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クロック タイム

DirectShow では、基準タイムとストリーム タイムの 2 つの関連クロック タイムを定義している。

  • "基準タイム" は、基準クロックが返す絶対タイムである。
  • "ストリーム タイム" は、グラフが最後に実行を開始したときを基準に定義される。
    • グラフが実行しているときは、ストリーム タイムは、基準タイムから開始タイムを差し引いた値に等しい。
    • グラフがポーズしているときは、ストリーム タイムはポーズされたときのストリーム タイムに留まる。
    • シーク処理後には、ストリーム タイムはゼロにリセットされる。
    • グラフが停止しているときは、ストリーム タイムは未定義である。

メディア サンプルのタイム スタンプが t である場合、そのサンプルはストリーム タイム t でレンダリングされることを意味する。

フィルタ グラフを実行するためにアプリケーションが IMediaControl::Run を呼び出すと、フィルタ グラフ マネージャはそれぞれのフィルタで IMediaFilter::Run を呼び出す。各フィルタが実行を開始するまでに要するわずかなタイムを補正するために、フィルタ グラフ マネージャは、わずかに進めた開始タイムを指定する。

参照