DirectMusic プログラミングの第一歩
このトピックでは、DirectMusic パフォーマンスをセットアップしてファイルを演奏するために必要な基本手順の概要について説明する。詳細については、「DirectMusic の使い方」を参照すること。サンプル コードについては、「チュートリアル 1: オーディオ ファイルの再生」を参照すること。
サウンドを生成するには、アプリケーションで次の処理を行う必要がある。
- COM を初期化する。DirectMusic オブジェクト作成用のヘルパー関数はない。COM を初期化するには、CoInitializeEx を呼び出す必要がある。
- パフォーマンスを作成して初期化する。ほとんどのアプリケーションでは、パフォーマンス オブジェクトを 1 つだけ使用する。CoCreateInstance を呼び出し、IDirectMusicPerformance8 インターフェイスを取得することによって、パフォーマンスを作成する。次に、IDirectMusicPerformance8::InitAudio を呼び出す。このメソッドによって、デフォルトのオーディオパスを設定できる。
- ローダーを作成する。CoCreateInstance を使い、ローダー オブジェクトを作成して IDirectMusicLoader8 インターフェイスを取得する。この処理は一度だけ行う必要があり、通常は、アプリケーションを終了するまで同じローダー オブジェクトを使わなければならない。
- セグメントをロードする。ローダーがデータ ファイルを見つけることができるよう、IDirectMusicLoader8::SetSearchDirectory を呼び出す。次に、IDirectMusicLoader8::GetObject を呼び出してファイルまたはリソースからセグメントをロードし、その IDirectMusicSegment8 インターフェイスを取得する。
- バンドをダウンロードする。ノートを合成できるよう、DLS 音色データをシンセサイザにダウンロードする。WAV ファイルもダウンロードする必要がある。すべての音色とウェーブをダウンロードする最も簡単な方法は、IDirectMusicSegment8::Download を呼び出す方法である。
- セグメントを再生する。セグメント ポインタを IDirectMusicPerformance8::PlaySegmentExに渡す。