その他のソース オブジェクト
DirectShow 編集ソース (DES) は、ビデオ ソースとオーディオ ソース以外にも、以下のソース オブジェクトをサポートする。
静止画
DES は、静止画に関して次のファイル フォーマットをサポートしている。
- ビットマップ (.bmp)
- GIF (Graphics Interchange Format)
- JPEG (Joint Photographic Experts Group)
- 16 ビット、24 ビット、または 32 ビットの Targa すなわち Truevision Graphics Adapter (.tga) : モード 2 (非圧縮 RGB)
これらは、静止画として使うか、またはアニメーションの作成に使える。ビットマップ、JPEG、Targa ファイルに関して、ファイルを静止画として使う場合は、IAMTimelineSrc::SetDefaultFPS メソッドを呼び出し、フレーム レートを 0 に設定する。
DIB シーケンス
一連のビットマップ、JPEG、または Targa ファイルに対して、レンダリング エンジンは DIB シーケンスを作成できる。DIB シーケンスを作成するには、ファイル名に Image001.bmp、Image002.bmp、Image003.bmp のようなシーケンシャルな数字を付ける。シーケンス内の最初のファイルをソースとして使う。IAMTimelineSrc::SetDefaultFPS を呼び出して、シーケンスのフレーム レートを設定する。レンダリング エンジンは、指定されたフレーム レートで、シーケンス内のイメージを順に処理する。
指定されたフレーム レートで、シーケンスが時間幅に満たない場合、時間幅の残りは黒一色となる。レンダリング中にエラーは発生しない。
GIF ソース
DES は、GIF89a 仕様の使用により、アニメーション GIF および透過 GIF を含め、GIF ソースをサポートしている。アニメーション GIF の場合、他のファイル タイプとは異なり、フレーム レートを設定する必要はない。GIF ファイルは、アニメーション内の各イメージ間の遅延を指定する。
透過 GIF をサポートするために、DES はイメージ内の透過リージョンを RGB(0,0,0) の RGB トリプレットに変換する。これにより、キー トランジションを使って、RGB(0,0,0) 上のキーにキー トランジションを使える。
DES は、RGB(0-7,0-7,0-7) の範囲の黒の領域も、透過性インデックスを除いて、RGB(8,8,8) の値に変換する。この変換は、目視では確認できない。
ビデオ カラー ソース
ビデオ カラー ソース オブジェクトは、単色の連続的なビデオ イメージを作成する。このオブジェクトの使い方の 1 つには、トランジション時のレイヤ作成がある。たとえば、このオブジェクトをビデオのフェード インやフェード アウトに使う。
カスタム ソース フィルタ
DES では、DirectShow ソース フィルタが以下の条件を満たしていれば、そのフィルタをタイムライン ソースとして使える。
- シークをサポートしている。
- DES がサポートするフォーマットを生成する。ユーザーのシステムに、目的のフォーマットをデコードできる DirectShow フィルタがある限り、そのフォーマットを圧縮できる。
カスタム ソースを使うには、フィルタの CLSID をソース オブジェクトのサブオブジェクト GUID として指定する。詳細については、「サブオブジェクト」を参照すること。カスタム プロパティをサポートするには、それらのプロパティを IDispatch "put (設定)" プロパティとして実装すること。ソース オブジェクトでは静的なプロパティだけがサポートされ、動的なプロパティはサポートされない。