MBAM 2.0 SP1 のリリース ノート
適用対象: Microsoft BitLocker Administration and Monitoring 2.0 SP1
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Microsoft BitLocker Administration and Monitoring (MBAM) 2.0 Service Pack 1 (SP1) をインストールする前に、このリリース ノートをよくお読みください。このリリース ノートには、BitLocker Administration and Monitoring 2.0 SP1 を正しくインストールするために必要な情報が含まれています。この情報は、製品のドキュメントには記載されていません。このリリース ノートの内容と MBAM 2.0 SP1 の他のドキュメントが食い違っている場合は、新しく変更された情報が正しいと判断してください。このリリース ノートは、製品に含まれているコンテンツより優先されます。
MBAM 2.0 SP1 の既知の問題
このセクションでは、MBAM 2.0 SP1 の既知の問題について説明します。
Configuration Manager 統合トポロジを使用している MBAM を MBAM 2.0 SP1 にアップグレードするには、Configuration Manager オブジェクトを手動で削除する必要がある
MBAM を Configuration Manager と共に使用している場合、MBAM 2.0 SP1 にアップグレードするには、MBAM のインストール時に Configuration Manager にインストールされた Configuration Manager オブジェクトをすべて手動で削除する必要があります。手動で削除する必要があるオブジェクトは、MBAM レポート、"MBAM サポート対象コンピューター" コレクション、および "BitLocker による保護" 構成ベースラインとそれに関連付けられた構成項目です。
対応策: 次の手順に従って、Configuration Manager オブジェクトをアップグレードします。
次の手順の説明に従って、既存の準拠状態データを外部ファイルにバックアップします。
注意
Configuration Manager の既存のベースラインを削除すると、BitLocker の既存の準拠状態データがすべて削除されます。このデータは時間の経過と共に再生成されますが、準拠状態データが再生成される前に特定のコンピューターに対する準拠状態データが必要になった場合に備えて、データのコピーを保存しておくことをお勧めします。
過去の BitLocker 準拠状態データを保存するには、"BitLocker 会社全体の準拠状態の詳細" レポートを開きます。
レポートで保存アイコンをクリックし、[Excel] を選択します。
保存したレポートには、コンピューター名、ドメイン名、準拠状態、除外、デバイスのユーザー、準拠状態の詳細、最終接続日時などのデータが含まれます。詳細なボリューム情報や暗号強度など、いくつかの情報は保存されません。
MBAM インストーラーを使用して、サーバーから MBAM をアンインストールします。
Configuration Manager から次のオブジェクトを手動で削除します。
MBAM サポート対象コンピューター コレクション
"BitLocker による保護" ベースライン
"BitLocker によるオペレーティング システム ドライブの保護" 構成項目
"BitLocker による固定データ ドライブ保護" 構成項目
Configuration Manager SQL Server Reporting Services サイト内の MBAM レポート フォルダーを手動で削除します。そのために、次の操作を実行します。
Internet Explorer を使用して、レポート サービス ポイント (例: http://<CM サーバー名>/reports) にアクセスします。
該当する Configuration Manager サイト コードのリンクをクリックします。
MBAM フォルダーを削除します。
MBAM Server インストーラーを使用して、Configuration Manager 統合オブジェクトを再インストールします。時間の経過と共に、クライアント コンピューターで BitLocker の準拠状態データのアップロードが再び開始されます。
セルフサービス ポータルの [送信] ボタンが Internet Explorer 10 で機能しない
Internet Explorer 10 を使用して Administration and Monitoring Website にアクセスすると、Web サイトの [送信] ボタンが機能しません。
対応策: Administration and Monitoring Website をインストールしたサーバーに、「修正プログラムは、.NET Framework 2.0 SP2 では、.NET Framework 3.5 SP1 では ASP.NET のブラウザー定義ファイルの使用」の修正プログラムをインストールしてください。
国際ドメイン名がサポートされていない
MBAM 2.0 SP1 は、国際ドメイン名をサポートしません。
対応策: ありません。
SSRS で SSL が構成されていない場合、Administration and Monitoring Website のレポートに警告が表示される
Secure Socket Layer (SSL) を使用するように SQL Server Reporting Services (SSRS) を構成しなかった場合、MBAM サーバーをインストールするときにレポートの URL は HTTPS ではなく HTTP に設定されます。この状態で Administration and Monitoring Website に移動し、レポートを選択すると、"セキュリティで保護されたコンテンツのみ表示" というメッセージが表示されます。
対応策: この問題を訂正するには、SQL Server Reporting Services がインストールされている MBAM サーバーの Reporting Services Configuration Manager で SSL を構成します。Administration and Monitoring Server Website をアンインストールしてから、再インストールします。
準拠の概要レポートで [戻る] をクリックするとエラーが発生することがある
準拠の概要レポートの詳細を表示しているときに、SSRS レポートの [戻る] リンクをクリックすると、エラーが発生することがあります。
対応策: ありません。
使用領域のみの暗号化が正しく機能しない
MBAM クライアントをインストールした後に初めてコンピューターを暗号化し、使用領域のみの暗号化を実装するグループ ポリシー オブジェクトを設定した場合、MBAM では、ディスクの使用領域のみを暗号化するのではなく、誤ってディスク全体を暗号化しています。MBAM クライアントをインストールする前にコンピューターを使用領域のみを暗号化し、同じ使用領域のみの暗号化のグループ ポリシー オブジェクトを設定した場合は、MBAM は設定を認識し、準拠レポートで暗号化を正しく報告します。
対応策: ありません。
コンピューターの準拠レポートに表示される暗号強度が正しくない
[ドライブの暗号化方法と暗号強度を選択する] グループ ポリシー オブジェクトで特定の暗号強度を指定しなかった場合、既定の 128 ビット暗号化の暗号強度が使用されている場合でも、Configuration Manager 統合トポロジのコンピューターの準拠レポートには暗号強度が常に "不明" と表示されます。グループ ポリシー オブジェクトに特定の暗号強度を設定すると、レポートには正しい暗号強度が表示されます。
対応策: [ドライブの暗号化方法と暗号強度を選択する] グループ ポリシー オブジェクトには、常に特定の暗号強度を設定してください。
構成項目を更新しても [ドライブの種類による準拠状態の配布] に古いデータが表示される
System Center 2012 Configuration Manager で MBAM 構成項目を更新した後に、BitLocker エンタープライズ準拠ダッシュボードの [ドライブの種類による準拠状態の配布] 棒グラフには、古いバージョンの構成項目の情報に基づくデータが表示されます。
対応策: ありません。MBAM 構成項目の変更はサポートされません。また、レポートが期待どおりに表示されないことがあります。
セキュリティ強化の構成でレポートが正しく表示されないことがある
Internet Explorer セキュリティ強化の構成 (ESC) が有効な場合、MBAM サーバーに関するレポートを表示しようとすると、"アクセスが拒否されました" というメッセージが表示されることがあります。Web コンテンツおよびアプリケーション スクリプトを介して発生する可能性がある攻撃に対して、サーバーの露出を減らすことでサーバーを保護するために、既定でセキュリティ強化の構成は有効にされています。
対応策: MBAM サーバーでレポートを表示しようとすると "アクセスが拒否されました" というメッセージが表示される場合は、グループ ポリシー オブジェクトを設定するか、セキュリティ強化の構成を無効にするようにイメージの既定値を手動で変更できます。または、セキュリティ強化の構成が有効になっていない別のコンピューターからレポートを表示することもできます。
SQL Server 2008 から SQL Server 2012 にアップグレードするときに MBAM Server のインストールが失敗する
SQL Server 2008 から SQL Server 2012 にアップグレードしてから、準拠と監査データベースまたは回復データベースをインストールしようとすると、インストールが失敗し、ロール バックします。この問題は、SQL Server のアップグレード中に必要な SQLCMD.exe ファイルが削除され、MBAM インストーラーでファイルを見つけられない場合に発生します。MSI ログ ファイルの行は、次のような内容です。
RunDbInstallScript Recovery Db CA:BinDir - E:\MSSQL\100\Tools\Binn\SqlCmd.exe
RunDbInstallScript Recovery Db CA:dbInstance - xxxxxx\I01
RunDbInstallScript Recovery Db CA:sqlScript- C:\Program Files\Microsoft\Microsoft BitLocker Administration and Monitoring\Setup\KeyRecovery.sql
RunDbInstallScript Recovery Db CA:dbName- MBAM_Recovery_and_Hardware
RunDbInstallScript Recovery Db CA:defaultFileName- MBAM_Recovery_and_Hardware
RunDbInstallScript Recovery Db CA:defaultDataPath- F:\MSSQL\MSSQL10.I01\MSSQL\DATA\
RunDbInstallScript Recovery Db CA:defaultLogPath- K:\MSSQL\MSSQL10.I01\MSSQL\Data\
RunDbInstallScript Recovery Db CA:scriptLogPath - C:\Users\xxxxxx\AppData\Local\Temp\InstallKeyComplianceDatabase.log
-e -E -S xxxxxxx\I01 -i "C:\Program Files\Microsoft\Microsoft BitLocker Administration and Monitoring\Setup\KeyRecovery.sql" -v DatabaseName="MBAM_Recovery_and_Hardware" DefaultFileName="MBAM_Recovery_and_Hardware" DefaultDataPath="F:\MSSQL\MSSQL10.I01\MSSQL\DATA\" DefaultLogPath="K:\MSSQL\MSSQL10.I01\MSSQL\Data\" -o "C:\Users\xxxxxx\AppData\Local\Temp\InstallKeyComplianceDatabase.log"
RunDbInstallScript Recovery Db CA:Starting to run the Recovery database install script
RunDbInstallScript Recovery Db CA:Sqlcmd log file is located in C:\Users\xxxxxx\AppData\Local\Temp\\InstallKeyRecoveryDatabase.log
RunDbInstallScript Recovery Db CA Exception:Install Recovery database Custom Action command line output Exception:指定されたファイルが見つかりません
MBAM Server の Windows インストーラーには SQLCMD.exe のパスがハードコーディングされており、HKLM\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server\100\Tools\ClientSetup のレジストリの Path 文字列値が検索されます。このキーは SQL Server 2008 から SQL Server 2012 への移行時には存在しますが、SQL のアップグレード プロセスによって SQLCMD.exe が削除されるため、データ値から参照されるパスには SQLCMD.exe ファイルが存在しません。
対応策: HKLM\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server\100\Tools\ClientSetup の Path 文字列値を一時的に「Path_old」に変更してから、MBAM Server の Windows インストーラーを再実行します。インストールが正常に完了し、SQL Server 2012 でデータベースを作成したら、「Path_old」値を「Path」に変更します。
参照:
概念
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