Microsoft 統合 チューニング オブジェクト
チューニング空間オブジェクト
チューニング空間は、特定のタイプのネットワーク、および特定のネットワーク プロバイダやブロードキャスト ソースを識別するその他の情報を表す。マイクロソフトでは 5 種類のデフォルトのチューニング空間を提供しているが、サード パーティが独自のチューニング空間を追加することもできる。チューニング空間はシステム レジストリに格納される。新しいチューニング空間の作成や既存のチューニング空間へのアクセスには、SystemTuningSpaces オブジェクトを使う。
オブジェクト | 説明 |
AnalogRadioTuningSpace | アナログ ラジオ ネットワーク用のチューニング空間を表す。 |
AnalogTVTuningSpace | アナログ TV ネットワーク用のチューニング空間を表す。 |
ATSCTuningSpace | ATSC ネットワーク用のチューニング空間を表す。 |
AuxInTuningSpace | S ビデオやコンポジット ビデオなどのビデオ補助入力を表す。 |
DVBSTuningSpace | DVB-S ネットワーク用のチューニング空間を表す。 |
DVBTuningSpace | DVB ネットワーク用のチューニング空間を表す。 |
SystemTuningSpaces | ホスト システムにインストールされているチューニング空間のコレクションを表す。 |
ストリーム コンポーネント オブジェクト
デジタル TV のコンテキストでは、"コンポーネント" は MPEG-2 プログラム ストリーム内の基本ストリームを指す。たとえば、プログラム ストリームに英語、スペイン語、フランス語の 3 つのオーディオ コンポーネントが含まれる場合がある。サービスによって提供されている実際のコンポーネントは、受信開始後でなければわからないことがある。トランスポート情報フィルタ (TIF) はネットワーク プロバイダと連携して、チューニングが行われた後で、チューニング要求のコンポーネント データを設定する。アプリケーションはこのチューニング要求を調べて、ユーザーに利用可能な他のオーディオ ストリームを通知するなどの処理を行うことができる。
オブジェクト | 説明 |
ATSCComponentType | ATSC コンポーネント タイプを表す。 |
Component | 汎用プログラム コンポーネントを表す。 |
Components | コンポーネントのコレクションを表す。 |
ComponentType | 汎用コンポーネント タイプを表す。 |
ComponentTypes | コンポーネント タイプのコレクションを表す。 |
LanguageComponentType | 定義済みの言語コードを持つコンポーネント タイプを表す。 |
MPEG2Component | MPEG-2 ストリーム コンポーネントを表す。 |
MPEG2ComponentType | MPEG-2 ストリーム コンポーネントに関連付けられたコンポーネント タイプを表す。 |
ロケータ オブジェクト
ロケータ オブジェクトには、チューナーやネットワーク プロバイダがチューニング空間内でプログラムを特定するために使う下位レベルの情報が含まれている。この情報には、TV 信号の周波数や変調タイプ、4 相位相変調 (QPSK) のシンボル レート、使用する前方誤り訂正のタイプ、およびネットワーク タイプに固有のその他のパラメータが含まれる。各チューニング要求にはロケータ オブジェクトが含まれるが、常にロケータのすべてのプロパティを設定する必要があるというわけではない。ケーブル TV や衛星放送のプロバイダなどのサード パーティが、使用するチューニング空間のデフォルトのロケータを提供する場合があり、ガイド ストア ローダーはこのロケータを使ってチューニング要求を作成できる。ロケータは、通常、アプリケーションでは使われない。ただし、デバッグを行う場合や、アプリケーションが独自のチューニング要求を作成する場合は例外である。
オブジェクト | 説明 |
ATSCLocator | ATSC TV ネットワーク固有のチューニング情報を含む。 |
DVBCLocator | DVB-C ネットワーク固有のチューニング情報を含む。 |
DVBSLocator | DVB-S ネットワーク固有のチューニング情報を含む。 |
DVBTLocator | DVB-T ネットワーク固有のチューニング情報を含む。 |
Locator | 他のロケータの基底クラス。すべてのネットワーク タイプで必要なチューニング情報を含む。 |