X ファイル (レガシー) (Direct3D 9)
X ファイル フォーマットとは、ファイル名に .x 拡張子が付いたファイルを指します。X ファイルは DirectX 2.0 で導入されました。その後、DirectX 3.0 ではこのフォーマットのバイナリ バージョンがリリースされました。このドキュメントでは、これについても説明します。DirectX 6.0 では、.x ファイルの読み取りと書き込みのためのインターフェイスおよびメソッドが導入されました。
X ファイルは、メッシュ、テクスチャー、アニメーション、およびユーザーによる定義が可能なオブジェクトの格納を可能にする、テンプレート駆動型フォーマットを提供します。アニメーション セットをサポートしているため、リアルタイムで再生するために事前定義されたパスを格納できます。インスタンスと階層もサポートされています。インスタンスを使うことで、1 ファイルにつきデータを一度しか格納しなくても、メッシュのような、1 つのオブジェクトに対する複数の参照を実行できます。階層は、データ レコードどうしの関係を表現するために使われます。
X ファイル フォーマットは、下位レベルのデータ プリミティブを提供します。アプリケーションは、テンプレートを使って、この上に高次レベルのプリミティブを定義します。
Discreet の 3ds max または Alias|Wavefront の Maya アプリケーションで作成された 3D モデルは、DirectX Extensions for Alias Maya を使用して .x ファイルに変換できます。
ここでは、X ファイルの構造について説明し、アプリケーション内での使い方を解説します。ここで説明するトピックは次のとおりです。
- X ファイルのロード (レガシー) (Direct3D 9)
- X ファイルへの保存 (レガシー) (Direct3D 9)
- 単純なキューブの定義 (Direct3D 9)
- テクスチャーの追加 (Direct3D 9)
- フレームとアニメーションの追加 (Direct3D 9)
.x ファイル フォーマットの詳細については、「X ファイルのリファレンス」を参照してください。
.x ファイル API の詳細については、「X ファイル リファレンス (レガシー)」を参照してください。