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トランジション

トランジションは、フェードやワイプなどのビジュアル エフェクトを使って、ビデオ トラックを別のビデオ トラックにすきまなくつなげる方法である。次の図は、トランジションを使ったタイムラインを示したものである。

トランジションを使ったタイムライン

トランジション オブジェクトはトラック 1 にあり、トラック 0 からトラック 1 へのトランジションを表す。トランジションの開始時には、レンダリングされたビデオはすべてトラック 0 (ソース A) からのものである。終了時には、ビデオはすべてトラック 1 (ソース C) からのものとなる。その間では、出力はソース A からソース C へ移行する。たとえばフェード トランジションでは、1 つのソースがしだいに別のソースへとフェードする。最終的な出力は、図の一番下に図式化されている。

トランジションは同じトラック内で時間をオーバーラップさせることはできないが、「コンポジションとレイヤ」で説明しているように、コンポジション オブジェクトを使ってオーバーラップするトランジションを作成できる。

トランジションには方向がある。デフォルトでは、トランジションは優先順位の低いトラック (前の例ではソース A) から開始して、優先順位の高いトラック (ソース C) で終了する。その間では、ビデオは 2 つのソースが混ざったものとなる。しかし、次の図に示すように、逆の動作も指定できる。

2 つのトランジションを使った N トラック

ここで、最初のトランジション フェードは、トラック 0 からトラック 1 へとフェードする。これは、デフォルトの動作である。2 番目のトランジション フェードでは、トラック 1 からトラック 0 へとフェードして戻る。どちらのトランジションもトラック 1 上にある点に注意すること。

参照