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DirectShow 8.1 の新機能

新しいサンプルと強化されたサンプル

DirectX 8.1 では、DirectShow の新しいサンプルがいくつか追加され、既存の DirectX 8.0 のサンプルの多くも機能強化および微調整が行われている。既存のサンプルで強化された点は次のとおりである。

  • 新しい機能
  • Windows XP のサポートの問題を含む、多くのバグ修正
  • UNICODE および IA64 のサポート
  • 警告レベル 4 のクリーン コンパイル
  • ジュークボックス スタイルのアプリケーションでのビデオ ウィンドウの再描画の向上
  • リソース ファイルおよびバージョン情報ブロックの更新
  • デジタル ビデオ サンプル (Capture\DVApp) は、ICaptureGraphBuilder2 インターフェイスを利用してグラフを作成するように書き直された。

DirectX 8.1 の新しいサンプル

  • オーディオ キャプチャ (Capture\AudioCap)
  • DMO 対応プレーヤ (Players\PlayDMO)
  • DMO 列挙子 (Misc\DMOEnum)
  • フィルタ マッパー (Misc\Mapper)
  • サンプル グラバ フィルタ (Filters\Grabber) (DX8 バージョンから変更された)
  • モニカによる PlayCap (Capture\PlayCapMoniker) (注 : RenderFile モニカのサポートは DirectX 9.0 では削除された)
  • 静止画ビューア (Players\StillView)
  • DirectShow\Common ディレクトリ内のユーティリティ ソース コードおよびルーチン

ドキュメントの更新

DirectShow のドキュメントは、DirectX 8.1 から大幅に改善された。Windows XP で利用可能な新機能についての情報を追加し、Microsoft TV テクノロジに関する既存の資料を拡充した。Microsoft® Windows® XP Service Pack 1 については、ビデオ キャプチャおよびフィルタ開発に関するドキュメントのさまざまな部分を改善している。

SampleGrabber フィルタのソースコードの変更

Microsoft に対して、よく使用される SampleGrabber フィルタのソース コードを公開してほしいという要望が寄せられていた。これに対応するため、変更した (単純な) バージョンのサンプル グラバ フィルタを提供している。このフィルタでは、新しい GUID と新しい CLSID を使って、元の DirectX 8.0 のフィルタとの衝突を避けている。このフィルタのソース コードを調べて変更し、独自のアプリケーションで使える。詳細については、Filters\Grabber ディレクトリを参照すること。

ランタイムの機能強化

DirectX 8.1 バイナリおよび再頒布ファイルは、DirectX 8.0 のリリース以降、さまざまなバグ修正が行われている。これには、Windows XP 用に行われた大規模な変更のサブセットも含まれている。

GraphEdit アプリケーションの修正

GraphEdit ユーティリティは特に、ユーザー インターフェイス、メニュー、およびツール バーについて、いくつかの機能が強化された。強化された機能は次のとおりである。

  • グラフのサイズ変更コード (View->xxx %) はすべてのサイズを正しく処理し、メニュー、キーボードの +/- キー、Ctrl + マウスのホイールを使って、グラフのサイズを変更できる。
  • シーク バーは GraphEdit でフィルタをデバッグするときに問題になることがわかっているが、シーク バーとそのタイム アップデートを無効にできる。
  • ファイル ソース フィルタのサイズ変更の向上。画面の表示領域を節約するため、GraphEdit でソースおよびファイル ライタ フィルタを表示した場合、フル パス名を表示する代わりに、対応するファイル名とフィルタ名だけを表示する。たとえば、ファイル「C:\DXSDK\samples\Multimedia\Media\lake.mpg」のファイル ソースは「lake.mpg」と表示される。