DVD_MUA_MixingInfo 構造体
DVD_MUA_MixingInfo 構造体は、指定されたタイトルの 1 つのオーディオ ストリームに含まれるチャンネルのサラウンド サウンドのミキシング情報を記述する。
構文
typedef struct tagDVD_MUA_MixingInfo {
BOOL fMixTo0;
BOOL fMixTo1;
BOOL fMix0InPhase;
BOOL fMix1InPhase;
DWORD dwSpeakerPosition;
} DVD_MUA_MixingInfo;
メンバ
fMixTo0
ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 0 にミキシングされることを意味する。
fMixTo1
ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 1 にミキシングされることを意味する。
fMix0InPhase
ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 0 に同期してミキシングされることを意味する。
fMix1InPhase
ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 1 に同期してミキシングされることを意味する。
dwSpeakerPosition
このチャンネルの出力先スピーカを示す DWORD 型の変数。「注意」を参照すること。
注意
フィルタ グラフに手動で挿入されたカスタムなオーディオ デコーダと通信する手段を持っていない限り、この構造体に格納された情報をアプリケーションから使ってミキシングを変更できない。デフォルトのオーディオ デコーダは、ミキシング情報を使って、デジタル ビデオ ディスク (DVD) の LPCM (Linear Pulse Code Modulated) オーディオを処理するが、アプリケーションにはデコーダにミキシング値の変更を指示する手段がない。これは、現在の DVD 再生アプリケーションでは、マルチチャンネル関連データの構造体にアクセスしないでよいことを意味する。
DVD_MultichannelAudioAttributes 構造体には、指定されたタイトルの 1 つのオーディオ ストリームに関する情報を格納する。以下の条件が満たされる場合は、この構造体に含まれる 8 つ以内の DVD_MUA_MixingInfo 構造体から成る配列に、値が設定される。
- DVD_AudioAttributes.AppMode = DVD_AudioMode_Surround
- DVD_AudioAttributes.AudioFormat = DVD_AudioFormat_LPCM
- DVD_AudioAttributes.fHasMultichannelInfo = 1
dwSpeakerPosition として可能な値は、Ksmedia.h に次のように定義されている。
定義 | 値 |
KSAUDIO_SPEAKER_LEFT | 0x1 |
KSAUDIO_SPEAKER_RIGHT | 0x2 |
KSAUDIO_SPEAKER_CENTER | 0x4 |
KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_LEFT | 0x8 |
KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_RIGHT | 0x10 |
KSAUDIO_SPEAKER_SUBWOOFER | 0x20 |
KSAUDIO_SPEAKER_LEFT_OF_CENTER | 0x40 |
KSAUDIO_SPEAKER_RIGHT_OF_CENTER | 0x80 |
KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_MONO | 0x100 |
KSAUDIO_SPEAKER_SIDE_LEFT | 0x200 |
KSAUDIO_SPEAKER_SIDE_RIGHT | 0x400 |
KSAUDIO_SPEAKER_TOP | 0x800 |
参照