィンドウに送信されるメッセージを渡す。
put_AutoShow AutoShow プロパティを設定する。
put_BackgroundPalette バックグラウンドでパレットを実現するためのフラグを設定する。
put_BorderColor 現在の境界の色を設定する。
put_Caption 現在のウィンドウ キャプションを設定する。
put_FullScreenMode フルスクリーン モードを設定する。
put_Height 現在のウィンドウの高さを設定する。
put_Left ウィンドウの左の座標を設定する。
put_MessageDrain メッセージ ドレーン ウィンドウを設定する。
put_Owner Microsoft Win32 親ウィンドウ ハンドルを設定する。
put_Top ウィンドウ上部の位置を設定する。
put_Visible ウィンドウの表示/非表示を切り替える。
put_Width ウィンドウの幅を設定する。
put_WindowState ウィンドウの状態を設定する。
put_WindowStyle 標準ウィンドウ スタイルを設定する。
put_WindowStyleEx 拡張ウィンドウ スタイルを設定する。
SetWindowForeground フォアグラウンドのウィンドウを設定する。
SetWindowPosition ウィンドウの位置を設定する。