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customErrors 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

更新 : 2007 年 11 月

ASP.NET アプリケーションのカスタム エラー メッセージについての情報が用意されています。customErrors 要素は、アプリケーション ファイル階層の任意のレベルで定義できます。

<configuration> 要素
  system.web 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
    <customErrors> 要素

<customErrors defaultRedirect="url"
              mode="On|Off|RemoteOnly">
     <error. . ./>
</customErrors>

属性と要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

defaultRedirect

省略可能属性

エラーが発生した場合に、ブラウザをリダイレクトする先の既定の URL を指定します。この属性が指定されていない場合は、代わりに汎用エラーが表示されます。

URL の指定は、絶対 URL (www.contoso.com/ErrorPage.htm など) でも相対 URL でもかまいません。/ErrorPage.htm のような相対 URL は、この属性で使用する URL を指定した Web.config ファイルが基準の相対 URL であり、エラーが発生した Web ページが基準の相対 URL ではありません。~/ErrorPage.htm のようにティルダ (~) で始まる URL は、指定された URL がアプリケーションのルート パスが基準の相対パスであることを意味します。

mode

必須属性

カスタム エラーを有効にするか、無効にするか、またはリモート クライアントだけに出力するかを指定します。

この属性には、次のいずれかの値を指定できます。

説明

On

カスタム エラーが有効であることを指定します。defaultRedirect 属性が指定されていない場合は、ユーザーに対して汎用エラーが表示されます。カスタム エラーはリモート クライアントとローカル ホストに対して表示されます。

Off

カスタム エラーが無効であることを指定します。詳細な ASP.NET エラーはリモート クライアントとローカル ホストに対して表示されます。

RemoteOnly

カスタム エラーがリモート クライアントだけに出力され、ASP.NET エラーがローカル ホストに出力されることを指定します。これは既定値です。

既定値は RemoteOnly です。

子要素

要素

説明

error

省略可能な要素

指定された HTTP ステータス コードのカスタム エラー ページを指定します。

error タグは、複数回指定できます。それぞれのサブタグが、1 つのカスタム エラー条件を定義します。

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素を指定します。

system.web

構成ファイルの ASP.NET 構成設定のルート要素を指定します。ASP.NET Web アプリケーションを構成する構成要素やアプリケーションの動作を制御する構成要素が含まれます。

解説

<customErrors> 要素は、XML Web サービスで発生するエラーには適用されません。

既定の構成

次の既定の customErrors 要素は、.NET Framework Version 1.0 および 1.1 の Machine.config ファイルで構成されます。

<customErrors mode="RemoteOnly" />

使用例

ASP.NET アプリケーションで使用するエラー処理ページを指定する方法を、次の構成例に示します。

<configuration>
  <system.web>
    <customErrors defaultRedirect="GenericError.htm"
                  mode="RemoteOnly">
      <error statusCode="500"
             redirect="InternalError.htm"/>
    </customErrors>
  </system.web>
</configuration>

要素情報

構成セクション ハンドラ

System.Web.Configuration.CustomErrorsSection

構成メンバ

SystemWebSectionGroup.CustomErrors

System.Web.Configuration.CustomErrorsMode

構成できる場所

Machine.config

ルート レベルの Web.config

アプリケーション レベルの Web.config

仮想ディレクトリ レベルまたは物理ディレクトリ レベルの Web.config

必要条件

Microsoft Internet Information Services (IIS) バージョン 5.0、5.1、または 6.0

.NET Framework Version 1.0、1.1、または 2.0

Visual Studio 2003 または Visual Studio 2005

参照

処理手順

方法 : ASP.NET 構成設定をロックする

概念

ASP.NET 構成の概要

ASP.NET Web サーバー コントロールとブラウザの機能

ASP.NET 構成の保護

ASP.NET の構成のシナリオ

参照

system.web 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

configuration 要素 (全般設定スキーマ)

customErrors の error 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

System.Configuration

System.Web.Configuration

その他の技術情報

ASP.NET 構成ファイル

ASP.NET 構成設定

全般構成設定 (ASP.NET)

ASP.NET 構成 API