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XmlConvert クラス

XML 名をエンコードおよびデコードし、共通言語ランタイム型と XML スキーマ定義言語 (XSD) 型との間で変換を実行するメソッドを提供します。データ型を変換する場合、返される値はロケールには依存しません。

この型のすべてのメンバの一覧については、XmlConvert メンバ を参照してください。

System.Object
   System.Xml.XmlConvert

Public Class XmlConvert
[C#]
public class XmlConvert
[C++]
public __gc class XmlConvert
[JScript]
public class XmlConvert

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basicでは Shared) のすべてのメンバは、マルチスレッド操作で安全に使用できます。インスタンスのメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

解説

要素および属性名または ID 値は、www.w3.org/TR/2000/REC-xml-20001006.html で公開されている、勧告『Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Second Edition)』に従って、XML 文字の範囲に限定されています。名前に無効な文字が含まれている場合は、 EncodeName メソッドおよび DecodeName メソッドを使用して、有効な XML 名に変換します。

Microsoft SQL Server、Microsoft Word などの多くの言語やアプリケーションでは、XML 名としては有効でない Unicode 文字を名前に使用できます。たとえば、"Order Detail" がデータベースの列ヘッダーであった場合、このデータベースでは、Order と Detail という語の間に空白を使用できます。ただし、XML では、Order と Detail の間の空白は無効な XML 文字であると見なされます。したがって、無効な文字である空白はエスケープされた 16 進エンコーディングに変換する必要があり、後からデコードできます。

EncodeName メソッドを XmlTextWriter クラスで使用すると、書き込まれる名前を確実に有効な XML 名にできます。"Order Detail" という名前を有効な XML 名に変換し、要素 <Order_0x0020_Detail>My order</Order_0x0020_Detail> を書き込む C# コードを次に示します。

writer.WriteElementString(XmlConvert.EncodeName("Order Detail"),"My order");

また、 XmlConvert は、文字列から .NET Framework データ型への変換、およびその逆の変換ができるようにするメソッドも提供します。データ変換時には、ロケールの設定は考慮されません。データ型は XML スキーマ (XSD) データ型に基づいています。 XML スキーマ (XSD) 型と .NET Framework 型の間でのデータ型のサポート の表は、XML スキーマ (XSD) データ型と .NET データ型との間の対応付けを示しています。

XmlTextReaderXmlConvert.ToDouble メソッドの 1 つを使用してデータを読み込み、String 型から Double 型に変換する例を次に示します。

Double price = XmlConvert.ToDouble(reader.Value);

必要条件

名前空間: System.Xml

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET

アセンブリ: System.Xml (System.Xml.dll 内)

参照

XmlConvert メンバ | System.Xml 名前空間