スマート ティー フィルタの使い方

それぞれ独立したキャプチャ ピンとプレビュー ピンがあるキャプチャ フィルタでは、一方でプレビューしながら、もう一方でキャプチャすることができる。しかし、フィルタにプレビュー ピンがない場合は、グラフにスマート ティー フィルタを含めることで同じ処理ができる。このフィルタは、キャプチャ ピンからのデータを、キャプチャ用とプレビュー用の同じ 2 つのストリームに分割する。

ICaptureGraphBuilder2::RenderStream メソッドは、必要に応じてスマート ティー フィルタを自動的に挿入する。しかし、RenderStream メソッドではなく IGraphBuilder メソッドを使ってグラフを作成する場合は、スマート ティー フィルタの挿入が必要になることがある。

キャプチャ フィルタのピンをレンダリングする前に、フィルタにプレビュー ピンまたはビデオ ポート ピンがあるかどうかを確認すること。ない場合、プレビューするには、スマート ティー フィルタをグラフに追加し、キャプチャ フィルタのキャプチャ ピンに接続する。

注 :  ビデオ ポート (VP) ピンは一種のプレビュー ピンとして取り扱うことができるので、VP ピンがあるフィルタにスマート ティー フィルタは必要ない。ただし、VP ピンには特殊な要件が他にいくつかある。詳細については、「ビデオ ポート ピン」を参照すること。

参照

• ビデオ キャプチャとプレビューの組み合わせ
• ピン カテゴリの操作