ページのトレースの有効化
ページのトレースを有効にするか無効にするかを制御するには、@ Page ディレクティブの Trace 属性を使用します。トレースを有効にしたページが要求されると、トレース ログにメッセージが書き込まれるかどうかに関係なく、ASP.NET によって一連のテーブルが追加されます。これらのテーブルには、ページ要求に関するパフォーマンス情報が含まれます。
既定では、トレースは無効になっています。ページに Trace 属性を指定しないと、トレース情報は収集されず、トレース ステートメントを記述してもページには表示されません。
ページのトレースを有効にするには
.aspx ファイルの先頭に @ Page ディレクティブを記述します。Trace 属性を指定し、この属性の値を true に設定します。
<%@ Page Trace="true" %>
セキュリティに関するメモ ページのトレースが有効になっていると、そのページをサーバーから要求したすべてのブラウザにトレース情報が表示されます。トレースにはサーバー変数の値などの重要な情報が表示されるため、セキュリティ上の問題が発生する可能性があります。アプリケーションを実行サーバーへ移植する前に、ページのページ トレースを無効にしてください。ページ トレースを無効にするには、Trace 属性を false に設定するか、この属性を削除します。
オプションとして、TraceMode 属性を追加してトレース メッセージの表示順序を指定できます。メッセージを処理順に並べ替えるには、TraceMode 属性に SortByTime を設定します。カテゴリ別にメッセージを並べ替えるには、TraceMode 属性に SortByCategory を設定します。このカテゴリは、ページまたはサーバー制御コードにおいて Trace.Warn メソッドや Trace.Write メソッドの呼び出し時に指定されたものです。
ページのトレース メッセージと、そのページに含まれているサーバー制御コードのトレース メッセージをカテゴリ別に並べ替えるには、ページの先頭に次のコードを記述します。
<%@ Page Language="VB" Trace="True" TraceMode="SortByCategory" %>
ページ出力の終わりにトレース情報が追加されたページの例を、次のスクリーン ショットに示します。
ページ トレース
参照
TraceContext クラス | Page クラス | ASP.NET トレース | @ Page | トレース メッセージの書き込み