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Windows PowerShell および WMI を使用して UE-V 2.x 設定場所テンプレートを管理する

  • [アーティクル]

適用対象: User Experience Virtualization 2.0, User Experience Virtualization 2.1

Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) 2.0、2.1、および 2.1 SP1 は、XML 設定場所テンプレートを使用して、User Experience Virtualization によってキャプチャされ適用される設定を定義します。UE-V には、標準的な設定場所テンプレートのセットが含まれています。UE-V Generator ツールも含まれています。このツールを使用することで、カスタム設定場所テンプレートを作成できます。設定場所テンプレートを作成したら、Windows PowerShell と Windows Management Instrumentation (WMI) を使用して、これらのテンプレートを管理することができますUE-V PowerShell コマンドレットの完全な一覧については、UE-V 2 コマンドレット リファレンスに関するページ (https://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkId=393495) をご覧ください。

Windows PowerShell を使用して UE-V 2 設定場所テンプレートを管理する

Windows PowerShell の WMI および UE-V 機能には、設定場所テンプレートの有効化、無効化、登録、更新、およびの登録解除を行う機能が含まれています。これらの機能を使用すれば、UE-V Agent でテンプレートを登録、更新、または登録解除するプロセスを自動化できます。また、WMI および Windows PowerShell コマンドを使用してテンプレートを手動で登録することもできます。これらの機能を、電子ソフトウェア配布ソリューション (グループ ポリシー) またはスクリプトなどの別の自動展開方法と組み合わせることにより、そのプロセスの自動化をさらに進めることができます。

設定場所テンプレートを更新、登録、または登録解除するのには、管理者権限が必要です。テンプレートの有効化、無効化、または一覧表示を行うのに管理者権限は必要ありません。

Windows PowerShell を使用して設定場所テンプレートを管理するには

  1. 管理者権限があるアカウントを使用して Windows PowerShell コマンド プロンプトを開きます。

  2. 次の Windows PowerShell コマンドレットを使用して、UE-V 設定場所テンプレートを登録し管理します。

    Windows PowerShell コマンド 説明

    Get-UevTemplate

    コンピューターに登録されているすべての設定場所テンプレートを一覧表示します。

    Get-UevTemplate –Application <string>

    アプリケーション名またはテンプレート名に <string> が含まれているコンピューターに登録されたすべての設定場所テンプレートを一覧表示します。

    Get-UevTemplate –TemplateID <string>

    テンプレート ID に <string> が含まれているコンピューターに登録されたすべての設定場所テンプレートを一覧表示します。

    Get-UevTemplate [-ApplicationOrTemplateID] <string>

    アプリケーション、テンプレートの名前、テンプレート ID に <string> が含まれているコンピューターに登録されたすべての設定場所テンプレートを一覧表示します。

    Get-UevTemplateProgram [-ID] <template ID>

    テンプレート ID に依存する、プログラム名およびバージョン情報を取得します。

    Get-UevAppXPackage

    Windows アプリの有効な一覧を取得します。

    Get-UevAppXPackage -Computer

    コンピューター用に構成された Windows アプリの一覧を取得します。

    Get-UevAppXPackage -CurrentComputerUser

    現在のユーザー用に構成された Windows アプリの一覧を取得します。

    Register-UevTemplate [-Path] <template file path>[,<template file path>]

    相対パスおよびワイルドカード文字、またはそのいずれかをファイル パス内に使用して、1 つ以上の設定場所テンプレートを UE-V に登録します。テンプレートが登録されると、UE-V はテンプレートが登録されているコンピューター間でテンプレートに定義されている設定を同期します。

    Register-UevTemplate –LiteralPath <template file path>[,<template file path>]

    リテラル パスを使用して 1 つ以上の設定場所テンプレートを UE-V に登録します。ここで、文字をワイルドカード文字として解釈することはできません。テンプレートが登録されると、UE-V はテンプレートが登録されているコンピューター間でテンプレートに定義されている設定を同期します。

    Unregister-UevTemplate [-ID] <template ID>

    UE-V に登録されている設定場所テンプレートを登録解除します。テンプレートが登録解除されると、UE-V はテンプレートに定義されている設定をコンピューター間で同期しなくなります。

    Unregister-UevTemplate -All

    UE-V に登録されているすべての設定場所テンプレートを登録解除します。テンプレートが登録解除されると、UE-V はテンプレートに定義されている設定をコンピューター間で同期しなくなります。

    Update-UevTemplate [-Path] <template file path>[,<template file path>]

    1 つ以上の設定場所テンプレートを最新バージョンに更新します。相対パスおよびワイルドカード文字、またはそのいずれかをファイル パスに使用します。新しいテンプレートは、既存のテンプレートよりも新しいバージョンである必要があります。

    Update-UevTemplate –LiteralPath <template file path>[,<template file path>]

    1 つ以上の設定場所テンプレートを最新バージョンに更新します。テンプレート ファイルへの完全パスを使用します。ここで、文字をワイルドカード文字として解釈することはできません。新しいテンプレートは、既存のテンプレートよりも新しいバージョンである必要があります。

    Clear-UevAppXPackage –Computer [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    コンピューター Windows アプリ一覧から 1 つ以上の Windows アプリを削除します。

    Clear-UevAppXPackage -CurrentComputerUser

    現在のユーザー Windows アプリ一覧から Windows アプリを削除します。

    Clear-UevAppXPackage –Computer -All

    コンピューター Windows アプリ一覧からすべての Windows アプリを削除します。

    Clear-UevAppXPackage [–CurrentComputerUser] [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    現在のユーザー Windows アプリ一覧から 1 つ以上の Windows アプリを削除します。

    Clear-UevAppXPackage [–CurrentComputerUser] -All

    現在のユーザー Windows アプリ一覧からすべての Windows アプリを削除します。

    Disable-UevTemplate [-ID] <template ID>

    コンピューターの現在のユーザーの設定場所テンプレートを無効にします。

    Disable-UevAppXPackage –Computer [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    コンピューター Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを無効にします。

    Disable-UevAppXPackage [–CurrentComputerUser] [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    現在のユーザー Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを無効にします。

    Enable-UevTemplate [-ID] <template ID>

    コンピューターの現在のユーザーの設定場所テンプレートを有効にします。

    Enable-UevAppXPackage –Computer [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    コンピューター Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを有効にします。

    Enable-UevAppXPackage [–CurrentComputerUser] [-PackageFamilyName] <package family name>[,<package family name>]

    現在のユーザー Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを有効にします。

    Test-UevTemplate [-Path] <template file path>[,<template file path>]

    1 つ以上の設定場所テンプレートがその XML スキーマに準拠しているかどうかを判断します。相対パスとワイルドカード文字を使用できます。

    Test-UevTemplate –LiteralPath <template file path>[,<template file path>]

    1 つ以上の設定場所テンプレートがその XML スキーマに準拠しているかどうかを判断します。パスはテンプレート ファイルへの完全パスでなければなりません。ただし、パスにワイルドカード文字は含まれません。

UE-V Windows PowerShell 機能を使用すれば、企業に展開されている設定テンプレートのグループを管理することができます。次の手順に従い、Windows PowerShell を使用してテンプレートのグループを管理します。

Windows PowerShell を使用して設定場所テンプレートのグループを管理するには

  1. 目的の設定場所テンプレートを変更または更新します。

  2. 設定場所テンプレートを変更または更新する場合は、ローカル コンピューターからアクセスできるフォルダーにそれらの設定場所テンプレートを展開します。

  3. ローカル コンピューター上で、管理者権限のある Windows PowerShell ウィンドウを開きます。

  4. 次のコマンドを入力して、以前に登録されたすべてのバージョンのテンプレートの登録を解除します。

    Unregister-UevTemplate -All

    このコマンドは、コンピューター上のすべてのアクティブなテンプレートを登録解除します。

  5. 次のコマンドを入力して、更新されたテンプレートを登録します。

    Register-UevTemplate <path to template folder>\*.xml

    このコマンドは、指定したテンプレート フォルダーに置かれたすべての設定場所テンプレートを登録します。

Windows アプリの一覧

Windows アプリケーションを Windows アプリの一覧に追加することで、そのアプリケーションの設定の同期を有効化するかどうかを指定します。一覧では、パッケージのファミリ名と、設定の同期が有効であるか無効であるかによってアプリケーションが特定されます。これらの設定と [一覧にない既定の同期動作] の設定を併せて使用し、Windows アプリケーションが同期されるかどうかを制御できます。

インストールされている Windows アプリケーションのパッケージのファミリ名を表示するには、Windows PowerShell のコマンド プロンプトから次のように入力します。

Get-AppxPackage | Sort-Object PackageFamilyName | Format-Table PackageFamilyName

コンピューター上で設定を同期できる Windows アプリケーションの一覧を、アプリケーションのパッケージ ファミリ名、有効状態、および有効なソースと共に表示するには、Windows PowerShell のコマンド プロンプトから次のように入力します。Get-UevAppxPackage

Get-UevAppxPackage のプロパティの定義

  • DisplayName
    会社設定センター アプリケーションでユーザーに表示される名前。DisplayName プロパティは PackageFamilyName プロパティから求められます。
  • PackageFamilyName
    現在のユーザー用にインストールされているパッケージの名前。
  • 有効
    アプリケーションの設定を同期するように構成するかどうかを定義します。
  • EnabledSource
    アプリケーションを有効または無効にする構成が設定される場所。有効な値は、NotSet、LocalMachine、LocalUser、PolicyMachine、および PolicyUser です。
  • NotSet
    ポリシーがこのアプリケーションを同期するように構成されていません。
  • LocalMachine
    レジストリのローカル コンピューター セクションに有効状態が設定されています。
  • LocalUser
    レジストリの現在のユーザー セクションに有効状態が設定されています。
  • PolicyMachine
    レジストリのローカル コンピューター セクションにあるポリシー セクションに有効状態が設定されています。

ユーザーが構成した Windows アプリケーションの一覧を取得するには、Windows PowerShell のコマンド プロンプトから次のように入力します。Get-UevAppxPackage –CurrentComputerUser

コンピューターで構成された Windows アプリケーションの一覧を取得するには、Windows PowerShell のコマンド プロンプトから次のように入力します。Get-UevAppxPackage –Computer

CurrentComputerUser と Computer のどちらのパラメーターを使用するかによって、コマンドレットはユーザー レベルまたはコンピューター レベルで構成されている Windows アプリケーションの一覧を返します。

プロパティの定義

  • DisplayName
    会社設定センター アプリケーションでユーザーに表示される名前。DisplayName プロパティは PackageFamilyName プロパティから求められます。
  • PackageFamilyName
    現在のユーザー用にインストールされているパッケージの名前。
  • 有効
    指定されたスイッチ、つまり user または computer について、アプリケーションの設定を同期するように構成するかどうかを定義します。
  • Installed
    アプリケーション、つまり PackageFamilyName が現在のユーザー用にインストールされている場合は True。

WMI を使用して UE-V 2 設定場所テンプレートを管理する

User Experience Virtualization には、次の WMI コマンドがあります。管理者は、これらのインターフェイスを使用して Windows PowerShell から設定場所テンプレートを管理し、テンプレートの管理タスクを自動化することができます。

WMI を使用して設定場所テンプレートを管理するには

  1. 管理者権限があるアカウントを使用して、Windows PowerShell ウィンドウを開きます。

  2. 次の WMI コマンドを使用して、UE-V 設定場所テンプレートを登録し、管理します。

    Windows PowerShell command 説明

    Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV SettingsLocationTemplate | Select-Object TemplateId,TemplateName, TemplateVersion,Enabled | Format-Table -Autosize

    コンピューター用に登録されているすべての設定場所テンプレートを一覧表示します。

    Invoke-WmiMethod –Namespace root\Microsoft\UEV –Class SettingsLocationTemplate –Name GetProcessInfoByTemplateId <template Id>

    プログラム名およびバージョン情報を取得します。これはテンプレート名に依存します。

    Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV EffectiveWindows8App

    Windows アプリの有効な一覧を取得します。

    Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV MachineConfiguredWindows8App

    コンピューター用に構成された Windows アプリの一覧を取得します。

    Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV UserConfiguredWindows8App

    現在のユーザー用に構成された Windows アプリの一覧を取得します。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name Register -ArgumentList <template path >

    設定場所テンプレートを UE-V に登録します。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name UnregisterByTemplateId -ArgumentList <template ID>

    UE-V に登録されている設定場所テンプレートを登録解除します。テンプレートが登録解除されるとすぐに、UE-V はテンプレートに定義されている設定をコンピューター間で同期しなくなります。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name Update -ArgumentList <template path>

    設定場所テンプレートを UE-V に更新します。新しいテンプレートは、既存のテンプレートよりも新しいバージョンである必要があります。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class MachineConfiguredWindows8App -Name RemoveApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    コンピューター Windows アプリ一覧から 1 つ以上の Windows アプリを削除します。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class UserConfiguredWindows8App -Name RemoveApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    現在のユーザー Windows アプリ一覧から 1 つ以上の Windows アプリを削除します。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name DisableByTemplateId -ArgumentList <template ID>

    UE-V で 1 つ以上の設定場所テンプレートを無効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class MachineConfiguredWindows8App -Name DisableApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    コンピューター Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを無効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class UserConfiguredWindows8App -Name DisableApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    現在のユーザー Windows アプリ一覧で 1 つ以上の Windows アプリを無効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name EnableByTemplateId -ArgumentList <template ID>

    UE-V で設定場所テンプレートを有効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class MachineConfiguredWindows8App -Name EnableApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    コンピューター Windows アプリ一覧内の Windows アプリを有効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class UserConfiguredWindows8App -Name EnableApp -ArgumentList <package family name | package family name>

    現在のユーザー Windows アプリ一覧内の Windows アプリを有効にします。

    Invoke-WmiMethod -Namespace root\Microsoft\UEV -Class SettingsLocationTemplate -Name Validate -ArgumentList <template path>

    指定した設定場所テンプレートがその XML スキーマに準拠しているかどうかを判断します。

    注意

    パッケージ ファミリ名のリストを WMI コマンドによって呼び出す場合、リストは引用符で囲み、パイプ記号で区切る必要があります (たとえば、"<package family name | package family name>")。

Windows PowerShell を使用した UE-V エージェントの展開

Windows PowerShell を使用して UE-V Agent を展開する方法

  1. アクセスできるネットワーク共有に UE-V Agent インストール パッケージを配置します。

    注意

    AgentSetup.exe を使用して、32 ビット バージョンと 64 ビット バージョン両方の UE-V Agent を展開します。各アーキテクチャに合わせて、AgentSetupx86.msi と AgentSetupx64.msi という Windows インストーラー パッケージを使用できます。インストール ファイルを使用して後で UE-V Agent をアンインストールするには、同じファイルの種類を使用する必要があります。

  2. 次のいずれかの Windows PowerShell コマンドを使用して UE-V Agent をインストールします。

    • & AgentSetup.exe /quiet /norestart /log "%temp%\UE-VAgentInstaller.log" SettingsStoragePath=\\server\settingsshare\%username%

    • & msiexec.exe /i "<path to msi file>" /quiet /norestart /l*v "%temp%\UE-VAgentInstaller.log" SettingsStoragePath=\\server\settingsshare\%username%

UE-V への提案はございますか。 こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。
UE-V に関する問題がありますか。「UE-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。

関連項目

その他の参照情報

Windows PowerShell および WMI による UE-V 2.x の管理
UE-V 2.x の管理