D3DX_FILTER
次に示すフラグでは、処理対象のテクスチャーのチャンネルを指定します。
#define | 説明 |
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D3DX_FILTER_NONE | スケーリングやフィルタリングを適用しません。元のイメージの境界より外側にあるピクセルは、透明な黒と見なされます。 |
D3DX_FILTER_POINT | 出力される各ピクセルは、元のイメージから最も近いピクセルのサンプリングによって計算されます。 |
D3DX_FILTER_LINEAR | 出力される各ピクセルは、元のイメージ内の最も近い 4 つのピクセルのサンプリングによって計算されます。このフィルターは、x 軸、y 軸の両方の倍率が 2 未満の場合に適しています。 |
D3DX_FILTER_TRIANGLE | 元のイメージ内の各ピクセルが、同じ割合で処理後のイメージに影響します。このフィルターは最も時間がかかります。 |
D3DX_FILTER_BOX | 各ピクセルは、元のイメージ内の 2x2(x2) のピクセルを平均することで計算されます。このフィルターは、ミップマップのように処理後のイメージのサイズが元の半分である場合にのみ使用できます。 |
D3DX_FILTER_MIRROR_U | テクスチャーの u 軸の境界からはみ出たピクセルをラッピングせずに、ミラーリングします。 |
D3DX_FILTER_MIRROR_V | テクスチャーの v 軸の境界からはみ出たピクセルをラッピングせずに、ミラーリングします。 |
D3DX_FILTER_MIRROR_W | テクスチャーの w 軸の境界からはみ出たピクセルをラッピングせずに、ミラーリングします。 |
D3DX_FILTER_MIRROR | このフラグを指定すると、D3DX_FILTER_MIRROR_U、D3DX_FILTER_MIRROR_V、D3DX_FILTER_MIRROR_W の 3 つのフラグを指定したのと同じ結果になります。 |
D3DX_FILTER_DITHER | 出力されるイメージが、4x4 の順序付きディザー アルゴリズムによってディザリングされます。 |
D3DX_FILTER_SRGB_IN | 入力データは sRGB (ガンマ 2.2) カラー空間にあります。 |
D3DX_FILTER_SRGB_OUT | 出力データは sRGB (ガンマ 2.2) カラー空間にあります。 |
D3DX_FILTER_SRGB | D3DX_FILTER_SRGB_IN | D3DX_FILTER_SRGB_OUT を指定したのと同じ結果になります。 |
各フィルターは、次のいずれかのフラグのうち 1 つを、必ず含む必要があります。D3DX_FILTER_NONE, D3DX_FILTER_POINT, D3DX_FILTER_LINEAR, D3DX_FILTER_TRIANGLE, または D3DX_FILTER_BOXです。さらに、OR operatorを使用して、以下のオプション フラグをいくつか指定することもできます。D3DX_FILTER_MIRROR_U, D3DX_FILTER_MIRROR_V, D3DX_FILTER_MIRROR_W, D3DX_FILTER_MIRROR, D3DX_FILTER_DITHER, D3DX_FILTER_SRGB_IN, D3DX_FILTER_SRGB_OUT または D3DX_FILTER_SRGBです。
このパラメーターに D3DX_DEFAULT を指定すると、通常、D3DX_FILTER_TRIANGLE | D3DX_FILTER_DITHER を指定したのと同じ結果になります。しかし、D3DX_DEFAULT はフィルターを使用するメソッドによっては別の意味を持つことがあります。次に例を示します。
- D3DXCreateTextureFromFileEx を使用する場合、D3DX_DEFAULT は D3DX_FILTER_TRIANGLE | D3DX_FILTER_DITHER にマップします。
- D3DXFilterTexture を使用する場合、テクスチャー サイズが 2 の累乗であり、D3DX_FILTER_BOX | D3DX_FILTER_DITHER が 2 の累乗でなければ、D3DX_DEFAULT は D3DX_FILTER_BOX にマップします。
D3DX_DEFAULT フィルターのマッピング方法に関しては、個々のメソッドを参照してください。
定数情報
ヘッダー | 3dx9tex.h |
最低限必要なオペレーティング システム | Windows 98 |