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IDvdGraphBuilder インターフェイス

IDvdGraphBuilder インターフェイスは、DVD グラフ ビルダ オブジェクトで実装される。RenderDvdVideoVolume メソッドは、システム上の利用可能なソフトウェアとハードウェアから、DVD-Video を再生するためのフィルタ グラフを自動的に作成する。DVD フィルタ グラフを作成する方法と、必要なすべてのインターフェイスへのポインタを入手する方法については、「DVD フィルタ グラフの作成」を参照すること。DVDSample アプリケーションの DvdCore.cpp にも、この過程が示されている。

:  DVD フィルタ グラフは、ハードウェアまたはソフトウェアの MPEG-2 デコーダを必要とする。これは DirectShow には含まれていない。そこで、DVD フィルタ グラフの作成に先立ち、DirectShow 互換のサードパーティ製のデコーダをコンピュータにインストールする必要がある。

一般に、RenderDvdVideoVolume で作成されたグラフ内の個別のフィルタを追加、削除、接続、切断、アクセスしてはならない。これらの操作を行うと、クリーンアップ コードに混乱をきたす場合がある。DvdGraphBuilder オブジェクトの目的は、DVD-Video アプリケーションの開発を簡略化することである。特別な目的を持つ特殊なグラフが必要な場合は、フィルタ グラフ全体を手動で作成する必要がある。

IDvdGraphBuilder インターフェイスは、IUnknown から継承するメソッド以外に以下のメソッドも公開する。

メソッド 説明
GetFiltergraph DVD-Video グラフ ビルダ オブジェクトが使うフィルタ グラフの IGraphBuilder インターフェイスを取得する。
GetDvdInterface DVD-Video 再生グラフ内の特定のインターフェイス ポインタを取得する。これによって、DVD-Video 再生の開発が簡略化される。
RenderDvdVideoVolume DVD-Video のボリューム再生に関するユーザー指定に従って、フィルタ グラフの作成を完了する。