Sys.IDisposable の dispose メソッド

更新 : 2007 年 11 月

Sys.IDisposable インターフェイスを実装するオブジェクトによって保持されているリソースを解放します。

objectVar.dispose();

解説

dispose メソッドを実装して、オブジェクトで保持されているリソースを閉じるか解放する、または再使用するためにオブジェクトを準備します。

メモ :
Sys.Component 基本クラスは、IDisposible インターフェイスを実装します。Sys.Component 基本クラスから派生したコンポーネント クラスを作成する場合、クラスは自動的に IDisposible インターフェイス実装を継承します。

このメソッドを実装する場合、オブジェクトによって保持されているすべてのリソースまたはその依存関係が解放されるようにしなければなりません。これを行うには、コンテインメント階層全体に呼び出しを反映させます。たとえば、オブジェクト A がオブジェクト B を割り当て、オブジェクト B がオブジェクト C を割り当てる場合、オブジェクト A の dispose 実装がオブジェクト B の dispose メソッドを呼び出す必要があり、このメソッドが同様にオブジェクト C の dispose メソッドを呼び出す必要があります。

オブジェクトの dispose メソッドが複数回呼び出された場合、そのオブジェクトは最初の呼び出し以外は無視する必要があります。たとえば、オブジェクトの dispose メソッドの呼び出しが 2 回目以降の場合に、このオブジェクトから例外をスローしないようにします。

使用例

IDisposible インターフェイスの実装方法を次の例に示します。クラス定義には、dispose メソッドが実装されています。クラスは、Type.registerClass メソッドを呼び出し、interfaceTypes パラメータで IDisposible を渡して登録されます。インスタンスの dispose メソッドは、呼び出されるとリソースを解放し、インスタンスを削除するコードに対してインスタンスを安全なものにします。

参照

概念

Microsoft AJAX Library を使用したカスタム クライアント スクリプトの作成

参照

Sys.IDisposable インターフェイス