RequiredFieldValidator コントロール
入力コントロール内の値を評価し、ユーザーが値を入力したかどうかを確認します。
<asp:RequiredFieldValidatorid="ProgrammaticID" ControlToValidate="ProgrammaticID of control to validate" InitialValue="value" ErrorMessage="Message to display in ValidationSummary control" Text="Message to display in control" ForeColor="value" BackColor="value" ... runat="server" ></asp:RequiredFieldValidator>
解説
入力コントロールを必須フィールドにするには、RequiredFieldValidator コントロールを使用します。入力コントロールの検証を行った場合に、その入力コントロールに格納されている値が初期値から変更されていないと、その検証は失敗します。これにより、関連付けられている入力コントロールの値をユーザーが変更しないままにするという事態を回避できます。既定では、初期値は空の文字列 ("") になっており、つまり、検証を通過するためには入力コントロールに値を入力する必要があることを示します。
メモ 入力値の先頭と末尾にある不要な空白は、検証が実行される前に削除されます。これにより、入力コントロールに入力された空白が検証を通過しないようにします。
場合に応じて、空の文字列ではない初期値も指定できます。これは、入力コントロールに既定値があり、ユーザーに別の値の選択を促す必要がある場合に役立ちます。たとえば、リストから項目を選択するように指示するエントリが既定で選択されている ListBox コントロールを作成できます。ユーザーはコントロールから項目を選択する必要がありますが、指示が書かれている項目は選択対象外です。指示が書かれている項目の値を初期値として指定することにより、ユーザーがこの項目を選択することを回避できます。ユーザーがこの項目を選択すると、RequiredFieldValidator がエラー メッセージを表示します。関連付けられている入力コントロールの初期値を指定するには、InitialValue プロパティを設定します。
メモ InitialValue プロパティは、入力コントロールの既定値を設定するわけではありません。また、InitialValue プロパティの値は、入力コントロールの既定値と一致する必要もありません。このプロパティは、単に、ユーザーに入力コントロールに入力を許可しない値を示します。入力コントロールの検証を実行したときに、この値がその入力コントロールに格納されていると、検証は失敗します。
複数の検証コントロールを同じ入力コントロールに関連付けることができます。たとえば、RequiredFieldValidator を使用してコントロールに値が入力されたかどうかを確認すると同時に、RangeValidator を使用して入力された値が、指定したデータ範囲内に収まっているかどうかを確認できます。
RequiredFieldValidator コントロールの詳細については、RequiredFieldValidator クラスのトピックを参照してください。
例
RequiredFieldValidator コントロールを使用して、TextBox コントロールを必須フィールドにする方法を次の例に示します。
<html>
<body>
<h3>RequiredFieldValidator Example</h3>
<form runat="server">
Name:
<asp:TextBox id="Text1"
Text="Enter a value"
runat="server"/>
<asp:RequiredFieldValidator id="RequiredFieldValidator1"
ControlToValidate="Text1"
Text="Required Field!"
runat="server"/>
<p>
<asp:Button id="Button1"
runat="server"
Text="Validate"/>
</form>
</body>
</html>