ドキュメントのマージのサンプル
更新 : 2007 年 11 月
ドキュメントのマージのサンプルでは、複数の XPS ドキュメントのページを抽出およびマージして、選択したページを含む新しい XPS ドキュメントを作成する方法を示します。このサンプルでは、2 つの XPS ドキュメント、"Chocolate.xps" と "OfficeInHealthcare.xps" を提供します。サンプルの動作を調べるには、サンプルをビルドし、次の手順に従って実行します。
ドキュメントのマージに関するこのサンプルの初期状態では、アプリケーション ウィンドウ内に [File] メニュー、およびドキュメントとページのイメージを表示する 4 行のイメージが表示されます。サムネイル フレームは、次の用途のために上から下に編成されています。
フレーム 1 (一番上) : 新しいドキュメントのサムネイル。
フレーム 2 : 新しいドキュメントに含まれる新しいページのサムネイル。
フレーム 3 : "選択した" 既存の XPS ドキュメント (フレーム 4) に含まれるページのサムネイル。
フレーム 4 (一番下) : [File] メニューの [Open...] を使用して開かれる既存の XPS ドキュメントのサムネイル。
[File] メニューの [Open...] をクリックし、ファイル "Chocolate.xps" を選択して [Open] をクリックします。"Chocolate" ドキュメントのサムネイルが、一番下のフレームに表示されます。
[File] メニューの [Open...] をクリックし、ファイル "OfficeInHealthcare.xps" を選択して [Open] をクリックします。"OfficeInHealthcare" には、2 つのドキュメントのシーケンスが含まれています。これらの各ドキュメントのサムネイルも、一番下のフレームに表示されます。
一番下のフレームで、"Chocolate" ドキュメント (茶色がかった背景) をクリックして選択します。一番下のフレームのドキュメントを選択すると、そのページのサムネイルがすぐ上にあるフレーム 3 に表示されます。一番下のフレームで他のドキュメントをクリックして、そのドキュメントに含まれるページのサムネイルを表示できます。
上の 2 つのフレームで、新しい XPS ファイルのドキュメントおよびページを構成します。マウスの左ボタンで "Chocolate" ドキュメントをクリックしたまま一番上のフレームにドラッグし、マウス ボタンを離します。新しいドキュメントのサムネイルが一番上のフレームに表示され、そのページのサムネイルがフレーム 2 に表示されます。一番下のフレームから一番上のフレームにドキュメントをドラッグすると、ドキュメントがコピーされて新しい XPS ファイルにマージされます。
一番下のフレームで、"OfficeInHealthcare" のテキスト ドキュメントをクリックして、そのページのサムネイルを 3 番目のフレームに表示します。
3 番目のフレームで、マウスの左ボタンを使用していずれかのドキュメント ページをクリックしたまま 2 番目のフレームのいずれかのページ上にドラッグし、マウスの左ボタンを離します。3 番目のフレームから 2 番目のフレームにページをドラッグすると、ページがコピーされて新しいドキュメントにマージされます。新しいドキュメントにさらにページをコピーするには、この手順を繰り返します。
新しいファイルへのページおよびドキュメントの追加が終了したら、[File] メニューの [Save As...] をクリックし、ファイル名を指定して新しい XPS ドキュメントを保存します。
新しい XPS ドキュメントを保存したら、Windows エクスプローラでファイルをダブルクリックして、XPS ビューアで新しいドキュメントを確認できます。
このサンプルでは、Windows Presentation Foundation (WPF) の特定の機能を示します。そのため、アプリケーションの開発ベスト プラクティスに従っていません。WPF と Microsoft .NET Framework のアプリケーション開発ベスト プラクティスの包括的な説明については、適宜、次のトピックを参照してください。
ユーザー補助 - 「ユーザー補助のベスト プラクティス」
セキュリティ - 「Windows Presentation Foundation のセキュリティ」
ローカリゼーション - 「WPF のグローバリゼーションおよびローカリゼーションの概要」
サンプルのビルド
Windows ソフトウェア開発キット (SDK) をインストールして、そのビルド環境のコマンド ウィンドウを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム]、[Microsoft Windows SDK] の順にポイントし、[CMD シェル] をクリックします。
サンプルをハード ディスク ドライブにダウンロードします。通常は、ソフトウェア開発キット (SDK) のドキュメントからダウンロードします。
ビルド環境のコマンド ウィンドウからサンプルをビルドするには、サンプルのソース ディレクトリに移動します。コマンド プロンプトで「MSBUILD」と入力します。
Microsoft Visual Studio でサンプルをビルドするには、サンプル ソリューションかプロジェクト ファイルを読み込んで、Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します。
サンプルの実行
コンパイルしたサンプルをビルド環境のコマンド ウィンドウから実行するには、サンプルのソース コード フォルダの下にある Bin\Debug または Bin\Release フォルダで .exe ファイルを実行します。
コンパイルしたサンプルを Visual Studio でデバッグしながら実行するには、F5 キーを押します。