CCmdQueue::New
New メソッドは、実行するコマンドを初期化し、新しい CDeferredCommand オブジェクトを返す。
構文
virtual HRESULT New(
CDeferredCommand **ppCmd,
LPUNKNOWN pUnk,
REFTIME time,
GUID *iid,
long dispidMethod,
short wFlags,
long cArgs,
VARIANT *pDispParams,
VARIANT *pvarResult,
short *puArgErr,
BOOL bStream
);
パラメータ
ppCmd
CDeferredCommand オブジェクトへのポインタのアドレス。これによって、アプリケーションはコマンドを取り消したり、コマンドの新しいプレゼンテーション タイムを設定したり、予測情報を取得することができる。
pUnk
コマンドを実行するオブジェクトへのポインタ。
time
キューに入れられたコマンドを実行する時間。
iid
呼び出すインターフェイスのグローバル一意識別子 (GUID) へのポインタ。
dispidMethod
呼び出されるインターフェイス上のメソッド。
wFlags
呼び出しのコンテキストを記述するフラグ。このパラメータは、IDispatch::Invoke メソッドと同じフラグをサポートする。
cArgs
渡される引数の数。
pDispParams
発信パラメータに関連付けられたバリアント型のリストへのポインタ。
pvarResult
結果が返されるリストへのポインタ。
puArgErr
最後のエラーが発生した pDispParams パラメータ リスト内のインデックスへのポインタ。
bStream
time パラメータがストリーム タイム値 (TRUE) であるか、プレゼンテーション タイム値 (FALSE) であるかを示す値。
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。新しい CDeferredCommand オブジェクトの作成時に ppCmd に NULL の値が返された場合は、E_OUTOFMEMORY を返す。それ以外の場合は、新しい CDeferredCommand オブジェクトを作成する試みのエラーを示す HRESULT を返す。エラーが発生した場合は、オブジェクトはキューに入れられない。
注意
新しい CDeferredCommand オブジェクトはパラメータを使って初期化され、作成中にキューに追加される。このメソッドは、IDispatch::Invoke メソッドに似ている。
wFlags パラメータは、次のような値になる。
値 | 説明 |
DISPATCH_METHOD | メンバはメソッドとして実行されている。プロパティが同じ名前である場合は、これと DISPATCH_PROPERTYGET フラグの両方を設定できる。 |
DISPATCH_PROPERTYGET | メンバはプロパティまたはデータ メンバとして取得されている。 |
DISPATCH_PROPERTYPUT | メンバはプロパティまたはデータ メンバとして変更されている。 |
DISPATCH_PROPERTYPUTREF | メンバは、値の割り当てではなく、参照の割り当てによって変更されている。この値は、プロパティがオブジェクトへの参照を受け入れる場合にのみ有効である。 |
参照