次の方法で共有


FileShare 列挙体

同一のファイルに対してほかの FileStream が保有できるアクセスの種類を制御する定数を格納します。

この列挙体には、メンバ値をビットごとに演算するための FlagsAttribute 属性が含まれています。

<Flags>
<Serializable>
Public Enum FileShare
[C#]
[Flags]
[Serializable]
public enum FileShare
[C++]
[Flags]
[Serializable]
__value public enum FileShare
[JScript]
public
   Flags
 Serializable
enum FileShare

解説

ファイルの作成およびテキストのファイルへの書き込みの例については、「 ファイルへのテキストの書き込み 」を参照してください。ファイルからのテキストの読み取りの例については、「 ファイルからのテキストの読み取り 」を参照してください。バイナリ ファイルからの読み取りおよびバイナリ ファイルへの書き込みの例については、「 新しく作成したデータ ファイルの読み取りと書き込み 」を参照してください。

通常、この列挙体を使用して、同一のファイルから 2 つのプロセスを同時に読み取れるようにするかを定義します。たとえば、ファイルが開かれていて FileShare.Read が指定されている場合、ほかのユーザーはファイルを読み取り用として開くことができますが、書き込み用として開くことはできません。

FileShare パラメータは、ファイルを開く方法を制御するために、 FileStream のコンストラクタ、 IsolatedStorageFileStream 、および FileFileInfoOpen メソッドに指定します。

メンバ

メンバ名 説明
Inheritable ファイル ハンドルを子プロセスで継承できるようにします。Win32 では、直接サポートされません。 16
None

.NET Compact Framework でもサポート。

現在のファイルの共有を解除します。ファイルを閉じるまで、このプロセスまたは別のプロセスがファイルを開く要求をしても失敗します。 0
Read

.NET Compact Framework でもサポート。

後続の読み取り用のファイルを開くことを許可します。このフラグが指定されていない場合は、ファイルを閉じるまで、このプロセスまたは別のプロセスが読み取り用のファイルを開く要求をしても失敗します。ただし、このフラグが指定されていても、ファイルにアクセスするために追加のアクセス許可が必要になることがあります。 1
ReadWrite

.NET Compact Framework でもサポート。

後続の読み取り用または書き込み用のファイルを開くことを許可します。このフラグが指定されていない場合は、ファイルを閉じるまで、このプロセスまたは別のプロセスが読み取り用または書き込み用のファイルを開く要求をしても失敗します。ただし、このフラグが指定されていても、ファイルにアクセスするために追加のアクセス許可が必要になることがあります。 3
Write

.NET Compact Framework でもサポート。

後続の書き込み用のファイルを開くことを許可します。このフラグが指定されていない場合は、ファイルを閉じるまで、このプロセスまたは別のプロセスが書き込み用のファイルを開く要求をしても失敗します。ただし、このフラグが指定されていても、ファイルにアクセスするために追加のアクセス許可が必要になることがあります。 2

使用例

次の FileStream コンストラクタは、既存のファイルを開き、ほかのユーザーに読み取り専用のアクセス権限 (FileShare.Read) を与えます。

 
Dim s2 As New FileStream(name, FileMode.Open, FileAccess.Read, FileShare.Read)

[C#] 
FileStream s2 = new FileStream(name, FileMode.Open, FileAccess.Read, FileShare.Read);

[C++] 
FileStream* s2 = new FileStream(name, FileMode::Open, FileAccess::Read, FileShare::Read);

[JScript] 
var s2 : FileStream = new FileStream(name, FileMode.Open, FileAccess.Read, FileShare.Read);

必要条件

名前空間: System.IO

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET

アセンブリ: Mscorlib (Mscorlib.dll 内)

参照

System.IO 名前空間 | File.Open | FileInfo.Open | FileStream | IsolatedStorageFileStream | 入出力操作 | ファイルからのテキストの読み取り | ファイルへのテキストの書き込み | 基本のファイル I/O | 新しく作成したデータ ファイルの読み取りと書き込み