制作者向けオーディオ
オーディオ制作者と Microsoft オーディオ テクノロジとの一般的なやり取りにより、XACT、XAudio2、またはその両方のテクノロジがゲームに統合され、オーディオ デザイナーが作成したオーディオが再生されます。XACT および XAudio2 はさまざまなレベルの機能を提供しており、制作者の作業はオーディオ テクノロジの選択により影響を受けます。
XACT または XAudio2 の使用の決定
XACT は、コンテンツ主導型ゲーム オーディオにすぐに使えるソリューションを希望するゲーム開発者向けに設計された高レベルなゲーム オーディオ APIです。XACT では、そのすべてのミキシング、信号処理、およびサンプル レベルの機能を実行するために XAudio2 を使用します。XAudio2 は、DirectSound や XAudio と同系の低レベル信号処理およびミキシング エンジンです。XAudio2 は、独自のゲーム オーディオ エンジンを作成する開発者、または XACT などのコンテンツ主導型ソリューションを使用しない開発者向けに設計されています。
この両方のテクノロジの概要については、「XACT の概要」および「XAudio2 の概要」を参照してください。
それらのテクノロジをゲームに統合する方法については、「XACT とゲームの統合」および「XAudio2 の基本的な情報」を参照してください。
その他のオーディオ テクノロジ
X3DAudio および XAPO は、XACT および XAudio2 に機能を追加するテクノロジです。
X3DAudio
X3DAudio は、3D 空間にサウンドを配置するために XAudio2 および XACT と組み合わせて使用される API です。特に、3D シーンを扱うタイトルでは、X3DAudio を使用することにより、カメラ位置に基づく相対的な空間地点からサウンドが聞こえてくるような効果を演出することができます。サウンドトラックや空間位置が考慮されない環境音など、3D 配置の不要なサウンドであれば、X3DAudio をまったく使用しないこともできます。
X3DAudio の概要については、「X3DAudio の概要」を参照してください。
X3DAudio を XACT と共に使用する方法については、「方法 : XACT での X3DAudio の統合」を参照してください。
X3DAudio を XAudio2 と共に使用する方法については、「方法:X3DAudio と XAudio2 の統合」を参照してください。
XAPO
XAPO API を使用して、XAudio2 で使用するオーディオ エフェクトを作成します。
XAPO の概要については、「XAPO の概要」を参照してください。
XAPO を XAudio2 と共に使用する方法については、「方法:XAudio2 での XAPO の使用」を参照してください。
XAPOFX
XAPO エフェクト ライブラリ (XAPOFX) では、いくつかの XAPO 実装と、それらをインスタンス化するための一般的な方法が提供されています。
XAPOFX の概要については、「XAPOFX の概要」を参照してください。
XAPOFX を XAudio2 と共に使用する方法については、「方法:XAudio2 での XAPOFX の使用」を参照してください。
XMAEncoder ライブラリ
静的にリンクされたライブラリである XMAEncoder.lib は、XDK で XMAEncode コマンドライン ユーティリティの代わりとして使用できます。XMAEncoder ライブラリにより、ゲームのビルド プロセスで使用するためのカスタム エンコード ツールを作成できます。詳細については、「XMA の概要」を参照してください。