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ProcessPriorityClass 列挙体

システムがプロセスに関連付ける優先順位を示します。この値は、プロセスの各スレッドの優先順位値と組み合わされ、各スレッドの基本優先順位を決定します。

<Serializable>
Public Enum ProcessPriorityClass
[C#]
[Serializable]
public enum ProcessPriorityClass
[C++]
[Serializable]
__value public enum ProcessPriorityClass
[JScript]
public
   Serializable
enum ProcessPriorityClass

解説

プロセスの優先順位クラスは、一定範囲のスレッドの優先順位に影響します。プロセスで実行される優先順位が異なるスレッドは、そのプロセスの優先順位クラスに対して相対的に実行されます。オペレーティング システムは、すべての実行可能なスレッドの基本優先順位を使用して、プロセッサ時間の次のスライスを取得するスレッドを決定します。

Win32 は 4 つの優先順位クラスと、クラスごとに 7 つの基本優先順位を使用します。経過時間またはその他の要因に基づいて、プロセスを他のプロセスよりも先にプロセッサがアクセスする必要があると判断された場合は、オペレーティング システムによって基本優先順位が変更されることがあります。また、待機状態から抜けたときに一時的にスレッドの優先順位を上げるように、 PriorityBoostEnabled を設定できます。プロセスが待機状態に戻ると、優先順位はリセットされます。

Windows 98 プラットフォームに関する注意点: 優先順位クラスを AboveNormal または BelowNormal に設定すると、例外がスローされます。

メンバ

メンバ名 説明
AboveNormal プロセスの優先順位を Normal より高く High より低く指定します。
BelowNormal プロセスの優先順位を Idle より高く Normal より低く指定します。
High [タスク一覧] ダイアログ ボックスなどの、ユーザーから呼び出されたらオペレーティング システムの負荷にかかわらずすぐに応答する必要のある、即時実行を要求される重要なタスクに対して、プロセス実行時間を指定します。このプロセスのスレッドは、Normal または Idle 優先順位クラスのプロセスのスレッドよりも優先します。
注意   プロセスの優先順位クラスに High を指定する場合は、充分に注意してください。高い優先順位クラスのアプリケーションは、利用できるプロセッサ時間のほとんどを使用します。
Idle このプロセスのスレッドが、スクリーン セーバーなど、システムがアイドル状態のときにだけ実行されるよう指定します。このプロセスのスレッドよりも、より高い優先順位クラスで実行されているあらゆるプロセスのスレッドの方が優先します。
メモ   Idle 優先順位クラスは、子プロセスに継承されます。
Normal プロセスが特別なスケジューリングを必要としないよう指定します。
RealTime プロセスの優先順位をできるだけ高く指定します。
注意    RealTime 優先順位のプロセスのスレッドは、重要なタスクを実行するオペレーティング システム プロセスも含め、他のすべてのプロセスのスレッドよりも優先します。そのため、 RealTime 優先順位のプロセスでは、ごく短い間隔で実行されるプロセスを除き、ディスク キャッシュがフラッシュされず、マウスが応答しません。

必要条件

名前空間: System.Diagnostics

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ

アセンブリ: System (System.dll 内)

参照

System.Diagnostics 名前空間 | Process.PriorityClass