Windows インストーラを使用した side-by-side 実行用のアプリケーションおよびコンポーネントのインストール
Windows インストーラは、新しいアセンブリをインストールする際に、共通言語ランタイムによって管理されているアセンブリ テーブルを読み取ります。テーブルには、グローバル アセンブリ キャッシュ内のアセンブリも含め、インストールされているすべてのアセンブリが記録されています。アセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュにインストールする際、Windows インストーラはこのテーブルをチェックし、インストールするアセンブリの完全限定アセンブリ名と同じ名前が、グローバル アセンブリ キャッシュ内の既存のアセンブリにあるかどうかを判断します。同じ名前がないときは、Windows インストーラはアセンブリをインストールします。
.NET Framework Version 1.1 では、アセンブリ テーブルにはファイル バージョンに関する情報も含まれています。この属性は、アセンブリの Win32 ファイル バージョンを示します。インストールする新しいアセンブリのファイル バージョン情報を Windows インストーラ テーブルに入力すると、インストーラは、完全限定アセンブリ名の比較に加え、インストーラ テーブル内のファイル バージョン情報をアセンブリ テーブルに格納されている情報と比較します。完全限定アセンブリ名がグローバル アセンブリ キャッシュ内の既存のアセンブリと一致し、インストールするアセンブリのファイル バージョンがグローバル アセンブリ キャッシュ内のアセンブリのファイル バージョンよりも上位の場合は、Windows インストーラは新しいアセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュにインストールします。Windows インストーラ テーブルにファイル バージョン情報がないときは、比較には完全限定アセンブリ名だけが使用されます。
参照
概念
アプリケーションまたはコンポーネントの複数バージョンの配置
side-by-side 実行用のアプリケーションおよびコンポーネントを作成するときのガイドライン