アプリケーションの配置
.NET Framework には、ClickOnce 配置など、さまざまなアプリケーションを簡単に配置できるようにするためのいくつかの基本機能が用意されています。
.NET Framework の配置機能
.NET Framework の以下の基本機能を使用すると、配置が簡単になります。
ゼロインパクト アプリケーション
制御コードの共有
side-by-side でのバージョン管理
実行時更新
部分信頼のコード
詳細については、「.NET Framework の配置機能」を参照してください。
配置の基本
配置とは、完成したアプリケーションやコンポーネントをほかのコンピュータにインストールできるように配布するためのプロセスです。Visual Studio での配置は、Microsoft Windows インストーラ テクノロジと ClickOnce テクノロジのいずれかに基づいて行うことができます。詳細については、「配置ストラテジの選択」を参照してください。
アプリケーションのパッケージ化は、単一のアセンブリ、複数のアセンブリのコレクション、キャビネット (CAB) ファイル、Microsoft Windows インストーラ 2.0 パッケージ、または他の形式のインストーラ パッケージのいずれかの形で行うことができます。詳細については、「.NET Framework アプリケーションの配置シナリオ」を参照してください。
アセンブリは、相互に連携して 1 つの論理的な機能単位を形成するように構築された型やリソースの集合です。アセンブリは、配置、バージョン制御、再利用、アクティベーションのスコープ、およびセキュリティのアクセス許可の基本単位を形成します。また、型の実装を認識するために必要な情報を共通言語ランタイム (CLR) に提供します。
次の表は、一般的な配置タスクの一覧です。
目的 | 参照項目 |
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アセンブリを作成する。 |
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アセンブリに厳密な名前で署名する。 |
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アセンブリに署名するが、秘密キーの割り当ては後で行う。 |
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厳密な名前の作成で使用する公開キーと秘密キーのペアを作成する。 |
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ログ ファイルのバインディング情報を表示する。 |
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Windows フォーム コントロールを配置する。 |
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COM からアクセスできるようにアプリケーションを配置する。 |
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XML Web サービスを配置する。 |
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.NET Framework アプリケーションを配置する。 |
バージョン管理
バージョン管理とは、アセンブリの固有のバージョンおよび依存アセンブリのバージョンをアセンブリのマニフェストに記録することで、厳密な名前を持つアセンブリに対してのみ行われます。厳密な名前が付けられたアセンブリは、アセンブリの ID と、公開キーとデジタル署名で構成される ID を持ちます。
既定では、CLR は、アプリケーションがビルドされたアセンブリとまったく同一のバージョンのものを見つけてバインドしようとします。ただしこの動作は、構成ファイルの設定によりオーバーライドできます。
詳細については、「共通言語ランタイムのアセンブリ」、「アセンブリのバージョン管理」、および「厳密な名前付きアセンブリ」を参照してください。
ClickOnce の配置
ClickOnce 配置では、Windows アプリケーションを Web サーバーまたはネットワーク ファイル共有に発行して、簡単にインストールできるようになります。作成した Windows アプリケーションをネットワーク サーバーに発行する場合は、Visual Studio は、ClickOnce に必要な XML マニフェスト ファイルを自動的に生成し、指定のサーバーにアプリケーションを発行します。
ClickOnce アプリケーションは、単体で使用でき、ユーザー単位でインストールできます。つまり、管理権限は必要ありません。ClickOnce テクノロジを使用して配置されるアプリケーションは、セキュリティ ゾーンに基づいた限定されたアクセス許可セットを持ちます。詳細については、「ClickOnce の配置とセキュリティ」を参照してください。
ClickOnce アプリケーションは自動で更新させることができ、更新を配置するタイミングと方法を制御できます。
次の表は、ClickOnce 配置に関連するタスクの一覧です。
目的 | 参照項目 |
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アプリケーションで使用する ClickOnce 配置ストラテジ (Web やネットワーク共有からのインストール、CD からのインストール、または Web やネットワーク共有からの起動) を選択する。 |
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アプリケーションで使用する ClickOnce 更新ストラテジを選択する。 |
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ClickOnce アプリケーションを配置する。 |
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データの読み取りおよび書き込みで、ClickOnce データ ディレクトリ、分離ストレージ、またはその他のローカル ファイルを使用するかどうかを選択する。 |
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アプリケーションを正常に配置するための必要条件を確認する。 |
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配置を更新するための別の場所を指定する。 |
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クライアント コンピュータで ClickOnce アプリケーションのアクセス許可のレベルを昇格させる。 |
ClickOnce でアプリケーションを配置するときに、HTTP の圧縮の問題、マニフェストの解析の問題、サーバーの構成の問題、およびバージョン管理の問題によって困難が生じることがあります。詳細については、「ClickOnce の配置のトラブルシューティング」を参照してください。
Windows インストーラ配置
Microsoft Windows インストーラ テクノロジでは、インストールのプロセスを完全に制御できるインストーラを作成します。
次の表は、Windows インストーラ配置に関連するタスクの一覧です。
目的 | 参照項目 |
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CD-ROM などのメディアでファイルまたはアプリケーションを配布する。 |
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新しいセットアップ プロジェクトを作成するか、または既存の配置プロジェクトをソリューションに追加する。 |
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新しい .cab ファイルを Web ダウンロード用に作成するか、または既存の .cab ファイルをソリューションに追加する。 |
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コンポーネントのマージ モジュールを作成する。 |
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Windows ベースのアプリケーションを他のコンピュータに配置する。 |
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Web サイトを Web サーバーに配置する。 |
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カスタム動作を作成して、インストール後にユーザーを Web サイトに送る。 |
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カスタム動作を使用してインストール中に動的なプロパティにデータを渡す。 |
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カスタム動作を使用して、インストール中にアセンブリをプリコンパイルする。 |
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カスタム動作を使用して、インストール中にデータベースを作成する。 |
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別の XML Web サービスを対象とするためにリダイレクトできる Web アプリケーションを作成する。 |
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ファイルおよびアプリケーションを Web サーバーに配置する。 |