アプリケーション配置ツールを使用した Windows Phone アプリの配置
Windows Phone アプリは Visual Studio からエミュレーターまたはスマート フォンに配置できます。 アプリケーションの配置ツールを使用してもアプリを配置できます。 このツールは、Windows Phone 開発ツールをインストールするときにインストールされます。
アプリケーションの配置ツールには、スタンドアロン バージョン (appdeploy.exe) とコマンド ライン バージョン (appdeploy.cmd) の両方があります。 コマンド ライン ツールを使用すると、スクリプトまたはカスタム アプリからアプリを配置できます。
このトピックの内容
アプリケーションの配置ツールを使用したアプリの配置
- アプリケーションの配置ツールを使用してアプリを配置するには
コマンド プロンプトからのアプリの配置
コマンド プロンプトからアプリを配置するには
コマンド ライン配置の構文とオプション
コマンド ライン配置の例
アプリケーションの配置ツールを使用したアプリの配置
スタンドアロン ツールでアプリを配置するには、アプリケーションの配置ツール (appdeploy.exe) を使用します。 このツールは、Windows Phone 開発ツールをインストールするときにインストールされます。
アプリケーションの配置ツールを使用してアプリを配置するには
アプリをビルドしてパッケージ化します。
アプリをデバイスに配置する場合は、デバイスが登録され、接続されていることを確認してください。
コンピューターのスタート画面で、アプリケーションの配置ツールを見つけます。
このツールは次の場所からも実行できます。
C:\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows Phone\v8.1\Tools\AppDeploy\AppDeploy.exe
ツールを実行します。
次のスクリーンショットのようにツールが起動されます。
[ターゲット] ドロップダウン リスト ボックスで、[デバイス] を選択するか、いずれかのエミュレーター オプションを選択します。
[アプリ] フィールドで、[参照] をクリックし、配置するパッケージ ファイルを指定します。
[配置] をクリックします。
配置が完了すると、[Status] (状態) に "App Deployment Complete" (アプリの配置が完了しました) と表示されます。
コマンド プロンプトからのアプリの配置
コマンド プロンプトからアプリを配置するには、アプリケーションの配置ツール (appdeploycmd.exe) のコマンド ライン バージョンを使用します。 コマンド ライン ツールを使用すると、スクリプトまたはカスタム アプリからアプリを配置できます。
コマンド プロンプトからアプリを配置するには
アプリをビルドしてパッケージ化します。
アプリをデバイスに配置する場合は、デバイスが登録され、接続されていることを確認してください。
コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
PATH 環境変数に AppDeployCmd.exe へのパスが含まれていない場合は、次のフォルダーに移動します。
C:\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows Phone\v8.1\Tools\AppDeploy
次の表で説明しているオプションを使用して AppDeployCmd.exe を実行します。
コマンド ライン配置の構文とオプション
AppDeployCmd.exe の構文は次のとおりです。
AppDeployCmd.exe <cmd[:param]> <product-id/app filename> <targetdevice[:param]>
次の表では、AppDeployCmd.exe のコマンド ライン オプションについて説明します。
アプリをターゲット デバイスにインストールまたは再インストールしたり、既にインストールされているアプリを更新したりできます。 既にインストールされているアプリによって保存されたデータまたは設定を維持するには、install オプションではなく update オプションを使用します。
オプション |
説明 |
||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
<cmd[:param]> |
実行するコマンドを指定します。 このオプションの値は次のいずれかになります。
|
||||||||||||||||
<product-id> |
アプリを識別する GUID を指定します。 この値はプロジェクトのアプリ マニフェスト ファイルに含まれています。
|
||||||||||||||||
<app filename> |
インストールまたは更新するパッケージの完全パスを指定します。 |
||||||||||||||||
<targetdevice[:param]> |
ターゲット デバイスを指定します。 このオプションの値は次のいずれかになります。
|
||||||||||||||||
<force[:INTERNAL|SCARD]> |
アプリを特定の記憶装置に強制的にインストールします。 このオプションは、/install または /installlaunch オプションと共に使用する必要があります。 このオプションの値は次のいずれかになります。
|
コマンド ライン配置の例
ここでは、コマンド ライン配置の例をいくつか示します。 次の例では、product-id が f8ce6878-0aeb-497f-bcf4-65be961d4bba であり、app filename が D:\PhoneApp2.appx であるとします。
アプリを既定のエミュレーターにインストールします。
AppDeployCmd.exe /install D:\PhoneApp2.appx /targetdevice:xdアプリを既定のエミュレーターにインストールして実行します。
AppDeployCmd.exe /installlaunch D:\PhoneApp2.appx /targetdevice:xd接続されたデバイスに既にインストールされているアプリのうち、指定した製品 ID に一致するものを実行します。
AppDeployCmd.exe /launch f8ce6878-0aeb-497f-bcf4-65be961d4bba /targetdevice:deデバイスに既にインストールされているアプリのうち、指定したデバイス インデックス 2 に一致するものを更新します。有効なデバイスの一覧を取得するには、/EnumerateDevices オプションを使用します。
AppDeployCmd.exe /update D:\PhoneApp2.appx /targetdevice:2接続されたデバイスに既にインストールされているアプリを更新して実行します。
AppDeployCmd.exe /updatelaunch D:\PhoneApp2.appx /targetdevice:de指定した製品 ID に一致するアプリを既定のエミュレーターからアンインストールします。
AppDeployCmd.exe /uninstall f8ce6878-0aeb-497f-bcf4-65be961d4bba /targetdevice:xd有効なターゲット デバイスと各デバイスの数値インデックスの一覧を表示します。
AppDeployCmd.exe /EnumerateDevices