Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリのパッケージ化
この記事では、プレリリース ソフトウェアである Visual Studio Tools for Apache Cordova について述べています。説明されている機能はプレビュー中のため、変更される可能性があります。プレビュー版は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。
Visual Studio Tools for Apache Cordova を使用して作成されたアプリをパッケージ化する場合、アプリの公開に必要な設定を構成することができます。 一般的な設定に加えて、ほとんどの場合に必要なプラットフォーム固有の手順もあります。
この記事の内容:
一般的なアプリ パッケージの設定の構成
Android アプリのパッケージ化と署名
iOS アプリのパッケージ化と署名
Windows 8、Windows 8.1、または Windows Phone 8.1 アプリのパッケージ化と署名
Windows Phone 8 アプリのパッケージ化と署名
一般的なアプリ パッケージの設定の構成
config.xml ファイルの Visual Studio インターフェイスである構成デザイナーを使用して、パッケージ ID やバージョン番号などの詳細を指定できます。 ソリューション エクスプ ローラーで、config.xml のショートカット メニューを開き、[開く] または [デザイナーの表示] を選択します (または、ファイルをダブルクリックします)。
.png "config デザイナーでの重要な設定")
アプリを配布用にパッケージ化するには、次の設定を構成する必要があります。
[表示名] では、アプリ ストアに表示されるアプリケーションの名前を指定します。
注意
Windows ストアの表示名およびパッケージ ID は別の方法で指定します。この記事の後半の「Windows 8、Windows 8.1、Windows Phone 8.1 アプリのパッケージ化と署名」セクションを参照してください。
[パッケージ ID] では、アプリをストアに公開する際に各プラットフォーム (Windows 8 を除く) でアプリを識別する一意の文字列を指定します。
[バージョン] では、アプリのバージョン番号を指定します。 一部のアプリ ストアには、アプリの発行時に割り当てられる独立したバージョンがある場合があります。 ただし、iOS のようなプラットフォームでは、この番号と iTunes Connect で構成したバージョンとの同期を維持する必要があります。
[ドメイン アクセス] では、アプリからコンテンツにアクセスできる一連のドメインを指定します。 開発中は、すべてのコンテンツにアクセスできるように、既定値の "*" を使用することをお勧めします。 ただし、アプリをリリースする前に、この設定を使用して、アプリで必要な特定のドメインにアプリを制限します。 (Windows 8 では、現在この構成設定は使用されていません。)
config.xml で手動で設定できる設定の詳細については、Apache Cordova ドキュメントの「The config.xml File (config.xml ファイル)」を参照してください。
Android アプリのパッケージ化と署名
Android のアプリをビルドするたびに、パッケージが作成されます。 配布用にアプリに署名するには、追加の手順が必要です。
配布用に Android アプリに署名するには
キーストアを生成し、証明書 (秘密キー) を作成するために必要な情報を提供します。 詳細については、Android ドキュメントの「Signing your applications (アプリケーションの署名)」を参照してください。
キーストアを作成したら、res\native\android フォルダーを開きます。
ant.properties ファイルを開き、キーストアと別名に関する情報を入力します。
ant.properties 内の Key.store プロパティでは、証明書ファイルへの相対または絶対パスを指定する必要があります。
作成したキーストアを ant.properties と同じフォルダー、または他の場所に格納します。 (たとえば、セキュリティ上の理由から、キーストアをソース コントロールにチェックインしない場合があります。)
Android アプリをビルドします。
アプリをビルドすると、Visual Studio は指定された資格情報でパッケージを署名します。
注意
資格情報は Visual Studio によって検証されないため、資格情報が正しいことを確認します。
ant.properties ファイルを誤って削除してしまった場合は、新しいプロジェクトを作成し、新しいプロジェクトから前のプロジェクトにファイルをコピーします。
iOS アプリのパッケージ化と署名
iOS デバイス上で使用できるパッケージを作成するには、有効な Apple iOS Developer アカウントと Xcode を含む Mac を使用して署名する必要があります。
配布用に iOS アプリに署名するには
Apple 開発者向けポータルを使用してアプリのプロビジョニング プロファイルを作成します。
ビルド コンピューターとして使用している Mac にプロビジョニング プロファイルをダウンロードしてインストールします。
Xcode で [Accounts] 設定ウィンドウを開き、Apple ID が登録されているかどうかを確認します。 リストされていない場合は、[+] ボタンを選択してこれを追加します。
Visual Studio で、デバッグ構成、リリース構成、または配布構成を選択します。
デバッグ構成またはリリース構成をビルドする場合、Visual Studio リモート エージェントは Mac にインストールされた最初の有効な iOS Development 署名 IDを選択します。
配布構成をビルドする場合、Visual Studio リモート エージェントは Mac にインストールされた最初の有効な iOS Distribution 署名 ID を選択します。
重要
お使いの Mac に選択した構成に対応する適切なプロビジョニング プロファイルがあることを確認します。
注意
署名 ID は、プロビジョニング プロファイル識別子が Visual Studio 構成デザイナーで指定されたパッケージ ID と一致する場合に有効となります。たとえば、com.msft.multidevice.* のプロビジョニング プロファイルが com.msft.multidevice.someName のパッケージ ID と一致する場合です。多くの場合、すべてのパッケージ ID と一致するワイルドカード プロビジョニング プロファイルを使用できます。その場合、有効性は関係ありません。
アプリをビルドします。
ヒント
詳細については、iOS Developer Library の「Maintaining Your Signing Identities and Certificates (署名 ID と証明書の管理)」を参照してください。
Windows 8、Windows 8.1、または Windows Phone 8.1 アプリのパッケージ化と署名
Visual Studio は、配布用に Windows 8、Windows 8.1、Windows Phone 8.1 アプリをパッケージ化する組み込みの機能を備えています。 これらのパッケージは APPX パッケージです。
配布用に Windows 8、Windows 8.1、または Windows Phone 8.1 アプリに署名するには
Visual Studio で、[プロジェクト]、[ストア]、[アプリケーションをストアと関連付ける] を選択します。
.png "アプリを Windows ストアに関連付ける")
プロンプトが表示されたら、Microsoft アカウントでサインインし、アプリの名前を選択して、[予約] を選択します。
注意
アプリ名は、Windows ストア内で一意である必要があります。
アプリを予約したら、[関連付け] を選択します。
Visual Studio によってアプリ パッケージが更新されます。 予約した名前が使用される場所を確認するには、構成デザイナーを開き、[パッケージ化] タブで表示名とパッケージ ID を参照します。
Windows Phone 8 アプリのパッケージ化と署名
Windows Phone 8 アプリは自動的にパッケージ化され、ビルド時に署名する必要はありません。 Windows デベロッパー センターの「アプリを申請する」の説明に従って、生成された XAP ファイルをストアに申請できます。
注意
ビルドのターゲットとして Windows Phone 8.1 を構成する場合、生成されるパッケージは APPX です。詳細については、前述のセクションを参照してください。
Windows Phone 8 パッケージで既定の言語を変更する必要がある場合、bld/Debug/platforms/wp8 で WMAppManifest.xml ファイルを探し、<DefaultLanguage code="en-US" /> タグを変更してから、ファイルをフォルダー /res/native/wp8/Properties 内の Visual Studio プロジェクトに含めます。 このように、生成されたプロジェクトにカスタム XML ファイルを含めることができます。
参照
概念
Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリの公開