Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) 2.0 リリース ノート
適用対象: User Experience Virtualization 2.0
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UE-V をインストールする前に、このリリース ノートをよくお読みください。このリリース ノートには、User Experience Virtualization を正常にインストールするために必要な情報と、製品ドキュメントに記載されていない追加情報が含まれています。このリリース ノートと、UE-V の他のドキュメントの内容が異なる場合は、新しく変更された情報が正しいと判断してください。これらのリリース ノートは、この製品に含まれるコンテンツに優先します。
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UE-V の既知の問題
このセクションには、User Experience Virtualization のリリース ノートが含まれます。
同じコンピューター上の App-V アプリケーションとネイティブ アプリケーションとの間で、レジストリ設定が同期されない
コンピューターに、Application Virtualization (App-V) を使用したインストールと Windows インストーラー (.msi) ファイルによるローカルのインストールの両方が使用されるアプリケーションがある場合、この 2 つのテクノロジ間ではレジストリに基づく設定が同期されません。
回避策:この問題を解決するには、両方のテクノロジではなく、2 つのテクノロジのいずれかを選択してアプリケーションを実行します。
ネットワーク共有がユーザーのドメイン外に存在する場合、設定の同期が失敗する
Windows® 8 でオペレーティング システム設定の同期を試行する場合、同期は失敗して次のエラー メッセージが表示されます。boost::filesystem::exists::ユーザー名またはパスワードが正しくありません。このエラーは、ネットワーク共有がユーザーのドメインの外、またはユーザーのドメインと信頼関係にあるドメインの外に存在することを示している可能性があります。操作ログ イベントを確認するには、イベント ビューアーを開き、[アプリケーションとサービス ログ] / [Microsoft] / [User Experience Virtualization] / [Logging] / [Operational] に移動します。UE-V の設定の保存場所に使用するネットワーク共有は、ユーザーと同じ Active Directory ドメインか、ユーザーのドメインの信頼されているドメインに存在する必要があります。
回避策:ユーザーと同じ Active Directory ドメインのネットワーク共有を使用します。
Office 2010 と Office 2013 の両方をインストールすると、予期できない結果が発生する
ユーザーが Office 2010 と Office 2013 の両方をインストールした場合、この 2 つのバージョンの Office の共通設定がすべて UE-V によってローミングされます。そのため Office 2010 のパッケージ サイズが非常に大きくなり、特に Office 365 を使用する場合は Office 2013 との間で予期できない矛盾が生じる可能性があります。
回避策:どちらか 1 方のバージョンの Office をインストールするか、UE-V で同期される設定を制限します。
Windows 8 アプリケーションのアンインストールや再インストールを行うと、設定が初期状態に戻る
Windows 8 アプリについて UE-V の設定同期機能を使用している間に、そのアプリをアンインストールし、再インストールした場合には、アプリの設定が既定値に戻ります。これは、アンインストールによってローカルに保存されている (キャッシュされている) アプリの設定が削除されるものの、UE-V の設定パッケージは削除されないことによるものです。アプリを再インストールして起動すると、UE-V は既定値に戻ったアプリの設定を収集し、その設定を中央の保存場所にアップロードします。そのアプリを実行するコンピューターが他にある場合には、そのアップロードが終わってから既定の設定のダウンロードを開始します。この動作は、デスクトップ アプリケーションと同じです。
回避策:なし。
Outlook 2010 の電子メール署名の移動
UE-V では、Outlook 2010 の署名ファイルがデバイス間で移動されます。ただし、新しいメッセージおよび応答または転送用の既定の署名オプションは同期されません。これらの 2 つの設定は、UE-V ではローミングされない Outlook プロファイルに保存されています。
回避策:なし。
Microsoft Office の 32 ビットと 64 ビット バージョン間で、設定の移動はサポートされません。
32 ビットと 64 ビットのオペレーティング システムの両方に 32 ビット バージョンの Microsoft Office をインストールすることをお勧めします。必要なバージョンの Microsoft Office を選択するには、次のリンクをクリックしてください (https://office.microsoft.com/word-help/choose-the-32-bit-or-64-bit-version-of-microsoft-office-HA010369476.aspx)。UE-V では、同じアーキテクチャ バージョンの Office 間であれば、設定の移動がサポートされます。たとえば、32 ビット Office の設定は、すべての 32 ビット Office インスタンス間で移動されます。UE-V では、Office の 32 ビットと 64 ビット バージョン間で、設定の移動はサポートされていません。
回避策:なし
MSI がローカライズされない
UE-V 2.0 には、UE-V Agent と UE-V Generator の両方のローカライズされたセットアップ プログラムが含まれています。これらの MSI ファイルは引き続き使用できますが、ユーザー インターフェイスが最小限になっており、MSI は英語のみで表示されます。ファイルは英語表示ですが、インストール時にセットアップ プログラムによって、サポートされているすべての言語がインストールされます。
回避策:なし
Internet Explorer 9 のお気に入りに関連付けているお気に入りアイコンが移動しない
Internet Explorer 9 のお気に入りに関連付けられたお気に入りアイコンは、User Experience Virtualization で移動されないため、新しいコンピューターで初めてお気に入りを表示したときに表示されません。
回避策:お気に入りのブックマークを使用し、Internet Explorer 9 ブラウザーにキャッシュされると、関連付けられたお気に入りアイコンが表示されます。
ファイル設定パスがレジストリに保存される
一部のアプリケーション設定では、構成と設定ファイルのパスがレジストリの値として保存されます。レジストリでパスとして参照するファイルは、コンピューター間で設定を移動するときに同期する必要があります。
回避策:フォルダーのリダイレクトやその他のテクノロジを使用て、ファイル設定パスとして参照されるすべてのファイルが、設定が移動されるすべてのコンピューターの同じ場所に存在し、配置されるようにします。
設定の保存パスが長いとエラーが発生する
設定の保存パスはできるだけ短くしてください。パスが長いと、解決または同期に問題が生じることがあります。UE-V は設定の保存にあたり、計算したパスの一部にその保存パスを使用します。このパスは、次の方法で計算されます。設定の保存パス + "settingspackages" + パッケージ ディレクトリ (テンプレート ID) + パッケージ名 (テンプレート ID) + ".pkgx"。この計算されたパスが 260 文字を超えると、パッケージの保存は失敗して、UE-V の操作イベント ログに次のエラー メッセージが生成されます。
[boost::filesystem::copy_file: The system cannot find the path specified]
操作ログ イベントを確認するには、イベント ビューアーを開き、[アプリケーションとサービス ログ] / [Microsoft] / [User Experience Virtualization] / [Logging] / [Operational] に移動します。
回避策:なし。
一部のオペレーティング システム設定が、同種のオペレーティング システム バージョン間でのみ移動される
ロケール (つまり言語と地域の設定) に固有のナレーターと通貨文字のオペレーティング システム設定は、類似したバージョンの Windows オペレーティング システム間でのみローミングされます。たとえば、通貨文字は Windows 7 と Windows 8 の間でローミングされません。
回避策:なし
Windows 8 アプリケーションが予期せずに終了した後で再起動するとき、設定が同期されない
Windows 8 アプリケーションが起動後すぐに予期せず終了した場合、アプリケーションの再起動時にアプリケーション設定が同期されない可能性があります。
回避策:Windows 8 アプリケーションを閉じます。次に UevAppMonitor.exe アプリケーションを閉じてから再起動します (タスク マネージャーを使用できます)。その後、Windows 8 アプリケーションを再起動します。
UE-V 2 テンプレートを実行すると UE-V 1 Agent でエラーが表示される
UE-V 2 の設定場所テンプレートが、UE-V 1 Agent がインストールされたコンピューターに配布されると、コンピューター間で一部の設定が正しく同期されず、エージェントがイベント ログにエラーを出力します。
回避策:UE-V 1 から UE-V 2 に移行するときに、以前のバージョンのエージェントを実行しているコンピューターが含まれる可能性が高い場合、UE-V 2.0 Agent とテンプレートをサポートできるよう個別の UE-V 2.0 カタログを作成します。
UE-V 2.0 の修正プログラムとサポート技術情報の記事
このセクションには、UE-V 2.0 の修正プログラムとサポート技術情報の記事が含まれています。
サポート技術情報の記事 | タイトル | リンク |
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2927019 |
Microsoft User Experience Virtualization 2.0 の修正プログラム パッケージ 1 |
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2903501 |
UE-V: User Experience Virtualization (UE-V) compatibility with user profiles (UE-V: User Experience Virtualization (UE-V) のユーザー プロファイルとの互換性) |
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2770042 |
UE-V Registry Settings (UE-V レジストリ設定) |
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2847017 |
UE-V settings replicated by Internet Explorer (Internet Explorer でレプリケートされた UE-V 設定) |
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2930271 |
Microsoft UE-V における Outlook 署名の移動制限事項を理解する |
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2769631 |
How to repair a corrupted UE-V install (破損した UE-V インストールを修復する方法) |
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2850989 |
Migrating MAPI profiles with Microsoft UE-V is not supported (Microsoft UE-V での MAPI プロファイルの移行がサポートされない) |
|
2769586 |
UE-V roams empty folders and registry keys (UE-V が空のフォルダーやレジストリ キーを移動させる) |
|
2782997 |
How To Enable Debug Logging in Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) (Microsoft User Experience Virtualization でデバッグ ログを有効にする方法 (UE-V)) |
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2769570 |
UE-V does not update the theme on RDS or VDI sessions (UE-V が RDS または VDI セッションのテーマを更新できない) |
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2901856 |
UE-V が有効のコンピューターで強制再起動した後にアプリケーション設定が同期しない |
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2850582 |
How To Use Microsoft User Experience Virtualization With App-V Applications (App-V アプリケーションで Microsoft User Experience Virtualization を使用する方法) |
|
3041879 |
Current file versions for Microsoft User Experience Virtualization (Microsoft User Experience Virtualization の現在のファイル バージョン) |
|
2843592 |
Information on User Experience Virtualization and High Availability (User Experience Virtualization と高可用性について) |