次の方法で共有


IDvdControl2::SelectVideoModePreference

SelectVideoModePreference メソッドは、指定された再生用のビデオ ディスプレイ モード (ワイド スクリーン、レターボックス、またはパン-スキャン) を設定する。

構文

  HRESULT SelectVideoModePreference(
  ULONG ulPreferredDisplayMode
);

パラメータ

ulPreferredDisplayMode

[in] DVD コンテンツの新しいディスプレイ モードを指定する値。DVD_PREFERRED_DISPLAY_MODE 列挙のメンバ。

戻り値

次のいずれかの値を返す。

戻りコード 説明
S_OK 成功。
E_INVALIDARG 無効な引数。
VFW_E_DVD_INVALIDDOMAIN 無効なドメイン。
VFW_E_DVD_OPERATION_INHIBITED UOP コントロールが処理を禁止している。

注意

このメソッドでは、デフォルトのビデオ ウィンドウのアスペクト比を変更する。また、デフォルトのアスペクト比変換メカニズムも指定できる。

720 x 480 のソース ビデオをアスペクト比 16 x 9 に引き伸ばした変形 16 x 9 ソース ビデオは、以下のように表示される。

ワイドスクリーン 16 x 9 ビデオをクライアント出力ウィンドウの最大の 16 x 9 領域に置き、拡大する必要がある。強調表示領域は 16 x 9 領域の内側に比例する。ブラック バーを上下または左右に追加して 16 x 9 領域を保持する必要がある。

パン スキャン  表示するビデオは、引き伸ばされた 16 x 9 ビデオから 4 x 3 サブウィンドウを取り出すことによって計算する。このとき、水平オフセットは MPEG-2 ビデオ ウィンドウのオフセットから得る。4 x 3 サブウィンドウを出力クライアント ウィンドウの最大の 4 x 3 領域に置く。強調表示領域の座標は 4 x 3 出力ウィンドウに比例し、ソースの 16 x 9 ビデオには比例しない。ブラック バーを上下または左右に追加して 4 x 3 領域を保持する必要がある。

レターボックス  出力クライアント ウィンドウの最大の 4 x 3 領域を取り出すことによって 4 x 3 ディスプレイ領域を形成する。ブラック バーを上下または左右に追加して 4 x 3 領域を保持する必要がある。ソースの 16 x 9 ビデオを 4 x 3 サブウィンドウ内部の最大の 16 x 9 サブウィンドウ内に置く。ブラック バーをサブウィンドウの上下に追加して 16 x 9 領域を保持する必要がある。強調表示領域の座標は、4 x 3 サブウィンドウに比例し、ソースの 16 x 9 ビデオには比例しない。ディスクで、16 x 9 領域の外ではあるが、4 x 3 ウィンドウの中に強調表示領域が表示されるように指定することが技術的に可能である。

4 x 3 ビデオの場合は、ビデオを出力クライアント ウィンドウの最大の 4 x 3 出力領域に表示する。ブラック バーを上下または左右に追加して 4 x 3 領域を保持する必要がある。

次の表は、このメソッド名が対応する Annex J コマンド名、このメソッドが有効なドメインを示している。

Annex J コマンド名 有効なドメイン
Video_PresentationMode_Change DVD_DOMAIN_VideoManagerMenu
DVD_DOMAIN_VideoTitleSetMenu
DVD_DOMAIN_Title
DVD_DOMAIN_Stop

参照