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インターネット アプリケーションの構成

system.Net Element (ネットワーク設定) 構成要素には、アプリケーションのネットワーク構成情報が含まれています。system.Net Element (ネットワーク設定) 要素を使用すると、プロキシ サーバーを設定し、接続管理パラメータを設定し、カスタム認証モジュールおよび要求モジュールをアプリケーションに組み込むことができます。

defaultProxy 要素 (ネットワーク設定) 要素は、GlobalProxySelection クラスによって返されるプロキシ サーバーを定義します。Proxy プロパティを特定の値に設定していない HttpWebRequest はすべて、既定のプロキシを使用します。プロキシ アドレスを設定するだけでなく、プロキシを使用しないサーバー アドレスの一覧を作成し、ローカル アドレスにプロキシを使用しないように指定できます。

Microsoft Internet Explorer の設定は構成の設定と組み合わせて使用され、構成の設定が優先されることに注意してください。

次の例では、既定のプロキシ サーバー アドレスが http://proxyserver に設定され、ローカル アドレスにはプロキシを使用せず、contoso.com ドメインにあるサーバーへの要求はすべてプロキシ経由となるよう指定しています。

<configuration>
    <system.net>
        <defaultProxy>
            <proxy
                usesystemdefault = "false"
                proxyaddress = "http://proxyserver:80"
                bypassonlocal = "true"
            />
            <bypasslist>
                <add address="http://[a-z]+\.contoso\.com/" />
            </bypasslist>
        </defaultProxy>
    </system.net>
</configuration>

connectionManagement 要素 (ネットワーク設定) 要素を使用して、特定のサーバーまたは他のすべてのサーバーに対して行うことができる永続的な接続の数を構成します。次に示すアプリケーションの構成例では、サーバー www.contoso.com への 2 つの永続的な接続、IP アドレス 192.168.1.2 を持つサーバーへの 4 つの永続的な接続、および他のすべてのサーバーへの 1 つの永続的な接続を使用します。

<configuration>
    <system.net>
        <connectionManagement>
            <add address="https://www.contoso.com" maxconnection="2" />
            <add address="192.168.1.2" maxconnection="4" />
            <add address="*" maxconnection="1" />
        </connectionManagement>
    </system.net>
</configuration>

カスタム認証モジュールは、authenticationModules 要素 (ネットワーク設定) 要素によって構成されます。カスタム認証モジュールは、IAuthenticationModule インターフェイスを実装する必要があります。

カスタム認証モジュールを構成する例を次に示します。

<configuration>
    <system.net>
        <authenticationModules>
            <add type="MyAuthModule, MyAuthModule.dll" />
        </authenticationModules>
    </system.net>
</configuration>

webRequestModules 要素 (ネットワーク設定) 要素を使用して、カスタム プロトコル固有のモジュールを使用してインターネット リソースから情報を要求するようにアプリケーションを構成できます。指定したモジュールは、IWebRequestCreate インターフェイスを実装する必要があります。次の例に示すように、構成ファイルにカスタム モジュールを指定することによって、既定の HTTP、HTTPS、およびファイル要求モジュールをオーバーライドできます。

<configuration>
    <system.net>
        <webRequestModules>
            <add
                prefix="HTTP"
                type = "MyHttpRequest.dll, MyHttpRequestCreator"
            />
        </webRequestModules>
    </system.net>
</configuration>

参照

関連項目

ネットワーク設定スキーマ
system.Net Element (ネットワーク設定)

その他の技術情報

ネットワーク プログラミング