MSTape ドライバ
このトピックは Windows XP にのみ適用。
MSTape ドライバは、D-VHS および MPEG カムコーダ デバイスをサポートする。このドライバは、アプリケーションに WDM ビデオ キャプチャ フィルタとして公開される。機能は DV カムコーダ ドライバである MSDV と似ている。
- "Video Capture Sources" (CLSID_VideoInputDeviceCategory) および "WDM Streaming Rendering Devices" (AM_KSCATEGORY_RENDER) フィルタ カテゴリに表示される。
- アプリケーションは、ICreateDevEnum インターフェイスを使って、このフィルタのインスタンスを作成できる。
- デバイスからのキャプチャとトランスポート用に 1 つの出力ピン、デバイスへのトランスポート用に 1 つの入力ピンを備えている。同時に接続できるピンは 1 つだけである。
メディア タイプ
入力ピンは 1 つのメディア タイプをサポートしている。
メジャー タイプ | MEDIATYPE_Stream |
サブタイプ | MEDIASUBTYPE_MPEG2_TRANSPORT_STRIDE |
サンプル サイズ | 192 x 256 |
フォーマット ブロック | MPEG2_TRANSPORT_STRIDE |
出力ピンは 2 つのメディア タイプをサポートしている。
メジャー タイプ | MEDIATYPE_Stream |
サブタイプ | MEDIASUBTYPE_MPEG2_TRANSPORT_STRIDE |
サンプル サイズ | 192 x 256 |
フォーマット ブロック | MPEG2_TRANSPORT_STRIDE |
メジャー タイプ | MEDIATYPE_Stream |
サブタイプ | MEDIASUBTYPE_MPEG2_TRANSPORT_STRIDE |
サンプル サイズ | 188 x 256 |
フォーマット ブロック | NULL |
デバイスの情報
このドライバは、デバイス構成 ROM から動的に情報を読み取る。アプリケーションは、デバイス モニカをプロパティ バッグにバインドして IPropertyBag::Read メソッドを呼び出すことによりこの情報を取得できる。
プロパティ | 説明 |
UniqueID_Low | デバイスの一意な ID (low DWORD)。 |
UniqueID_High | デバイスの一意な ID (high DWORD)。 |
VendorID | ベンダ ID。 |
ModelID | モデル ID。 |
VendorText | ベンダ名。 |
ModelText | デバイス モデル名。 |
UnitModelText | ユニット モデル名。ModelText と同じ場合もある。 |
DeviceOPcr0Payload | oPCR (出力プラグ制御) ペイロード。例 : 146 クアドレット。 |
DeviceOPcr0DataRate | oPCR データ レート。例 : 0 (S100)、1 (S200)、または 2 (S400)。 |
DeviceClassGUID | デバイス ドライバを特定する GUID。MSTape の場合、この値は {8C0F6AF2-0EDB-44C1-8AEB-59040BD830ED}。この GUID は、ヘッダー ファイル Xprtdefs.h 内で MSTapeDeviceGUID として定義される。 |
説明 | INF ファイルから取得したデバイスの記述。この文字列には通常、デバイスのブランド名が含まれる。 |
デバイス ID は 64 ビットの整数である。low DWORD は UniqueID_Low プロパティに格納され、high DWORD は UniqueID_High プロパティに格納される。
詳細については、「System Device Enumerator の使い方」を参照すること。
参照