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Windows 8.1 ストア アプリ: デバイスにインストールされている既定のリソースの指定

  • [アーティクル]

 

Windows と Windows Phone に適用されます

ユーザーがアプリをインストールすると、デバイスのオペレーティング システムでは、アプリがインストールされているデバイスに適したユーザー インターフェイス文字列や解像度固有のイメージなど、アプリのさまざまなリソースを識別してインストールしようとします。たとえば、適切なロケールに設定されたデバイスにインストールできるスペイン語の文字列がアプリに含まれている場合があります。ただし、ユーザーが使用しているすべてのデバイスやロケールに適したリソースがアプリに含まれているとは限りません。このような場合、デバイスのオペレーティング システムでは、開発用コンピューター、ロケール、およびその他の設定に適したリソースが既定でイントールされます。デバイスに異なるリソースをインストールする必要がある場合は、構成ファイルを追加して、それらのリソースを指定できます。また、プロジェクト ファイルを直接編集することに慣れている場合は、ファイルを直接編集してこのタスクを実行できます。

オプション 1: ソリューションに構成ファイルを追加する

  1. ソリューション エクスプローラーでアプリのプロジェクトを右クリックし、[追加] をポイントして、[新しい項目] をクリックします。

  2. [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスで [XML ファイル] をクリックし、ファイルに priconfig.default.xml という名前を付けてから、[追加] をクリックします。

  3. ファイルの内容を次の XML に置き換えます。

    <default>
  <qualifier name="Language" value=Value />
  <qualifier name="Contrast" value=Value />
  <qualifier name="Scale" value=Value />
  <qualifier name="HomeRegion" value=Value />
  <qualifier name="TargetSize" value=Value />
  <qualifier name="LayoutDirection" value=Value />
  <qualifier name="DXFeatureLevel" value=Value />
  <qualifier name="Configuration" value=Value />
  <qualifier name="AlternateForm" value=Value />
</default>

    次の手順では、Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えます。「修飾子を使ってリソースに名前を付ける方法 (C#/VB/C++ と XAML を使ったアプリ)」または「修飾子を使ってリソースに名前を付ける方法 (JavaScript と HTML を使ったアプリ)」を参照してください。

  4. 各 Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えます。

    Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えた後の XML の例を次に示します。

    <default>
  <qualifier name="Language" value="en-us" />
  <qualifier name="Contrast" value="standard" />
  <qualifier name="Scale" value="120" />
  <qualifier name="HomeRegion" value="001" />
  <qualifier name="TargetSize" value="256" />
  <qualifier name="LayoutDirection" value="LTR" />
  <qualifier name="DXFeatureLevel" value="DX9" />
  <qualifier name="Configuration" value="" />
  <qualifier name="AlternateForm" value="" />
</default>

  5. priconfig.default.xml ファイルを保存して閉じます。

  6. ソリューション エクスプローラーで、priconfig.default.xml ファイルをクリックします。

  7. [プロパティ] ウィンドウで、プロジェクトの言語に応じて、次のプロパティの値を変更します。

    • C# および VB プロジェクトの場合は、[ビルド アクション] プロパティを [なし] に設定します。

    • JavaScript プロジェクトの場合は、[パッケージ アクション] プロパティを [なし] に設定します。

    • C++ プロジェクトの場合は [コンテンツ] プロパティを [False] に設定します。

  8. [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。

  9. メモ帳で ProjectFolder**\obj\**ReleaseConfiguration フォルダーの priconfig.xml ファイルを開きます。

  10. 追加した修飾子がファイルに表示されていることを確認します。

priconfig.default.xml ファイルの名前変更

構成ファイルには必要な任意の名前を付けることができます。ただし、priconfig.default xml 以外の名前を付ける場合は、ビルド プロパティをプロジェクト ファイルに追加する必要があります。

  1. ソリューション エクスプローラーで、アプリのプロジェクトを右クリックし、[プロジェクトのアンロード] をクリックします。

  2. プロジェクトを再度右クリックし、[AppName**.csproj** の編集] または [AppName**.vbproj** の編集] をクリックします。

  3. プロジェクト ファイルで、最初の <PropertyGroup> 要素の開始タグと終了タグの間に次の XML 行を追加します。

    <AppxPriConfigXmlDefaultSnippetPath>FilePath</AppxPriConfigXmlDefaultSnippetPath>

    重要

    FilePath を、ファイルの名前を含む構成ファイルへのパスに置き換えます。

  4. プロジェクト ファイルを保存して閉じます。

  5. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[プロジェクトの再読み込み] をクリックして、ソリューションをビルドします。

オプション 2: プロジェクト ファイルを変更する (詳細)

  1. メモ帳でアプリのプロジェクト ファイルを開きます。

  2. プロジェクト ファイルで、最初の <PropertyGroup> 要素の開始タグと終了タグの間に次の XML 行を追加します。この XML では、アプリに特定のデバイス、ロケール、またはその他の設定に対応するリソースが見つからない場合にインストールされるリソースが識別されます。

    <AppxDefaultResourceQualifiers>Language=ValueContrast=Value|Scale=Value|HomeRegion=Value|TargetSize=Value|
     LayoutDirection=Value|DXFeatureLevel=Value|Configuration=Value|AlternateForm=Value</AppxDefaultResourceQualifiers>

    次の手順では、Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えます。たとえば、Language 修飾子を {DefaultResourceLanguage} モニカーに設定します。アプリ パッケージを作成すると、Visual Studio では、このモニカーがマニフェスト デザイナーの [アプリケーション] タブで設定できる [既定の言語] プロパティの値で置き換えられす。または、言語修飾子を en-us などの特定のロケール値に設定できます。「修飾子を使ってリソースに名前を付ける方法 (C#/VB/C++ と XAML を使ったアプリ)」または「 修飾子を使ってリソースに名前を付ける方法 (JavaScript と HTML を使ったアプリ)」を参照してください。

  3. 各 Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えます。

    Value プレースホルダーを有効なリソース修飾子で置き換えた後の XML の例を次に示します。

    <AppxDefaultResourceQualifiers>Language={DefaultResourceLanguage}|Contrast=high|Scale=140|HomeRegion=419|TargetSize=256|
     LayoutDirection=LTR|DXFeatureLevel=DX10|Configuration=|AlternateForm=altform-msft-phonetic</AppxDefaultResourceQualifiers>

  4. プロジェクト ファイルを保存して閉じます。次に、Visual Studio でプロジェクト ファイルを再読み込みします。

  5. ソリューションをビルドします。

  6. メモ帳で ProjectFolder**\obj\**ReleaseConfiguration フォルダーの priconfig.xml ファイルを開きます。

  7. 追加した修飾子がファイルに表示されていることを確認します。

参照

アプリ リソースの定義 (C#/VB/C++ と XAML を使ったアプリ)
アプリ リソースの定義 (JavaScript と HTML を使ったアプリ)
Windows 8.1 ストア アプリ: デバイスにリソースが必要かどうかにかかわらず、必ずリソースをデバイスにインストールする
アプリ バンドル
アプリ バンドルを生成するかどうかを決定する
Resource packages
リソース管理システム