命令 - ps_3_0
命令 - ps_3_0
ここでは、ピクセル シェーダ バージョン 3_0 命令のリファレンス情報を記述する。
次の表に示すように、ピクセル シェーダ命令にはいくつかの種類がある。右側の列の意味は次のとおりである。
- 命令スロット - 各命令が使う命令スロットの数。
- セットアップ - ピクセル シェーダには、バージョン命令を 1 つ指定する必要がある。 また、その命令は最初の命令でなければならない。
- 算術 - これらの命令は、シェーダ内での算術演算を行う。
- マクロ演算子 - これらの命令は、算術命令を結合して上位レベルの機能を実現する。マクロ演算子の使用はオプションである。基になる実装を最適化できるように、マクロ演算子、特に行列乗算命令 (m3x2、m3x3、m3x4、m4x3、m4x4) の使用を推奨する。
- テクスチャ - これらの命令は、テクスチャ データをロードおよびサンプリングするためと、テクスチャ座標を修飾するために使う。
- フロー制御 - これらの命令は命令の実行に対して静的および動的なフロー制御を提供する。
- 新規 - この命令は、このバージョンの新機能である。
セットアップ命令
名前 | 説明 | 命令スロット | セットアップ | 算術 | マクロ演算子 | テクスチャ | フロー制御 | 新規 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
abs | 絶対値 | 1 | x | |||||
add | 2 つのベクトルの加算 | 1 | x | |||||
break | loop...endloop または rep...endrep ブロックを終了する | 1 | x | x | ||||
break_comp | 比較に基づいて、loop...endloop または rep...endrep ブロックを終了する | 3 | x | x | ||||
break pred | プレディケーションに基づいて、loop...endloop または rep...endrep ブロックを終了する | 3 | x | x | ||||
call | サブルーチンを呼び出す | 2 | x | x | ||||
callnz | ブール型のレジスタがゼロでない場合に、サブルーチンを呼び出す | 3 | x | |||||
callnz pred | プレディケーションのレジスタがゼロでない場合に、サブルーチンを呼び出す | 3 | x | x | ||||
cmp | 入力を 0 と比較する | 1 | x | |||||
crs | 外積 | 2 | x | |||||
dcl_textureType | サンプラ のテクスチャ ディメンジョンを宣言する | 0 | x | |||||
dcl_usage | 頂点シェーダの出力レジスタとピクセル シェーダの入力レジスタの関係を宣言する | 0 | x | x | ||||
def | 定数の定義 | 0 | x | |||||
defb | ブール型定数を定義する | 0 | x | x | ||||
defi | 整数型定数を定義する | 0 | x | x | ||||
dp2add | 2D の内積および加算 | 2 | x | |||||
dp3 | 3D の内積 | 1 | x | |||||
dp4 | 4D の内積 | 1 | x | |||||
dsx | x 方向の変化割合 | 2 | x | |||||
dsy | y 方向の変化割合 | 2 | x | |||||
else | else ブロックの開始 | 1 | x | |||||
endif | if...else ブロックの終了 | 1 | x | |||||
endloop | endloop | 2 | x | x | ||||
endrep | repeat ブロックの終了 | 2 | x | |||||
exp | 完全精度の 2x | 1 | x | |||||
frc | 小数部 | 1 | x | |||||
if | if ブロックの開始 | 3 | x | x | ||||
if comp | 比較を使って if ブロックを開始する | 3 | x | x | ||||
if pred | プレディケーションを使って if ブロックを開始する | 3 | x | x | ||||
label | ラベルを付ける | 0 | x | |||||
log | 完全精度の log2(x) | 1 | x | |||||
loop | ループ | 3 | x | x | ||||
lrp | 線形補間 | 2 | x | |||||
m3x2 | 3x2 行列乗算 | 2 | x | |||||
m3x3 | 3x3 行列乗算 | 3 | x | |||||
m3x4 | 3x4 行列乗算 | 4 | x | |||||
m4x3 | 4x3 行列乗算 | 3 | x | |||||
m4x4 | 4x4 行列乗算 | 4 | x | |||||
mad | 積和 | 1 | x | |||||
max | 最大 | 1 | x | |||||
min | 最小 | 1 | x | |||||
mov | 移動 | 1 | x | |||||
mul | 乗算 | 1 | x | |||||
nop | 空命令 (何の演算も実行しない) | 1 | x | |||||
nrm | 正規化 | 3 | x | |||||
pow | 2x | 3 | x | |||||
ps | バージョン | 0 | x | x | ||||
rcp | 逆数 | 1 | x | |||||
rep | 繰り返す | 3 | x | |||||
ret | サブルーチンの終了 | 1 | x | |||||
rsq | 逆数平方根 | 1 | x | |||||
setp | プレディケーション レジスタを設定する | 1 | x | |||||
sincos | 正弦と余弦 | 8 | x | |||||
sub | 減算 | 1 | x | |||||
texkill | ピクセル レンダリングを終了させる | 2 | x | |||||
texld | テクスチャのサンプリング | 1 + 3CUBE | x | |||||
texldb | w 要素の詳細レベル (LOD) のバイアスを使ったテクスチャ サンプリング | 6 | x | |||||
texldl | w 要素の LOD を使ったテクスチャ サンプリング | 2 + 3CUBE | x | x | ||||
texldd | ユーザー指定のグラデーションを使ったテクスチャ サンプリング | 3 | x | x | ||||
texldp | w 要素による射影除算を使ったテクスチャ サンプリング | 3 + 1CUBE | x |
ここで
- tex - 1 テクスチャ命令スロット。ただし、D3DPS20CAPS_NOTEXINSTRUCTIONLIMIT が設定されている場合、この命令は (非テクスチャ) カウントに対してカウントされる。
- テクスチャがキューブ マップの場合、1 + 3CUBE は 1 + 3 を意味する。
- テクスチャがキューブ マップの場合、1 + 2CUBE は 1 + 2 を意味する。
- テクスチャがキューブ マップの場合、3 + 1CUBE は 3 + 1 を意味する。