次の方法で共有


検証コントロールの基本プロパティ

すべての検証コントロールに適用されるプロパティを次の表に一覧表示します。

プロパティ

ControlToValidate 検証コントロールが評価する入力コントロールのプログラム ID を指定します。指定した値が有効な ID でない場合は、例外がスローされます。
Display 指定した検証コントロールの表示動作を指定します。このプロパティには、次のいずれかの値を指定できます。

None — 検証コントロールはインラインでは表示されません。このオプションは、エラー メッセージを ValidationSummary コントロールにだけ表示する場合に使用します。

Static — 検証コントロールは、検証に失敗した場合にエラー メッセージを表示します。入力コントロールが検証を通過する場合でも、Web ページ上にはエラー メッセージ用の領域が確保されます。そのため、検証コントロールにエラー メッセージが表示されるときでも、ページのレイアウトが変更することはありません。ただし、ページ レイアウトが静的であるため、同じ入力コントロールに対する複数の検証コントロールは、ページ上で物理的に異なる領域を占有する必要があります。

Dynamic — 検証コントロールは、検証に失敗した場合にエラー メッセージを表示します。エラー メッセージ用の領域は、検証に失敗した時点で動的に割り当てられます。そのため、複数の検証コントロールでページ上の同じ物理領域を共有できます。

メモ   検証コントロール用の領域が動的に作成されるため、ページの物理レイアウトも変化します。検証コントロールが表示されるときにページのレイアウトが変更されないようにするには、検証コントロールを含んでいる HTML 要素のサイズを、その検証コントロールの最大サイズが収まる大きさに調整しておく必要があります。
EnableClientScript クライアント側の検証を有効にするかどうかを示します。クライアント側の検証機能をサポートするブラウザで、この機能を無効にするには、EnableClientScript プロパティを false に設定します。
Enabled 検証コントロールを有効にするかどうかを示します。検証コントロールが入力コントロールの検証を行わないようにするには、このプロパティを false に設定します。
ErrorMessage 検証が失敗した場合に、ValidationSummary コントロールに表示するエラー メッセージを指定します。検証コントロールの Text プロパティが設定されていない場合は、検証が失敗したときに、その検証コントロールにも、このテキストが表示されます。ErrorMessage プロパティは、通常、該当する検証コントロールと ValidationSummary コントロールに異なるメッセージを表示するために使用します。
メモ   このプロパティでは、特殊な文字が HTML エンティティには変換されません。たとえば、不等号 (<) が &lt; に変換されることはありません。そのため、このプロパティの値に <img> 要素などの HTML 要素を埋め込むことができます。
ForeColor 検証が失敗した場合に、インライン メッセージを表示する色を指定します。
IsValid ControlToValidate プロパティによって指定されている入力コントロールが有効であると判断されたかどうかを示します。
Text このプロパティが設定されている場合は、検証が失敗したときに、指定したメッセージが検証コントロールに表示されます。このプロパティが設定されていない場合は、ErrorMessage プロパティに指定されているテキストが、検証コントロールにも表示されます。

参照

BaseValidator クラス | 検証サーバー コントロール