アセンブリバインディングのリダイレクト

[アーティクル]
08/14/2007

アプリケーション構成ファイルまたはマシン構成ファイルでエントリを使用することにより、アセンブリバインディング参照を別のバージョンのアセンブリにリダイレクトできます。参照のリダイレクト先として、.NET Framework アセンブリ、サードパーティ製のアセンブリ、または独自のアプリケーションのアセンブリを指定できます。.NET Framework の各バージョンにはマシン構成ファイルがあり、このファイルに含まれているリダイレクト情報は、.NET Framework のこのバージョンの下で実行されているすべてのアプリケーションに適用されます。

.NET Framework アセンブリバインディングのリダイレクト

.NET Framework アセンブリの統一モデルによって、指定されたバージョンのすべての .NET Framework アセンブリとそのバージョンのランタイムが単一のユニットとして扱われます。このモデルで発生するリダイレクトは、ランタイムの既定の動作となります。

読み込まれたランタイムと異なるバージョンを持つ .NET Framework アセンブリを読み込むようにランタイムに指示するには、次に示すいくつかの方法があります。

アプリケーション構成ファイルに設定を追加する。
マシン構成ファイルに設定を追加する。
コンポーネントと共に配布される発行者ポリシーを作成し、コンポーネントがどのアセンブリを使用する必要があるかを指定する。

アプリケーション構成ファイルで、統一された .NET Framework アセンブリに対するバインディングのリダイレクトを設定すると、このアセンブリの統一がキャンセルされます。たとえば、System.XML の型を参照するアプリケーションがランタイムバージョン 1.0 で作成されているとき、このアプリケーションには、ランタイムバージョン 1.0 と共に出荷された System.XML アセンブリへの静的参照が含まれます。ここで、バージョン 1.1 と共に出荷された System.XML アセンブリを参照するようにバインディングをリダイレクトする場合は、リダイレクト情報をアプリケーション構成ファイルに追加します。.NET Framework アセンブリ参照のリダイレクトの詳細については、「アセンブリバインディングのリダイレクトの構成」を参照してください。

メモ :
アプリケーション構成ファイルでは、アセンブリへの静的参照だけをリダイレクトできます。アセンブリの統一によって発生するリダイレクトを処理することはできません。

Trusted セキュリティゾーンおよび Intranet セキュリティゾーンの外でアセンブリバインディングのリダイレクトを実行するアプリケーションには、セキュリティアクセス許可が必要です。詳細については、「アセンブリバインディングリダイレクトのセキュリティアクセス許可」を参照してください。