ビデオ キャプチャでのオーバーレイ ミキサーの使い方
ビデオ レンダラ フィルタが単独では表示できない種類のビデオがある。そのような場合、ビデオ レンダラはオーバーレイ ミキサー フィルタと共に使う必要がある。オーバーレイ ミキサーはレンダリングを管理し、ビデオ レンダラはビデオ ウィンドウを管理する。オーバーレイ ミキサーは次のような状況で必要になる。
- ビデオ ポート (VP) ピン。キャプチャ デバイスがビデオ ポートを使う場合、オーバーレイ ミキサーはハードウェア オーバーレイを管理する。
- インターレース ビデオ。インターレース ビデオの場合、デコーダはVIDEOINFOHEADER2 フォーマットを要求するが、ビデオ レンダラはこのフォーマットをサポートしていない。
- クローズド キャプション。キャプション テキストはピクセル当たり 8 ビットのビットマップとしてレンダリングされ、オーバーレイ ミキサーがこのテキストをビデオにオーバーレイする。
Capture Graph Builder の RenderStream メソッドは、必要に応じてオーバーレイ ミキサーを挿入する。しかし、Capture Graph Builder を使わずにグラフを作成する場合は、それぞれの状況を確認し、ユーザー自身がオーバーレイ ミキサーを挿入する必要がある。
重要 : デバイスに VP ピンがある場合、アプリケーションにプレビュー機能が必要ない場合でも、オーバーレイ ミキサーを接続する必要がある。ビデオ ポートの場合、キャプチャ デバイスは常にハードウェア オーバーレイにビデオ データを送信するため、オーバーレイ ミキサーは常に必要となる。
ビデオ ミキシング レンダリング フィルタ (VMR-7 と VMR-9) はどちらもインターレース ビデオをサポートしており、クローズド キャプション ビットマップをプライマリ ビデオにミキシングできる。このようなシナリオで VMR を使う場合、オーバーレイ ミキサーを使う必要はない。VMR-9 は VP ピン接続をサポートしていない。VMR-7 は、ビデオ ポート マネージャ フィルタを介して VP ピン接続をサポートしている。しかし、ドライバによってはビデオ ポート マネージャでは正しく動作しないことがある。そのため、VP ピンにはオーバーレイ ミキサーの使用を推奨する。
参照