IDWriteTextFormat インターフェイス

IDWriteTextFormat インターフェイスは、テキストの書式設定に使用するフォント プロパティおよび段落プロパティを表すと共に、ロケール情報を示します。

メンバー

IDWriteTextFormat インターフェイス の継承元は次のとおりです: IUnknown インターフェイス. IDWriteTextFormat は次のメンバーも定義します:

• メソッド

メソッド

IDWriteTextFormat インターフェイス は次の項目を定義します: メソッド.

メソッド	説明
GetFlowDirection	テキスト行の方向を取得します。
GetFontCollection	現在のフォント コレクションを取得します。
GetFontFamilyName	フォント ファミリ名のコピーを取得します。
GetFontFamilyNameLength	フォント ファミリ名の長さを取得します。
GetFontSize	フォントの高さ (em 単位) を取得します。
GetFontStretch	テキストのフォント伸縮を取得します。
GetFontStyle	テキストのフォント スタイルを取得します。
GetFontWeight	テキストのフォントの太さを取得します。
GetIncrementalTabStop	インクリメンタル タブ ストップの位置を取得します。
GetLineSpacing	複数行のテキスト段落に設定された行間調整を取得します。
GetLocaleName	テキストからロケール名のコピーを取得します。
GetLocaleNameLength	テキストからロケール名の長さを取得します。
GetParagraphAlignment	レイアウト ボックスの上端および下端を基準として、段落の配置オプションを取得します。
GetReadingDirection	段落内のテキストの現在の読み取り方向を取得します。
GetTextAlignment	レイアウト ボックスの先端および末端を基準として、テキストの配置オプションを取得します。
GetTrimming	レイアウト ボックスからオーバーフローするテキストのトリミング オプションを取得します。
GetWordWrapping	右端での折り返しオプションを取得します。
SetFlowDirection	段落のテキストの方向を設定します。
SetIncrementalTabStop	2 つの隣接するタブ ストップ間の固定距離を設定します。
SetLineSpacing	行間を設定します。
SetParagraphAlignment	レイアウト ボックスの上端および下端を基準として、段落の配置オプションを設定します。
SetReadingDirection	段落の読み取り方向を設定します。
SetTextAlignment	レイアウト ボックスの先端および末端を基準として、段落内のテキストの配置オプションを設定します。
SetTrimming	レイアウトの幅からオーバーフローするテキストのトリミング オプションを設定します。
SetWordWrapping	右端での折り返しオプションを設定します。

 

解説

IDWriteTextFormat インターフェイスへの参照を取得するには、次のコードに示すように、アプリケーションで IDWriteFactory::CreateTextFormat メソッドを呼び出す必要があります。

  
if (SUCCEEDED(hr))
{
    hr = pDWriteFactory_->CreateTextFormat(
        L"Gabriola",
        NULL,
        DWRITE_FONT_WEIGHT_REGULAR,
        DWRITE_FONT_STYLE_NORMAL,
        DWRITE_FONT_STRETCH_NORMAL,
        72.0f,
        L"en-us",
        &pTextFormat_
        );
}

CreateTextFormat 関数を使用して IDWriteTextFormat オブジェクトを作成する場合、アプリケーションは、テキスト形式のフォント ファミリ、フォント コレクション、フォントの太さ、フォントのサイズ、およびロケール名を指定します。

これらのプロパティは、IDWriteTextFormat オブジェクトを作成した後には変更できません。これらのプロパティを変更するには、必要なプロパティを使用して、新しい IDWriteTextFormat オブジェクトを作成する必要があります。

IDWriteTextFormat インターフェイスは、1 つの書式が適用されたテキストを描画するために使用します。

複数の書式が適用されたテキストを描画したり、カスタム テキスト レンダラーを使用したりするには、IDWriteTextLayout インターフェイスを使用します。IDWriteTextLayout インターフェイスを使用すると、アプリケーションは、文字列内のテキストの範囲の書式を変更できるようになります。IDWriteFactory::CreateTextLayout は、パラメーターとして IDWriteTextFormat オブジェクトを受け取り、最初に文字列全体に書式情報を適用します。

このオブジェクトは、スレッド セーフでない可能性があり、テキストの書式変更の状態を保持することがあります。

DirectWrite と Direct2D

1 つの書式が適用された単純なテキストを描画するため、Direct2D には ID2D1RenderTarget::DrawText メソッドが用意されています。このメソッドは、IDWriteTextFormat オブジェクトによって提供される書式情報を使用して文字列を描画します。

要件

クライアントの最小要件	Windows 7, Windows Vista SP2 および Windows Vista 用のプラットフォーム更新プログラム
サーバーの最小要件	Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用のプラットフォーム更新プログラム
ヘッダー	Dwrite.h
ライブラリ	Dwrite.lib
DLL	Dwrite.dll